ドライアイは加湿器で改善するのか?目がシパシパするので買ってみた

加湿したらドライアイ改善した
結論:加湿したら目の疲れが改善した

目がシパシパするのでスチーム式加湿器を試してみた結果

冬になると困るのが空気の乾燥。

パソコン作業中に目がシパシパしたり目がかすむなーと感じた時は、たいてい湿度が40〜50%になってます。

ドライアイには目薬が効くということらしいので頻繁に目薬するもほとんど効果なし。

こうなったら部屋の湿度を上げてやれば改善するんじゃないかと思ったので、初めてスチーム式の加湿器を買ってみることにしました。

今回購入したのは、スチーム加湿機で卓上加湿器、パーソナル加湿器、オフィス加湿器で使えるコンパクトなタイプです。

(※この記事は、2022年1月4日に公開した記事を修正・加筆し、2023年の最新情報に更新したものです。)

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目次

  1. 加湿器の種類は4種類
  2. 種類別 消費電力と電気代
  3. 種類別 メリットとデメリット
  4. 種類別 こんな人におすすめ
  5. 簡単給水&簡単お手入れ加湿器レビュー
  6. 加湿器電源オンからの湿度変化
  7. 目のシパシパと目のかすみが改善
  8. 追記:ドライアイじゃなかった...

加湿器の種類は4種類

加湿器にはいくつか種類がありまして、仕組み・消費電力・電気代・メリットデメリット・どんな人におすすめか、が大きく違います。

● 種類
  • 超音波式:超音波で霧(ミスト)を発生させ、そのミストをファンで空気中に拡散する
  • スチーム(加熱)式:水をヒーターで加熱して蒸発させ、その湯気をファンで空気中に拡散する。やかんでお湯を沸かすイメージ
  • ハイブリッド式:水を含ませた加湿フィルターにヒーターとファンで作った温風を当てて水分を気化する。濡れたタオルをドライヤーで乾かすイメージ。
  • 気化式:水を含ませた加湿フィルターにファンの風を当てて水分を気化する。濡れたタオルを扇風機の強い風で乾かすイメージ。

種類別 消費電力と電気代

● 消費電力と電気代

超音波式スチーム(加熱)式ハイブリッド式気化式
消費電力20〜25W約300W約150W約5W
電気代約0.5円約8円約4円約0.2円
※消費電力はおよそ8畳タイプのもの
※電気代は1時間あたりの料金で1kWhあたり27円で計算

種類別 メリットとデメリット

超音波式

● メリット
  • ヒーターが無いのでミストが熱くならず室温に影響はない。
  • 水を温める必要がないので電気代は控えめ。
  • コンパクトで設置しやすく本体価格は安め。
  • アロマオイルを使えるモデルもある。
● デメリット
  • 水蒸気ではなくミストなので、手入れしてないとカビなどの雑菌も一緒に空気中に放出される。
  • 水の粒子が大きいので壁紙やカーテンなどを湿らせ痛める可能性も。
  • 飽和水蒸気量に関係なく加湿し続けられるので過加湿になりやすい。

スチーム(加熱)式

● メリット
  • 水を沸騰させるので菌は繁殖しにくく衛生的。
  • 高温の蒸気を放出するので湿度だけでなく室温も上げる効果もあり。
  • パワフルな加湿で短時間で湿度を上げられる。
● デメリット
  • ヒーターで加熱するので電気代がかかる。
  • 熱い蒸気に触れたり転倒させると火傷のリスクあり。小さい子どもやペットがいると注意が必要。
  • 蒸発スピードが速い分、白いカルキが付着しやすい。
  • カルキが固着すると性能が落ちるので定期的に水アカ清掃が必要。

ハイブリッド式

● メリット
  • 温めた風を当てるので加湿が速い。
  • 雑菌も抑えられ、水の粒子が細かいので加湿した風が遠くまで届く。
● デメリット
  • ヒーターで加熱するので若干電気代がかかる。
  • 本体価格が数万円代と高価になる。

気化式

● メリット
  • 水の粒子が小さく、雑菌の放出が抑えられる。
  • ヒーターレスなので電気料金がほとんどかからないし、熱くならない。
● デメリット
  • 加湿能力を上げるために送風量は多くなるので、音がうるさい場合がある。

種類別 こんな人におすすめ

● 超音波式
  • こまめに掃除(お手入れ)できる人
  • コンパクトなタイプが欲しい
  • 手頃な価格で購入したい
● スチーム(加熱)式
  • 清潔な水蒸気で加湿したい
  • 室温を上げながら加湿したい
  • 早く湿度を上げたい
● ハイブリッド式
  • 清潔に加湿したい
  • 子どもやペットがいるので安全清潔に加湿したい
  • 早く湿度を上げたい
● 気化式
  • 電気代を抑えたい
  • 清潔に加湿したい
  • 子どもやペットがいるので安全清潔に加湿したい
  • 広いリビングをずっと加湿し続けたい
  • 結露やカビを抑えて加湿したい

