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Bluetooth搭載でケーブルレス&ボタンも大幅進化!
2021年12月にアメリカのKickstarterに登場した、左手最強デバイス『TourBox』の第3弾『TourBox Elite』(第3世代)。
TourBox第三弾!EliteはBluetooth対応になった!日本での発売はまだ未定の模様
ようやく日本でも登場です!
2022年3月1日から4月末までクラウドファンディングのCAMPFIREにてプロジェクトが開催されました。支援者数は6,596人・支援金額は1億4,600万円を超える人気ぶり。
今回、一般販売より先にメーカーの方よりレビュー用にプロトタイプを送っていただきましたので、早速使ってみました。
- TourBox Elite 紹介動画
- TourBox Elite 特徴
については前回の記事にまとめてますので今回は…
- 開封と製品を手に持ってみた感想
- 今まで使ってた第1世代TourBoxとEliteの筐体の違い
- 実際にEliteを使ってみた感想
- 第1世代と第2世代を使ってる人が買い換える価値はあるのか?
を中心にまとめてみました。
もくじ
Elite開封とファーストインプレッション
TourBox Eliteのパッケージ。
今回紹介するEliteはプロトタイプ版ですので、製品版とはデザインや仕様が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
箱を開けると製品とマニュアルが入ってました。
TourBox Elite本体、単三電池2本、USB-Cケーブル。
本体のデザインは底面以外は第1世代とほぼ同じです(第2世代のNeoは持ってないので未確認)。
本体カラーは、モダンスモークブラックトランスルーセント。このほかのカラーバリエーションは、クラシックブラックとアイボリーホワイトがあります。
底面に単三電池2本を入れます。電池入れの左側にあるのがBluetoothのオンオフスイッチで、その上にある小さなポッチはペアリングボタンです。
Bluetooth接続で使用する場合は単三電池2本が必要ですが、ケーブル接続して使う場合は単三電池がなくても動作します。
トランスルーセントのボディ。ニンテンドースイッチのプロコンのように中身が透けててカッコ良い!
回して操作する「ノブ・スクロール・ダイアル」が触覚フィードバック対応になりました。
「なし・弱・強」の3段階で調整できます。実際に使ってみたらかなり気持ち良かったです!さらに、回転の変化量も調節可能です。
ケーブル接続はUSB-Cです。
サイドボタンは第1世代よりも柔らかく深くなって押しやすくなってます。
第1世代TourBoxとEliteの筐体の違い
左がElite(第3世代)トランスルーセントで、右が第1世代のクラシックブラック。
カラバリは違いますが、形状はほとんど同じです。
筐体ではっきり違うのが底面。
左のEliteはBluetooth接続に対応したので、ワイヤレスで使う場合は底面に単三電池を2本入れます。
ボタンは全てアップグレードされてます。特に上下左右のボタンは「カチッ」という打鍵感が気持ち良くなってます。
さらには、サイドボタンがより深く柔らかい押し心地に進化しました。
第1世代はストロークはほんの1mmぐらいでしたが、Eliteは約3mmmも押し込めるようになりました。しかもバネがとても軽いので力を入れなくても簡単に押せます。
最初はちょっと戸惑いましたが、すぐに慣れました。快適です。
あとは、ノブとダイアルにプレス機能(ボタン機能)が追加され(これは第2世代のNEOと同じ)、触覚フィードバックにも対応してます。
機能面での違いは、EliteはBluetooth接続に対応し2つのデバイスに接続して切り替えて使えます。
新しいTourMenuやマクロコマンドはTourBoxコンソールをアップデートすれば1世代でも使えます。
実際にEliteを使ってみた感想
EliteをBluetooth接続で使うには、TourBoxを設定するアプリ「TourBoxコンソール」は4.0以上にする必要があります。上記画面は4.0のBETA版です(TourBoxコンソールは定期的にアップデートされてます→ダウンロードページ)。
キャンプファイヤーのお届け予定日ごろ(2022年6月)には公式サイトで正式版がリリースされると思います。
TourBox コンソールの使い方は、基本的に今までと変わりはありません。
左上のプリセットリストにTourBoxを使いたいアプリを登録し、アプリごとにキーを割り当てていきます。
