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こんにちは、カメラ好きの皆さん。私は長年キヤノンのミラーレスカメラを愛用しているユーザーですが、最近ふと思うことがあります。それは、「なぜカメラ系のYouTuberたちはソニーばかりを紹介するのだろう?」という疑問です。
チャンネル登録者数が10万人を超えるような人気のカメラ系YouTuberがメインで使ってるカメラはほぼ8割ぐらいがSonyです。私が使ってるCanonは1〜2割ほど。というわけで今回は、ここ数年のカメラ市場のシェア推移、Sonyの人気の理由、Canonの強みと弱み、そして2025年現在の人気カメラランキング、最後にこれからカメラを買う人へのおすすめまでまとめました。ぜひ、これからカメラを始める方は参考にしていただければ幸いです!
なぜカメラ系YouTuberはソニーばかり紹介するのか?キヤノンユーザーの私の疑問

現在所有するカメラは、キヤノンのEOS R3を写真用のメイン(動画用のサブ)、EOS R5 Mark IIを動画用のメイン(写真用のサブ)として使っています。さらに、最近手に入れたPowerShot V1も動画と写真のサブのサブとして愛用しています。その他、趣味用にNikon、Fujifilm、RICOHのカメラも所有してます。
私の場合は、仕事の一つとしてスポーツ写真やポートレート撮影などの写真撮影も行っているので、AF(オートフォーカス)精度はかなり重要です。キヤノンはAFの精度が抜群で、特にスポーツを撮影するときには絶対に欠かせない機能です。さらに、このAF性能は動画でも威力を発揮してくれます。このAF精度は2025年現在ではCanonとSonyとほぼ同等で、他社はその1歩、もしくは2歩以上遅れてるといった印象です。なので、ミラーレスカメラで最も大事なAF精度はキヤノンとソニーは横並び。
でも、YouTubeでカメラレビューを見ると、ソニーのA7シリーズやZVシリーズ、さらにはシネマカメラのFX30やFX3が圧倒的に多い。これについて詳しく調べてみると、いくつかの理由が浮かび上がりました。
まず、レンズのエコシステムの問題。キヤノンのRFマウントは長らくサードパーティ製レンズを制限していて、純正の高価なLレンズしか選択肢が少なかったんです(安くて性能が良い他社製レンズがない)。一方、ソニーのEマウントはシグマやタムロン、中華製などの他社レンズが豊富で、安価に揃えやすい。これが、予算を抑えたい初心者向けのレビューでソニーが推されやすい要因です。2023年頃からキヤノンもSIGMAなど一部サードパーティレンズを解禁し始めましたが、正直いってもう完全に乗り遅れている印象です。
次に、動画性能。YouTuberにとって動画撮影は命ですが、キヤノンの初期ミラーレス(例: EOS R5)は過熱問題や録画時間制限で悪評が立ってしまいました。その点、ソニーは長時間録画が安定し、熱対策も優れているため、信頼性が高いと評価されます。加えて、ソニーはマーケティングが上手で、YouTuberに新製品をいち早く貸し出したり、タイアップを積極的に行っています。結果として、動画系の露出が増え、好循環が生まれ、動画のシェアをキヤノンから奪っていきました。現に、アメリカのチャンネル登録者1,200万人を超えるYouTuberであるCasey Neistatさんは、長年Canon 80Dや70Dを使ってVlogを撮影してましたが、2017年にSonyに乗り換えてしまいました。
インフルエンサーたちがソニーを推すのは、単に性能だけでなく、動画の撮影しやすさとメーカーからのサポートも大きいようです。
もちろん、現在のキヤノンも静止画やAFだけでなく動画の性能も大幅に進化してますが、動画中心のYouTuberには今ひとつ刺さらないんでしょうね。YouTuberって基本的に写真より動画撮影する人が多いので自然とそういう流れになったんだと思います。その結果、動画撮影の業界にもその影響が波及して、現在の日本ではソニーのFX3が業界標準的な存在になっているようで、複数人で仕事する際にフリーのカメラマンはFX3を持ってるか使いこなせないと仕事の依頼が来ない、という状況になっているようです。
私の場合、スポーツ写真を撮影しているので静止画メインのR3とサブカメラのR5 Mark Iiは手放せない状況です。もし、スポーツ写真を撮影しないのであれば、私も動画を撮影することが多いので、間違いなくソニーに移行していたでしょう。
ここ数年のカメラのシェア推移
ミラーレスカメラ市場は、2010年代後半から急速に成長し、2025年現在もキヤノンとソニーの二強が市場をリードしています。以下に、ここ数年の世界シェアの推移を表でまとめました(主にTechno System ResearchやBCN+Rのデータに基づく)。
