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壊れたHDDはソフトウェアでデータ消去できないなら分解して破壊する
もう10年以上使ってたアイオーデータの外付けHDDが壊れました。
通常なら本体の電源を入れると「キュイーーーーン」という音とともに中に入ってるハードディスクが回転するんですが、「クゥー、クゥー、クゥー」みたいな短い音が定期的に鳴るように。
もちろん、パソコンと接続してもマウントされません。
中身はホームムービーのバックアップで、幸いなことに元データはRAIDで別のハードディスクに保存してあるので問題はありません。
ただ、このままの状態で不燃ゴミとして廃棄すると、データ流出(まぁ、誰も見ないと思いますが)の恐れがあります。
というわけで、外付けHDDを分解しデータが記録されている磁気ディスク「プラッタ」を破壊することにしました。
ネジがない外付HDDのケースを分解する
これが10年以上使ったアイオーデータの外付HDD。容量は1TBでした。
まずはこの外側のケースを外します。
ケースの外側にはネジがひとつも見当たらない。
これが現役バリバリで使ってる外付けHDDなら慎重に開封を試みようとしますが、今回は壊れた外付けHDDだったので、開封のこ「カイちゃん」をケースの隙間にぐりぐり入れてから、噛ませてある部分をグリッと外したら簡単に開けられました。
さすがにちょっと傷にはなりましたが、また組み直して再利用もできる感じでした。
外付けHDDの中身。外側のケース部分はネジを使わずにパチンと組み合わせる仕組みになってました。だから外側にネジが見当たらなかったんですね。
3.5インチのHDDが入ってました。
サムスン製のHDDが使われてました。
今ではAmazonで「3.5インチ HDD」と検索するとSeagate、Western Digital、東芝、というメーカーが出てきますが、10年以上前はサムスン製も使われてたようですね。時代の流れを感じます。
3.5インチHDDを分解する…隠れたネジに注意
3.5インチHDDに使われてるのはトルクスネジです。
なので、トルクスドライバーが必要です。
カスタムキーボード用に購入してた電動精密ドライバー『Wowstick 1F+』。
トルクスドライバーでも普通に使えますが、結構ネジが多いので電動なら簡単に外すことが可能です。56種類のビットも付属してるので、ここでも大活躍。
どれだけネジ回しによる時間を節約できたか分かりません。ほんと買って良かった。
トルクスネジで3.5インチHDDのカバーを開けます。今回はサムスン製ですが、他のHDDも基本的には手順は同じです。
一通り見えるネジは全部外したものの外れない…。
よーく見ると、シールの下(赤矢印部分)にもうひとつトルクスネジが隠れてました。
これがサムスン製3.5インチHDDの中身。
データが記録されているプラッタ発見!
プラッタの中心にも固定してるトルクスネジが6つあったので、ここも外します。
最後に、この磁気ヘッドの根本がプラッタの一部に干渉しててプラッタが抜けませんでした。
なので、ペンチで磁気ヘッドを強制的に曲げてプラッタを抜きました。ここが一番大変でした。
外付けHDDを分解したすべてがこちら。
HDDの容量は1TBでプラッタは2枚。1枚あたり500GBということでしょうか。
プラッタの表面はCDというよりも鏡ですね。厚みや重みもCDよりあります。
本当なら綺麗に取り出せたら飾っておこうかなとも思ったんですが、指紋ベタベタでちょっと傷も入ったので、そのまま廃棄します。
廃棄の際はプラッタの表面を傷つければOKです。バリバリに割るのも良いですが、破片が飛び散ると危ないのでカイちゃんで傷付けておきました。これぐらいやれば大丈夫でしょう。
あとは自治体の廃棄方法を調べて廃棄します。
一般的には、30cm以内の燃えないゴミなので、不燃ゴミとして出せると思います。
まとめ
今回、初めてHDDを分解してみましたが、思ってたより簡単でした。
パソコンを使い始めて25年以上経ちますが、正直なところ自分で購入した外付けHDDが壊れたのはこれが初。意外と丈夫なんですよね。
ただ、ハードディスクは消耗品なのでいつ壊れるか分かりません。
かならず大切なデータはRAIDを組んでバックアップするか、定期的に別のメディアにバックアップするように心がけておきたいものです。