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SSDの交換も簡単な10in1多機能USBハブ
今回は、海外のクラウドファンディング「INDIEGOGO」で7,900万円以上の支援金を集めたコンパクトなデバイス『ACASIS』のご紹介です。
Aamzonで「多機能 ハブ ssd」で検索すると、7in1、10in1、13in1などなどいろんな多機能ハブは数あれど、SSDケースと一緒になったものは見当たらず。
今回紹介するACASISの多機能ハブは、USB・HDMI・SD・イヤホンジャック・LANポートなどの多機能ハブに加えて、M.2 NVMeとSATA両方に対応したSSDを装着できるSSDケースも兼ね備えた便利なデバイスです。
クラウドファンディングのMakuakeにて2021年10月30日まで応援購入が可能です。
今回、代理店の方より先行して商品をご提供いただきましたので、先行レビューとしてまとめてみました。
SSDケースと10in1多機能USBハブを融合した実用的なプロダクト
ACASISのパッケージ。
主な特徴はこちら。
- M.2 NVMe/SATA SSDに対応
- SSDは4サイズに対応し(22×30、22×42、22×60、22×80)工具なしで簡単に装着可能
- 最速1000MB/sの高速転送が可能
- 最大8TBのSSDに対応
- 最大100WのPD充電に対応
- HDMIは4K 60Hzの出力に対応
- アルミニウム合金を採用し激しい衝撃や振動にも耐えるよう設計されている
- サイズは113×56×19mm、重さは145g
- カラーは2色展開(シルバーグレーとマットブラック)
搭載ポートはこちら。
- USB-A 3.0(5Gbps)
- USB-A 3.1 Gen2(10Gbps)
- USB-C 3.1(10Gbps)
- USB-C(PC接続用)
- USB-C PD充電用(100W MAX)
- イヤホンジャック
- SD/TFカードリーダー
- SSD
- HDMI
- LANポート
10in1の多機能ハブは色々販売されてますが、SSDを装着できるものは珍しいですね。というか初めての製品だと思います。
注意点としては、次のような場合には電源アダプタやモバイルバッテリーをPD100Wポートに接続してください。そうしないと、ハブの動作が不安定になったり、動作しないことがあります。
- 4Tまたは8TのSSDなど消費量の多いデバイスを使用している場合
- 他のSSDエンクロージャーをハブに接続する場合
- ハブのほとんどのポートを使用する場合
ACASIS 開封レビュー
同梱物一覧。マニュアルと多機能ハブ本体と付属品。
シリコンラバーの保護ケース、熱伝導シートとSSD固定用のゴムパーツ、USB-Cケーブルも付属してます。
マットブラックの本体。コンパクトで作りはかなりしっかりしてます。
蓋を外してM.2のSSDを装着します。底面にある穴はSSDを固定するゴムパーツを挿入するもの。
穴が4つあるように、22×30、22×42、22×60、22×80の4サイズに対応してます。
側面のポート類。一番右の「TYPE-C」ポートにパソコンやタブレットなどをUSB-Cケーブルで接続して使います。
底面。両端に両面テープがあります。剥離紙を剥がして貼り付けて固定することも可能です。
シリコーンラバー製の保護ケースを装着するとこんな感じ。
ACASIS自体はアルミニウム合金が使用されているのでとても頑丈ですが、頑丈ゆえにこれに当たった他のものを傷つけてしまう場合があるので、持ち運ぶ際は保護ケースがあった方が安心です。
保護ケースを装着しても側面ポートへのアクセスは問題ありません。
SSD装着&スピードテスト
レビューするにあたってM.2対応のSSDは持ってなかったので『ウエスタンデジタル SSD 1TB WD Blue PC M.2-2280 SATA WDS100T2B0B-EC』を買ってみました。
これからよく使うことになると思ったのでiMac Proの内蔵ストレージと同じ1TBにしておきました。
読み取り最大560MB/秒、書き込み最大530MB/秒のスペックです。
SSDの装着はものすごく簡単。斜めにグッと装着して…
付属のゴムで端を固定するだけ。専用工具も必要ありません。
Macに接続してみると、「接続したディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。」と表示されて認識されませんでした。
そのまま「初期化…」をクリックするとディスクユーティリティが起動します。
