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「涵養」・・・これ、なんと読むか分かります?
テキストの文字起こしをやってて出てきたこの漢字。
Windowsには標準で「手書き入力パッド」がありますが、macOSには標準で日本語の手書き入力機能がありません。2025年現在もこれは変わらず、手書きで漢字を調べたい場合は Google入力ツール を使うか、iPadの手書き機能+Handoff連携を使うのが現実的な方法です。
この記事では、
- Macで手書き入力ができない理由
- Google入力ツールを使った方法
- iPadを使って手書き入力 → Macへコピーする裏ワザ
を、最新環境(macOS Sequoia・iPadOS 26対応)でわかりやすく解説します。
この記事を最初に公開した2016年11月には「Google日本語入力」で手書き入力できてたんですが、2019年7月に機能提供が終了しました。そのため、以下の内容は新たに「Google入力ツール」での方法を中心に紹介しています。
Macで日本語の手書き入力ができない現状
macOS標準の「文字ビューア」には絵文字や特殊文字の入力機能はありますが、手書き入力パネルはありません。
さらに、「システム設定 > キーボード > 入力ソース」で「繁体中文(手寫)」を追加しても、トラックパッド上で書けるものの、マウス操作が効かなくなったり候補が選べないなど、実質使えません。
Apple公式フォーラムでも報告が続いており、2025年11月時点でも修正はされていません。
結論:macOS単体では、日本語手書き入力は実用的に利用できません。
Google入力ツールで手書き入力する方法(Mac単体でできる唯一の方法)
Googleが提供する Google入力ツール を使えば、Macでもブラウザ上で手書き入力ができます。
- Google入力ツール公式サイト を開く
- 「試してみる」をクリック
- 言語選択で「日本語 – 手書き入力」を選ぶ
- 画面下の入力エリアにマウスやトラックパッドで漢字を手書き
- 下に出た候補をクリック → コピーして任意のアプリに貼り付け
Chrome拡張機能を追加すれば、GmailやGoogleドキュメント、WordPressの投稿画面などでも利用可能です。オンライン環境が必須ですが、無料で使えて精度も高いのが魅力です。
Google入力ツールの主な特徴はこちら。
- オンラインでの利用できるツール(オフラインだと利用できない)
- さまざまな言語で文字を入力できる
- 日本語の手書き入力にも対応している
- Chrome・Gmail・Googleドライブ・Google検索・Google翻訳などで利用可能
- Chrome機能拡張を使えばGoogle以外のサイトの入力フォームで利用可能
- 料金は無料
実際の画面がこちら。

上記サイトの「試してみる」をクリック。

赤矢印部分の「▼」をクリックすると、鉛筆アイコンが付いた「日本語 – 手書き入力」が表示されます。それをクリック。
ブラウザの右下に手書き入力ウィンドウが表示されるので、そこに読みが分からない漢字を書きます。

マウスで手書き入力すると、下に候補が表示されるのでそれをクリックすると文字を入力できます
過去に対応してたGoogle日本語入力の場合だと…

右の枠に候補の漢字がズラーっと表示され該当文字をクリックして選択すると、訓読み、音読みなどの文字情報が表示されてました。
Google入力ツールではただ単に文字が表示されるだけなので、使い勝手はそんなに良くはないですね。

あとはテキストエディタなどにペーストすれば完了です。
ちなみに、「涵養」の「涵」には「うるおす」という意味があり、涵養とは「自然に水がしみこむように徐々に養い育てること」と広辞苑にあります。
Chromeの機能拡張をインストールすると、Googleのサービス以外のサイトでも利用できるようになります。

Chromeに追加した「Google 入力ツール」。これをクリック。

鉛筆アイコンの日本語に切り替えると、手書き入力ができるようになります。

Google以外のサイトでも手書き入力が可能になります。
iPadの手書き入力機能+HandoffでMacと連携する方法
もしiPadを持っているなら、iPadの日本語キーボードにある「手書き入力」機能を使うのが一番スムーズです。Apple Pencilや指で文字を書くと、自動でテキスト化されます。

設定手順
- iPadの「設定」→「一般」→「キーボード」→「新しいキーボードを追加」
- 「日本語」→「手書き」を選択
- Apple Pencilまたは指で文字を書くとリアルタイムで認識
- コピー(⌘+C)して、Handoffやユニバーサルクリップボード機能でMacにペースト(⌘+V)
Handoffがオンになっていれば、iPadでコピーした文字をそのままMacに貼り付け可能です。
(設定 → 一般 → AirPlayとHandoff → Handoffをオン)
つまり、iPadで手書き→認識→コピー→Macで貼り付け、が数秒で完了。ネット接続不要で、Google入力ツールよりも速く使えます。
まとめ:2025年の最適解は「Google入力ツール+iPad」
| 環境 | 手書き入力方法 | 特徴 | 実用度 |
|---|---|---|---|
| Mac単体 | Google入力ツール(ブラウザ上) | 無料で精度高い。オンライン専用。 | ★★★★★ |
| Mac標準IME | 非対応 | 日本語手書き不可。繁体字入力バグあり。 | ★☆☆☆☆ |
| iPad | 日本語手書きキーボード | Apple Pencil対応。オフラインOK。 | ★★★★☆ |
| iPad+Mac連携 | Handoff/クリップボード共有 | iPadで入力→Macで貼り付け可能。 | ★★★★★ |
編集後記:Appleが手書き入力をmacOSに統合する日は?
macOSとiPadOSの連携がますます進んでいる今、Appleが「Scribble」や「手書き入力」機能をmacOSにも正式統合する可能性は高いでしょう。
しかし現時点(macOS Sequoia)では、手書き入力はまだiPad限定。
したがって、Google入力ツールとiPadの組み合わせが2025年のベストソリューションです。