年 | Canon | Sony | Nikon | Fujifilm | その他 |
---|---|---|---|---|---|
2021 | 約36% | 約42% | 約10% | 約7% | 約5% |
2022 | 約38% | 約35% | 約12% | 約8% | 約7% |
2023 | 約41% | 約32% | 約13% | 約8% | 約6% |
2024 | 約40% | 約32% | 約14% | 約8% | 約6% |
2025 (上半期) | 約38% | 約30.4% | 約15% | 約9% | 約7.6% |
ソニーは2010年にミラーレス市場に参入して以来、革新的なフルサイズ機(α7シリーズ)でシェアを拡大し、2017-2021年頃は世界首位を維持していました。しかし、キヤノンがEOS Rシリーズの投入で巻き返し、2023年に世界シェア1位に。2025年上半期ではソニーが30.4%で依然強力ですが、日本市場ではソニーが34%前後で首位を争い、フルフレーム部門ではNikonが一時的にトップを取るなど、競争が激化しています。日本国内では、ソニーがエントリー機(ZV-E10など)のヒットでシェアを伸ばし、2025年も人気を維持。全体として、ミラーレス市場はフルサイズとAPS-Cのハイブリッド機が主流で、動画需要がシェアを左右しています。
なぜソニーが人気なのか?YouTuberで紹介が多い背景
ソニーの人気の理由は、性能の高さとマーケティングの巧みさです。まず、レンズの豊富さ。Eマウントはサードパーティ製が200本以上あり、シグマのArtレンズのように純正の半額で高品質なものが揃います。これが、予算を抑えたいユーザーやYouTuberに魅力的に映るんです。
動画性能も抜群。長時間録画可能で過熱しにくく、リアルタイム瞳AFや手ブレ補正(IBIS)が優れているため、Vlogやコンテンツ作成に最適。2025年現在も、FX3のようなシネマカメラライクなモデルがYouTuberに支持されています。また、ソニーはインフルエンサー向けのマーケティングが抜群で、巨大な予算を投じてクリエイターに製品を提供。結果、YouTube上でソニーのレビュー動画が氾濫し、視聴者が「ソニー=おすすめ」と刷り込まれる好循環が生まれています。 X(旧Twitter)でも、YouTuberたちがソニーの新レンズやカメラを絶賛する投稿が多く、露出の高さが人気を後押ししています。
一方で、ソニーはUIが少し複雑という声もありますが、近年改善され、全体的なバランスが良いのが強み。長くカメラを使いたい人には、拡張性の高さがおすすめポイントです。
動画系について: なぜ写真はCanon/Nikonだけど動画はSonyという人が多いのか

カメラユーザーの中には、「静止画はCanonやNikonで撮影してるけど、動画撮影はSonyでやってる」という声がよく聞かれます。これは、Sonyが動画性能に特化しているからです。Sonyのカメラはシネマティックなガンマカーブ(例: S-Log)や優れた黒つぶれ耐性、長時間録画の安定性で知られ、プロのフィルムメイキングに適しています。
一方、Canonは写真の色再現(Canon Log 2やCanon Log 3はすごく好き)やAFが優秀ですが、動画では過熱問題や機能の制約が過去に指摘され(現在は何の問題もないですよ)、Nikonも静止画寄りのイメージが強いため、動画専門家がSonyを選ぶ傾向があります。2025年現在も、Sonyの動画フォーカスがCanon/Nikonを上回るスペック(例: 高速フレームレートや熱対策)で、クリエイターの支持を集めています。
特に人気のモデルとして、ZV-E10 IIは低予算Vlog向けのAPS-C機で、無制限録画とクリエイティブルック機能が魅力ですが、IBISなしや過熱の懸念もあります。ZV-E1はフルサイズセンサー搭載のコンパクトVlogカメラで、FX3と同じセンサーを持ちながら安価なので、初めてのフルサイズ動画撮影に最適です。FX30はAPS-Cシネマカメラとして高解像度LCDと優れた性能をコンパクトにまとめ、プロユースで人気。FX3はフルサイズシネマカメラで、Netflix承認の信頼性と小型ボディが強みです。日本業界では、複数人プロジェクト(例: 映画やCM制作)でFX3がデフォルト化しており、チーム間の互換性が高く、軽量で機動性に優れるため、スタンダードツールとして定着しています。Sonyのこれらモデルは、動画市場のニーズを捉え、Canon/Nikonの動画ラインアップを凌駕する選択肢を提供しています。
キヤノンはAFがすごい!子供やスポーツ撮影に最適だけど…長く使うならソニーがおすすめ?