簡単給水&簡単お手入れ加湿器レビュー

購入前に色々と検討した結果、スチーム式を買ってみることにしました。

今までは超音波式しか使ったことがなかったんですが、超音波式はタンク内と内部の掃除がすごく面倒だったんですよね。

というわけで、今回は簡単に給水&簡単にお手入れができる、『山善のスチーム式加湿器 KS-A252』に決めました。水蒸気が清潔というのも重要なポイントでした。

9畳用(木造は6畳まで)14畳用(木造は8.5畳)がありますが、仕事部屋が2.5畳しかないので過剰スペックかなと思いましたが9畳用にしました。

後述しますが、30分もすれば湿度40%→61%まで加湿してくれます。かなりスピーディです。

ただ、卓上として使うにはちょっと大きめ。机の上が広い場合だと問題ないですが、ものがたくさんあるところではちょっと大きく感じます。なので、卓上加湿機ならAmazonの売れ筋ランキングで常に上位にランクインしている『Levoit (レボイト) 加湿器』がおすすめです。ただ、サイズが小さいので加湿能力は山善のには敵いません。


山善スチーム式 加熱式 加湿器 ホワイト KS-A252(W)
山善スチーム式 加熱式 加湿器 ホワイト KS-A252(W)

主なスペックはこちら。

  • 用途:スチーム加湿機、卓上加湿器パーソナル加湿器オフィス加湿器
  • 適用床面積の目安:木造和室=約6畳まで、プレハブ洋室=約9畳まで
  • 連続使用時間:約7時間 ※室温・湿度により変動
  • 最大加湿量:360ml/h
  • 水タンク容量:約2.5L
  • 消費電力:270W
  • 電気代目安(1時間あたり):約7.3円(1kW/h当り27円として計算)
  • 電源コード長さ:約1.5m
  • 本体サイズ:幅27.5×奥行21×高さ27cm
  • 本体重量:1.6kg
  • 材質:本体・上蓋・底板 = PP

スチーム式なので消費電力がやっぱり大きいですね。木造6畳タイプですが、消費電力は270Wで1時間あたりの電気代は約7.3円です。

単純計算ですが、1日5時間使うと36円/日→1,080円/月→約13,000円/年ぐらいの電気代になります。

まぁ、年間で加湿器を使うのは12月〜2月の3ヶ月間ぐらいなので、それだと3ヶ月で3,240円/年ほどの電気代です。これぐらいならスチーム式でも電気代は高いと感じません。


山善スチーム式 加熱式 KS-A252(W)
山善スチーム式 加熱式 KS-A252(W)