フォーマットは「APFS」、うちで使ってるiMac ProはIntel CPUなので方式は「GUIDパーティションマップ」を選択して「消去」をクリック。すると初期化が始まります。
初期化が無事に終わったら、Blackmagic Disk Speed TestでSSDのスピードを計測してみました。
書込471.8MB/s 読込523.0MB/s
WD Blue SSDのスペックが、書込最大530MB/s、読取最大560MB/sなので、まぁ十分な結果です。
SDカードスピードテスト
次に、SDカードのスピードテストもやってみました。
左がACASISで、右がプログレードSDカードリーダー。
計測に使ったSDカードはプログレードCOBALTの128GB。最大転送速度は、書込250MB/s、読込300MB/s。
書込85.3MB/s 読込91.2MB/s
プログレードのSDカードリーダーだと、書込162.9MB/s 読込248.0MB/sとかなり高速なので、それにはさすがに敵いませんでした。
プログレードに関しては、EOS R5/R6でRAWファイルや動画ファイルなどの大容量ファイルの転送時に使ってるものなので、比較対象としてはちょっとハイスペックすぎでした。
HDMIも問題なく出力できました
普段サブモニターとして使ってるFeelworldの5.7インチにHDMI出力してみました。
普通にACASISのHDMI経由で出力できました。
普段は、このサブモニターに出力するのにPegasus3 R4にデイジーチェーン経由で出力してたんですが、ACASISがあればわざわざそんな回りくどいことする必要もないのか…それは良いなと。
ただ、M1 MacBook AirやiPad ProでもこのACASISを使うつもりなので、しばらくはデイジーチェーン接続で使います。
本体の放熱性は?どれぐらい熱くなる?
M.2のSSDってかなり熱くなるんですね。
SSDは大体パソコンの内部にあるのでこんな近距離で触れることがなかったんですが、実際に熱さを計測してみてびっくりしました。
本体に触れた時に熱いと感じたので赤外線温度計で測ってみたら…
49.5℃ありました(Macに接続して3時間後に計測)。
ちなみに、SSDを装着していない状態だと35℃ぐらいでした。
Makuakeの販売ページによると、放熱性に優れているアルミニウム合金素材が使われている上、波状加工でさらに放熱性が向上。大量のデータ転送時でも64℃ほどに抑えることができてるとのこと。
まだまだ熱くなっても大丈夫そうではありますが、ちょっとでも熱の上昇を抑えるために、付属の熱伝導シートも使ってみました。
こんな感じでSSDの上面に熱伝導シートを貼り付けました。
すると、温度が37.4℃まで下がりました!
5〜6時間経過後も40℃を上回ることなく平均して39℃あたりで落ち着いてます。
SSDのデータを読み書きしてる場合はもうちょっと温度は高くなりますが、これぐらいなら特に問題はないでしょう。
ACASIS 実際に使ってみた感想
多機能ハブはいくつか使ったことがありますが、M.2のSSDケースが一緒になったものは初めて。
気に入ってる点は…
- デザインがシンプルでカッコ良い
- M.2のSSDを簡単に換装できる
- キーボードのすぐ近くに配置できるので、USBやSDカードなどササっと接続できる
うちはiMac Proを使ってるので、USBなどのポート類はすべてディスプレイの背面にあります。なので、ちょっとUSBを挿したい時など、ディスプレイを動かしたり背面をゴソゴソするのがすごく面倒でした。
それが、この多機能ハブをディスプレイの前に置いておくことで、ちょっとした時にサクッと接続して使えるようになりました。これが何気に一番うれしいかも。
M.2のSSD自体も買うのは初めてだったんですが、小さくて取り回ししやすくてなかなか良いですね。
気になった点は…
- SSDの発熱がちょっと気になる
この1点だけですね。
ただ、これについてもSSD自体がある程度は発熱するものだということを知ってからは、50℃を超えても「まぁそれぐらいは熱くなるよね」とあまり焦らなくなりました。
デザインはシンプルでコンパクトで持ち運びもしやすい。さらに、全ポートを使ったり4T以上のSSDを使うことがなければバスパワーで利用できるのも気に入ってます。
多機能ハブとストレージをひとつのデバイスに集約したい人にはぴったりのアイテムですね。
Makuakeでは2021年10月30日まで応援購入が可能です。
一般販売予定価格は15,000円。
応援購入の時期が早いと割引率も高くなりますので、気になる方はお早めにチェックしてください。
→ 超高速データ転送SSDを10 in 1多機能USBハブと融合!「ACASIS」|Makuake