キヤノンの強みは、何と言ってもAF性能。Dual Pixel CMOS AFは人物の瞳や動体を正確に追尾し、子供の遊びやスポーツ撮影で最高です。色再現も自然で肌色が美しく、JPEG撮って出しで満足できる点が魅力。UIも直感的で初心者フレンドリーです。
しかし、弱点はサードパーティレンズの少なさと価格の高さ。RFマウントの純正レンズはハイスペックですが、特に赤い帯がついたLレンズは他メーカーより高額で、選択肢が限定的。動画面では過熱問題は解消されていますが、初期イメージが残っています。
結果、システム全体の拡張性がソニーより劣るため、ずーっとカメラを使い続けたい人(レンズを増やしたり、動画を本格化したり)にはソニーをおすすめします。私もキヤノンを使ってるのでキヤノンを勧めたいんですが、動画も写真も撮るって人ならソニーがおすすめ。キヤノンは「今すぐ高品質な動きものや肌の色が綺麗な静止画を撮りたい」人向けですね。
今人気のカメラランキング(2025年8月時点)
2025年の売れ筋ミラーレスカメラを、海外・国内のレビューサイト(DPReview, PCMag, Wiredなど)に基づいてランキング形式でまとめました。主にAPS-Cとフルサイズのハイブリッド機が人気です。価格は価格.comの最安値(2025年8月13日更新)を反映しています。
- Sony A7 IV
- 動画・静止画のバランスが抜群。YouTuber御用達で、リアルタイムAFと手ブレ補正が強い。
- 価格: ¥276,239(価格.com最安値、モバイル一番)
- Canon EOS R6 Mark II
- AF精度が高く、子供/スポーツ最適。動画も改善され、発色が美しい。
- 価格: ¥269,165(価格.com最安値)
- Nikon Z6 III
- フルフレームで高感度耐性◎。2025年の新星で、動画長時間録画が可能。
- 価格: ¥314,000(価格.com最安値)
- Fujifilm X-H2S
- フィルムシミュレーションがユニーク。APS-Cで高速連写が魅力。
- 価格: ¥296,800(価格.com最安値、楽天市場店)
- Sony A6700
- エントリー向けAPS-C。コンパクトで動画性能高く、初心者人気。
- 価格: ¥179,800(価格.com最安値)
- Canon EOS R8
- 軽量フルサイズ。AFが優秀で、予算を抑えたい人に。
- 価格: ¥179,800(価格.com最安値)
- Panasonic Lumix S5 II
- 動画アシスト機能豊富。プロユースで安定。
- 価格: ¥206,800(価格.com最安値、楽天市場店)
- Nikon Z8
- 高解像度でプロ級。フルフレームの万能機。
- 価格: ¥492,900(価格.com最安値)
- Fujifilm X-T5
- レトロデザインが人気。静止画特化でファン多し。
- 価格: ¥231,894(価格.com最安値)
- Sony ZV-E10 II
- Vlog特化。安価でYouTube向き。
- 価格: 約121,700円(価格.com最安値)
まとめ:用途に合わせて選ぼう!おすすめはソニーだがキヤノンも捨てがたい
これからカメラを買うなら、まずは使用用途で選んでください。動画や拡張性を重視するならソニーがおすすめ。レンズが豊富で、長くシステムを構築しやすいです。一方、静止画、特に子供やスポーツ撮影ならキヤノンのAFが最適。シェア推移を見ても、二強の競争が続いているので、どちらも信頼性が高いですよ。
予算が限られている人は、ソニーのA6700やキヤノンのR8からスタートを。最終的にはお店で触ってみて決めてください!2025年はさらに新モデルが出そうなので、楽しみですね。皆さんのカメラ選びの参考になれば嬉しいです。
あとはニコンや富士フイルムも最近は人気の機種が増えてきてますが、こちらは沼が深いのでその話題はまた今度。
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