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2025年6月、Ankerは火災のリスクがあるとして、複数のPower Bankをリコールしました。該当するモデルを使用している場合は、ただちに使用を中止し、Ankerのリコール手続きに従ってください。この記事では、リコールの詳細、対象モデル、対処方法、日本での廃棄方法について説明します。
リコールの詳細
Ankerは、リチウムイオン電池の製造上の問題により、Power Bankが過熱し、溶解、発煙、火災の原因となる可能性があると発表しました。問題の電池は、特定のサプライヤーから提供されたもので、故障の可能性は最小限ですが、慎重を期してリコールを実施しています。Ankerは、グローバルな規制当局と連携し、リコールが各国のガイドラインに準拠するよう対応しています。このリコールは、2025年6月に発表されたAnker PowerCore 10000（モデルA1263）のリコールに続くもので、今回はさらに5つのモデルが対象となっています。
米国消費者製品安全委員会（CPSC）によると、以前のA1263リコールでは火災や爆発に関する19件の報告が寄せられました。今回の5モデルに関する同様の報告は現時点で不明ですが、Ankerは迅速な対応を取っており、消費者の安全を最優先に考えています。
リコール対象のモデル
以下のモデルがリコール対象です。Power Bankの背面または側面にあるモデル番号を確認してください。
| モデル名 | モデル番号 |
|---|---|
| Anker Power Bank (10K, 22.5W) | A1257 |
| Anker Power Bank (20,000mAh, 22.5W, Built-In USB-C Cable) | A1647 |
| Anker MagGo Power Bank (10,000mAh, 7.5W) | A1652 |
| Anker Zolo Power Bank (20K, 30W, Built-In USB-C and Lightning Cable) | A1681 |
| Anker Zolo Power Bank (20K, 30W, Built-In USB-C Cable) | A1689 |
これらのモデルは、比較的新しい製品が含まれており、一部はリコール発表直前まで販売されていました。
該当するPower Bankをお持ちの場合の対処方法
該当するモデルを使用している場合は、以下の手順に従ってください。
- モデル番号の確認: Power Bankの背面または側面に記載されたモデル番号を確認し、リコール対象かどうかを確認します。
- リコール申請: Ankerの公式ウェブサイトでリコールフォームにシリアル番号または購入証明を提出します。フォームはAnkerの公式リコールページで入手可能です。
- 交換またはギフトカードの受け取り: 申請が承認されると、無料の交換品またはAnkerウェブサイトで使用可能なギフトカードを受け取ることができます。
- 安全な廃棄: Ankerから廃棄の確認が取れるまでは、Power Bankを廃棄しないでください。確認後、リチウムイオン電池の回収を受け付ける認定施設で廃棄してください。一般のゴミ箱やリサイクルボックスには絶対に捨てないでください。地元の家庭用危険物廃棄センターに連絡して、適切な廃棄方法を確認してください。
日本でのリチウムイオン電池の廃棄方法
日本では、リチウムイオン電池は火災のリスクがあるため、一般のゴミ箱やリサイクルボックスに捨てることはできません。環境省によると、2023年度にはリチウムイオン電池による火災事故が前年比で約2倍に増加し、廃棄物収集車や処理施設での事故が報告されています。安全に廃棄するためには、以下の方法を推奨します。
- リサイクル協力店: 家電量販店（例：ビックカメラ、ヨドバシカメラ）やホームセンターに設置されたリサイクルボックスを利用してください。これらの店舗は、JBRC（日本バッテリー再生コンソーシアム）と連携してリチウムイオン電池を回収しています。JBRCのウェブサイト（JBRC)で最寄りの回収場所を検索できます。
- 絶縁処理: 廃棄前に、電池の端子を絶縁テープで覆い、ショートを防ぎます。
- 地方自治体の指示: 地域によっては、家庭用危険物廃棄センターや特定の回収日が設定されている場合があります。例として、横浜市ではリチウムイオン電池を一般ゴミとして廃棄せず、指定の回収場所に持ち込むよう指示しています（横浜市）。
まとめ
消費者の安全を最優先に、Ankerはこのリコールを実施しています。該当するPower Bankを使用している場合は、速やかにAnkerの指示に従い、製品の使用を中止してください。リコール対象の製品を安全に廃棄し、交換またはギフトカードを受け取ることで、安心してAnker製品を継続して使用できます。リチウムイオン電池の適切な廃棄は、火災事故を防ぐために重要です。地域のガイドラインを確認し、責任ある行動を取るようお願いします。
