選択肢が増えた!1万円台で買える左手デバイスが新登場『TourBox Lite』レビュー

TourBox Lite
クリエイターにおすすめの2万円以下で買える左手デバイス

2万円以下のコスパの良いモデル「TourBox Lite」登場!

左手用の神デバイスとして愛用している『TourBox Elite』。過去にいくつもレビュー記事を書いてます。主な記事はこちら。

PremiereとLightroomの作業効率が爆上がり!左手用神ツール『TourBox』レビュー
TourBox第3弾のEliteは買換える価値あり?進化してるポイントはどこ?

もう4年近く使ってまして、主に使ってるのがLightroomで写真現像。これがないと現像のスピードが格段に落ちてしまって仕事になりません。僕には不可欠なアイテムです。キーボードでも操作はできますが、左手一本で現像の各種設定をピンポイントで調整して完了させられるのはTourBoxのおかげです。


TourBoxシリーズにはハイスペックモデルで有線無線両対応の『TourBox Elite』、通常モデルで有線対応の『TourBox Neo』の2つがリリースされています。価格はEliteが4万円前後、Neoでも2万円を超えているので、ちょっと導入に二の足を踏んでしまうような状況でした。

そこに新たにハイコストパフォーマンスモデルとして新登場したのが1万円台で購入できる『TourBox Lite』です。

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TourBox Lite とは?公式映像

まずはどんなアイテムなのか、こちらの公式映像をご覧ください。

▼ TourBox Lite - Go Easy Go Lite | The Powerful and Affordable Creative Controller

TourBox Lite 開封

TourBox Lite パッケージ
ポップなデザインが採用されているTourBox Liteのパッケージ。


TourBox Lite スタートガイド
クイックスタートガイド。


TourBox Lite 同梱物
同梱物はUSB-C to Cケーブル(片方はL字型、USB-A to USB-Cの変換アダプタ付き)と本体。中央のノブには保護用のカバーが装着されてます。使用時に外します。


 TourBox Lite 端子はUSB-C
本体側の端子はUSB-C。有線接続して使います。


TourBox Lite 底面
底面。四隅にしっかりとした滑り止めのゴムがあります。操作中に本体がズレることなくしっかり安定しています。


本体をギュッと押すとギシギシする
ボタンやダイヤルの操作感は問題ありませんが、本体をギュッと押すと若干ギシギシするのが気になりました。操作中には問題ありませんがこの点はちょっと残念。

TourBox Lite 価格と特徴

TourBox Lite の定位置はキーボードの左側
TourBox Lite の定位置はキーボードの左側

まず価格について。

TourBox Liteはボタン数を8個に減らし、ダイヤルを無くすことで価格を13,413円に抑えられてます。最上位のEliteに搭載されているBluetoothや触覚フィードバックも搭載されていません。

その分、ひとつ上のモデルであるNeoより9千円ほど安い価格で購入することが可能です(→最新の販売価格はこちら)。左手専用デバイスをより気軽に導入できるようになりました。また、EliteやNeoを使ってて持ち運び用にもう一台欲しいという場合の2台目としてもちょうど良い価格です。

次に、主な特徴はこちら。

  • 簡潔なデザインで簡単に使いこなせる
  • 最大30個のプリセットを作成可能
  • プリセットはアプリを切り替えると自動的に切り替わるオートスイッチに対応
  • 高頻度の連続操作に最適な部品を採用し、快適な操作感を提供
  • 手のひらにぴったりな局面設計、長時間使用しても疲労が溜めない
  • 圧倒的のカスタム性能、あらゆる組み合わせも操作可能
  • 一つのプリセットに50種の操作、百種以上の機能を設定できる
  • 複雑なショートカットキーの完全対応
  • マウス操作、ビルトイン、マクロ、TourMenuを自由に登録

TourBoxコンソールで各種設定

これらの機能を設定する「TourBoxコンソール」というアプリ(無料)が実に優秀。頻繁にアップデートされており、メーカーが常に使いやすさを追求している姿勢が伝わってきます。このアプリはLiteはもちろん、EliteやNeoでも使えます。