同梱物は、加湿器本体、説明書、予備の水アカフィルター。水アカフィルターは、別途購入することも可能です。


加湿器本体
コンパクトな加湿器本体

幅27.5×奥行21×高さ27cmと加湿器本体はとてもコンパクト。


操作方法はボタンがひとつのみ
操作方法は運転ボタンがひとつだけ

操作方法は、運転ボタンを押してオンオフするだけ。それ以外操作するものはありません。とてもシンプル。

運転中は緑ランプが点灯し、水が少なくなると赤い給水ランプが点灯し自動的に加湿を停止します。


本来背面に電源コード
本来背面に電源コード

背面には電源コードがひとつ。長さは約1.5m。


加湿器の中身
加湿器の中身

加湿器の中身はこんな感じ。シンプルな作りになってます。ちなみに、上蓋はちょっと外しにくい。


上から見た中身
水タンクを外した中身。

左側に蒸発皿があって、筒状の霧化室ダクトを通って湯気が出てきます。ファンなどはなく、湯気がたちのぼるだけです。


蒸発皿
蒸発皿

この蒸発皿の上に水アカフィルターをセットして使います。

水アカフィルターがあるので、蒸発皿には水アカは付きにくいですが、長く使ってると白い水アカが付着してきます。

定期的にレモン水やクエン酸水を使ってメンテナンスします。

水アカを放置すると固着して取れなくなり、加湿量が低下したり、内部の温度が上がり安全装置が働いたり、蒸発皿取付部に水アカが侵入し水漏れなどの原因になります。

水タンク
水タンク

水タンクには2.5リットル入ります。

水タンクにお湯や氷水、化学薬品、汚れた水、芳香剤、アロマオイルなどは入れたらダメです。故障の原因になります。

加湿器電源オンからの湿度変化

湯気は目立たないけどしっかり出てる
湯気は目立たないけどしっかり出てる

2.5畳の狭い仕事部屋で使ってます。

ブクブクとお湯が沸騰する音が聞こえてきます。ノイズキャンセリングヘッドホンでも若干残る程度の大きさの動作音です。

普段はヘッドホンを使ってるので動作音は全く気になりませんが、静かな環境だと気になる方もいるかもしれません。


部屋の湿度は40%を下回ることも
部屋の湿度は40%を下回ることも

12月に入って部屋の湿度が40%を下回ることも。目がしぱしぱしたり霞むときに湿度を確認すると40〜50%ぐらいになってることが多いです。


沸騰してる蒸発皿
沸騰してる蒸発皿

電源オンしてから3分ほどでグツグツと沸騰がはじまります。


温かい蒸気が出てきます
温かい蒸気が出てきます

やかんでお湯を沸かしてる時の、フツフツ、グツグツとした音です。吹き出し口は結構熱くなるので火傷には注意です。

実際にどれぐらいのスピードで加湿されるのか、メモしてみた結果がこちら。

● 加湿器をつける前の部屋の状態
  • 部屋の広さ:2.5畳
  • 湿度:40%
  • 室温:18度
● 加湿器電源オンからの変化
  1. 電源オンから3分ぐらいでグツグツ沸騰しはじめる
  2. 10分経過・・・湿度47%
  3. 15分経過・・・湿度53% → ちょっと暖かさを感じる
  4. 20分経過・・・湿度56%
  5. 25分経過・・・湿度59%
  6. 26分経過・・・湿度60%
  7. 30分経過・・・湿度61%
  8. 40分経過・・・湿度65%
  9. 50分経過・・・湿度67%
  10. 60分経過・・・湿度70%
  11. 75分経過・・・湿度71% → もうこれ以上必要ないのでオフ

約75分動作で気温は2℃上昇し20℃になりました。

湿度は70%を超えるとこれ以上は湿度はほとんど変化しません。

部屋の温度が20℃を超えてる状態だと、加湿器の熱いスチームだけで十分暖かく感じます。スチーム式加湿器ならではですね。逆に暑くなって着てる服を一枚脱ぎました。

目のシパシパと目のかすみが改善

肝心な目のシパシパは、最初の数日間は湿度が上がってもそんなにすぐ改善したという感じはありませんでした。

ただ、1週間ほど使ってみると、加湿器をつけてなかった時と比べて、随分とシパシパ感が和らいでるのは感じます。

ドライアイの原因は湿度も関係してるんだなということを肌で感じました。

あと、同時に感じてた目のかすみもかなり改善されてます。加湿器をつけてるとこちらもほとんど感じなくなりました。やっぱり乾燥は目に悪いんですね。

部屋が狭いとはいえ、約30分で40%→60%まで加湿してくれるのはすごく助かります。

一度湿度を70%まで上げて、部屋を閉めたままだと約3時間は60%台をキープしてくれます。

部屋を開けるとまた湿度がガクンと下がるので、50%まで下がったらまた30分ぐらい電源オンにしてということを仕事中に3回ほど繰り返す感じですね。

なので、実際の稼働時間は1日で2時間もないぐらいなので、特に電気代も気にしなくて良さそうです。

あー、スチーム式の加湿器を買って本当に良かった。

スチーム式なので蒸気も清潔だし、室温も若干ですが一緒に上げてくれます。あと、加湿スピードが速いのもいいですね。使う部屋ギリギリの加湿器よりも、数畳ほど余裕があるものを買って良かったです。

乾燥した寒い季節にドライアイや目のかすみが気になってる方、ご自分の好みに合った加湿器を導入してみると改善するかもしれませんよ。加湿器おすすめです。

追記:ドライアイじゃなかったけど、効果があるのは事実

上記記事を書いてから1ヶ月ほど経過したある日。

湿度が60%を越えてるにも関わらず、目のシパシパとかすみが発生。

さらに湿度を上げてみるも、全く症状が改善しない。

どうもおかしいなと思って眼科に行ったら、なんと僕の目は若干ドライアイではあるものの、主な原因は「目の使い過ぎによる疲れ」ということでした。

目が疲れるのでパソコン用のメガネを新調した結果

眼科医の方にお話を聞いたところ、加湿器がドライアイに効果があるというのはちゃんとした事実のようなので、上記記事に間違いはありません。加湿機で僕の目のシパシパが改善されたのはそういうことだったんですね。

自分がドライアイかどうかはっきりと知りたい方は、自己判断せずに眼科を受診することをおすすめします。特に年齢を重ねてくると他の病気の可能性も出てきますのでご注意ください。

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