Photoshop、Lightroom、Premiereのプリセットは最初から選べるようになってます。
プリセットから選ぶと、ビルトインの機能がたくさん表示されるので、好きな機能を各ボタンに割り当てることが可能です。
Photoshop、Lightroom、Premiere以外のアプリケーション用プリセットは、公式サイトに大量にアップされてます。自分が設定したものも公開可能です。
Capture One、Final Cut Pro X、Davinci Resolve、After Effects、Illustrator、PowerPoint、Zoom、などなど。
画像・映像・音声の編集以外のアプリケーションでもTourBoxが使われているのは面白いですね。僕自身も、YouTubeをアプリ化したものにも使ってますし、Safariでも使ってます。
PhotoshopやPremiereでも使ってますが、個人的に一番活用してるのがLightroomです。
EOS R3やR5で撮影した写真をRAW現像する際に、露光量・色温度・ハイライト・シャドウ・白レベル・黒レベルなど、実にたくさんの数値を調整する必要があります。
それをマウスとキーボードで数値を変更するのはとても時間がかかります。
その点、TourBoxを使えば、各ボタンにたくさんの項目を割り当て(ボタンを組み合わせて設定もできる)、ノブ・スクロール・ダイヤルをちょちょっと回すだけで簡単に数値を変えることができるんです。
もう今ではTourBoxを見ることなく、ノールックでディスプレイの写真だけを見ながら調整できるようになりました。
TourBox、もう完全に手放せないツールになってしまいました。
TourMenuやマクロコマンドについてはまだほとんど使ったことはありません。
TourMenuを試しに設定してみたんですが、使うアプリ関係なく一つのボタンに10個の機能を割り当てられるのはなかなか便利そうですね。
実際にどう使うと便利なのか、色々試す必要はありますが、これがハマると多分手放せない機能になりそうな予感がしてます。
旧モデルから買換えの価値はある?メリットデメリット
最後に、今まで第1世代と第2世代のTourBoxを使ってた人が、Eliteに買い換える価値はあるのかどうか。
良い点と悪い点でまとめてみました。
- ● 良い点(メリット)
-
- Bluetooth接続ができるようになったので、ケーブルから解放された
- 接触フィードバックに対応したノブ・スクロール・ダイヤルが非常に気持ち良い!
- サイドボタンもストロークが深く柔らかくなったので、押すのが心地良くなった
- 全ボタングレードアップしてるが、上下左右のボタンの押し心地がよりしっかりしてる
- 単三電池なので内蔵バッテリーの劣化を心配する必要がない(単三電池2本でどれぐらいの期間使えるのか実測値は不明です)
- ケーブル接続の場合は電池がなくても動作する
- キーボードやマウスだけではできない快適な操作感で作業時間が大幅に短縮されるのは間違いない
- ● 悪い点(デメリット)
-
- Bluetooth接続使用時、ノブ・スクロール・ダイアルを回すと、静かな環境だと小さく「ジージー」という音が聞こえる(追記:その後、ファームウェアアップデートしたら直りました)
- 使い始めるまでの設定と慣れが必要
クリエイターの人なら、使いこなせれば確実に作業時間が短縮されるのは間違いありません。
さらに、今回のEliteで第1・2世代よりも大幅に使い勝手が向上してます。Bluetooth搭載でケーブルから解放されたし、ボタンの質もグレートアップしてます。
無線版のTourBoxが欲しかった人や、触覚フィードバックでより操作が分かりやすく・気持ちよくなるのを望んでる人なら買い換える価値は十分にあります。
悪い点で挙げてるBluetooth接続でノブ・スクロール・ダイアル回転時の「ジージー音」については、今後のアップデートで改善されるのかは正直分かりません。ここがはっきりするのは正式版がリリースされてからでしょう。(追記:TourBoxをアップデートしたらその際に本体のファームウェアもアップデートされてジージー音は無くなりました。よかった!)
ただ、個人的にはジージー音よりも触覚フィードバックの気持ちよさの方が優ってるので、今のところはそんなに気になるレベルではありません(あー、またジージー鳴ってんなーぐらいの感覚)。
これから数ヶ月使ってみて、感想に変化があればまた長期レビューとして情報をまとめる予定です。
気になる方はぜひブログの購読をよろしくお願いします。