Liteはボタンの数こそ減らされてますが、ボタンによっては1回押し/2回押しや、各ボタンの組み合わせによる割り当ても可能なので、実際の作業ではかなりのショートカットや機能を登録することが可能。最大30個のプリセット、1つのプリセットに50種の操作や百種以上の機能を設定できます。

TourBoxコンソール
TourBoxコンソール
TourBoxコンソールの画面。情報量が多く、ボタンを押すとどの機能が割り当てられているのか即座に表示されるので迷うこともありません。

用意されているプリセット

購入した当初は使い方が分からないと思います。そんな方向けにちゃんとアプリケーション毎のプリセットが用意されてます。

TourBox - プリセット

2024年3月時点で用意されてるプリセットは以下の通り49にも及びます。

  1. 3D Studio Max
  2. ACDSee
  3. Adobe Indesign
  4. Affinity Photo
  5. After Effects
  6. Audition
  7. Blender
  8. Cakewalk
  9. Camera Raw
  10. Capture One
  11. Chrome
  12. Clip Studio Paint
  13. CorelDRAW
  14. Cubase
  15. DaVinci Resolve
  16. Easy Paint Tool SAI
  17. Exposure X6
  18. Final Cut Pro X
  19. Firefox
  20. GIMP
  21. Glyphs
  22. Gyroflow
  23. Illustrator
  24. Jianying Pro
  25. jisuPDF
  26. Krita
  27. Lightroom Classic
  28. Live2D Cubism
  29. Logic Pro
  30. Luminar AI
  31. Medibang Paint
  32. Melodyne Editor
  33. Microsoft Excel
  34. Microsoft Teams
  35. Netease Cloud Music
  36. OpenToonz
  37. Outlook
  38. Photoshop
  39. PowerPoint
  40. Premiere
  41. PureRef
  42. Reaper
  43. Substance Painter
  44. Toon Boom Harmony
  45. TurboCAD
  46. TVPaint animation
  47. Vegas
  48. Zbrush
  49. Zoom

使い方忘れたらHUD機能が便利

最初の頃は、実際に使ってみると「あれ?あのショートカットキーはどれに設定したっけ?」ということがよく起こります。たくさん登録できるけど、登録した数が多いほど覚えるのが大変です。

そんな人のためにHUD(ヘッドアップディスプレイ)機能も用意されてます。プリセットを利用してる時に「あー、こんな組み合わせでこんなことができるのか!」という気づきもあります。

TouBoxコンソールのHUD機能
割り当てているボタンとキーの組み合わせが表示されます。体が覚えるまでこれを表示させておけば迷うことはありません。

このHUD機能自体もかなりカスタムが可能で、文字のサイズ・広さ・不透明度はもちろん、自動非表示(マウスカーソルがHUDエリアに入るとHUDを非表示にする機能)、スクリーンの端配置で必要な時だけ呼び出せたり、操作ボタンの関連機能をハイライト表示したりと、かなりしっかり作り込まれてます。

最初の頃はHUDは自動非表示にして画面の片隅に置いておくことを強くおすすめします。HUD機能があれば、左手デバイスを使ってみたいけど使いこなせるか心配な方も、安心して使えます。

使ってみた感想まとめ

実際に2週間ほど使ってますが、最初に購入するにはこれぐらいがちょうど良さそうな感じがしてます。

僕は4年前にNeoを買って(当時の名前はTourBoxのみ)今ではEliteを使ってますが、当時このLiteがあればこっちを買ってたかも。1万3千円でこれだけ使えれば十分事足りますし、このLiteでも格段に作業効率はアップします。

ただ、現在Eliteをメインで使ってるユーザーとしては、Eliteの触覚フィードバックBluetooth接続は捨てがたい。また、ボタンも14個あるので組み合わせを考えなくてもボタンに割り当てられる数が単純に多いので、使い勝手と使い心地に関してはやはり上位モデルの方が使いやすいです。質感も良いですし、見た目もLiteのポップな感じではなくクールな感じです。

毎日本格的にクリエイティブ活動をやってる人ならEliteかNeoがおすすめ。一方、「左手デバイスってどんなものか使ってみたい」「左手デバイスの導入を考えてるけど価格が気になってた」という人にはLiteがおすすめです。

自分の環境に応じて選択肢が増えたことはとても良いですね

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