当サイトのリンクには一部プロモーションを含みますが、一切その影響は受けず、公正・中立な立場で制作しております。
大好きな密閉型ヘッドホン『FOSTEX TH610』
10万円の高級イヤホン『SE846』を買ってから、音質追求への興味が尽きません。
もっと良い音で音楽・映画・ドラマ・ゲームを楽しみたい!という気持ちがどわーっと溢れ出てきまして、ここ2ヶ月で6台のヘッドホンを買ってしまいました。
さすがにちょっと買いすぎたかなとは思いましたが、ヘッドホンにもたくさんの種類がありまして、それぞれ得意な音の分野が違う。さらに、価格帯によっても全然音が変わってくるので、調べるうちに「あれも欲しい。あ、こっちも欲しい!」となる訳です。
きっかけはイヤホンでしたが、イヤホンは聴くたびにイヤーピースをグリグリやったりケーブルを耳に掛けたりして調整しなきゃいけないのがちょっと面倒に感じてました。
使うのはほとんど自宅の仕事部屋のため、特に外音遮断とか音漏れを気にする必要がなかったので、使いたい時にスポッと頭に乗せるだけで使えるヘッドホンに手が伸びました。
密閉型の優秀なヘッドホンが欲しくなった
2ヶ月間に購入した6台はこちら。
- ● 開放型ヘッドホン
- ● 半開放型ヘッドホン
- ● 密閉型ヘッドホン
開放型は、フラッグシップモデルで音場の広さが圧倒的なK812(まるで高級スピーカーを耳の横で鳴らしてるような感覚)、ゼンハイザーの名機HD650、爽快感が圧倒的なSR325eと、自分が好きな曲を鳴らすには文句なしの布陣です。
半開放型は、価格が安いのにものすごく音が良くて着け心地も文句なしのT60RP。買った当初は「こんなもんか…」という感じだったんですが、いくつもヘッドホンを使い分けて使うようになってから、この価格でこの音質と装着感って凄かったんだ、と再認識させられたヘッドホンです。もし初めてのヘッドホンが欲しいっていう人がいたら、確実にこれを最初におすすめします。
密閉型は動画制作時のモニターヘッドホンとして重宝してるDT1770 PROと、側圧強くてイヤーパッドも小さいから装着感は最悪だけど音は良い(特にロックが気持ち良い)HD25です。
この中で一番よく使ってるのがHD650とT60RP。この2つに共通してるのが、僕の頭にちょうどよかったということ。
ヘッドホンを複数一緒に使うようになって初めて、ヘッドホンって音だけじゃなく装着感も同じように大事なんだというのを肌で感じさせられました。
HD650とT60RPは、ともに耳の装着感が良いだけでなく、頭頂部への負担もほとんど感じません。
さらに、デスクワークでも使うので手帳に書き込んだり、資料を読むときに下を向くことが多いんですが、下を向いてもヘッドホンが全くズレません。
音質・装着感・頭からズレない、この3つの条件を満たしてくれる開放型はHD650(K812はほんのわずかに頭からズレる、SR325eは耳がちょっと痛くなる)、半開放型はT60RP。
となると、密閉型でもこの3つの条件を満たしてくれるヘッドホンが欲しくなってきました。
密閉型のDT1770 PROは装着感とズレないという2つの条件は満たしてますが、高音がたまに刺さることがある。HD25は耳と頭頂部が痛くなる。
なので、もっと音質の良い密閉型はないかと探したときに見つけたのが『FOSTEX TH610』でした。
FOSTEX TH610 レビュー
TH610を買おうと思った理由が、半開放型のT60RPと同じメーカーの上位機種であるということ。
音質は聴いてみないと分かりませんが、装着感とズレないというのはクリアしてるんじゃないかなと(購入前にいろんなレビューを読んで間違い無いと確信してから買いました)。
価格.comのレビューやクチコミの数が少ないので人気がなくて売れてないのかなと思ったら、Amaoznでのレビュー数は少ないものの、レビューしてる人のほとんどが高評価で大満足してる様子。悪く言ってる人がほとんどいないんです。
さらに、オーディオ関連ブログで知らない人はいない「Sandal Audio」さんのブログでもかなり評価が高い。
というわけで、本当は試聴したかったんですが、近場に試聴するところがなかったので最安値で販売しているAmazonで買ってしまいました。(僕が購入した時は6万8千円ほどでした。最新の価格はこちらでチェックしてください。)
Amazonから届いたTH610。なんと、ダンボールに入ってなくてこの状態で届きました…。(Amazonが販売・発送するものを購入しました)
事前にAmazonのレビューで同じような経験されてる方がいたんですが、さすがに改善されてるだろうと思ったら全く同じでびっくりしました。
宛先のシールの上面は簡単に剥がれたんですが、その下の粘着シートがきれいに剥がれませんでした…。
さらに、開封しようとしたら開口部がちょっと破けてました。
僕の場合は、箱は捨ててしまうので特に気にはなりませんでしたが、パッケージも大事に保管しておきたいっていう方は、ちょっと価格が高くなりますが他のところで買うことをおすすめします。
中のボックスはきれいな状態でした。さすがに、これが汚かったら返品してました。
保証書と説明書が入ってました。日本のメーカーだけあって、かなり説明がしっかりしてました。
ボックス内部にはしっかりした厚みのスポンジがあって、TH610を守ってました。
こんなにしっかり保護されてるから、ダンボールに入れずに発送してるのかな?
左から、レザー調ポーチ、TH610本体、ヘッドホンケーブル。
特殊加工により優れた伝導性を発揮する純銅「Hi-FC」を採用したヘッドホンケーブルが付属してます。長さは3mで6.3mmのプラグです。ZEN DACに繋いで使ってます。
T610側に刺すケーブルは着脱式になってまして、形状はHD650と同じなので互換性があります。
ハウジングは高級黒胡桃無垢削り出し。
木目が美しいだけでなく、艶やかな響きもこれによって実現してます。木材の種類によっても音が変わるようです(まだその違いが分かるような耳に育ってません…)
低反発クッションとソフトレザー調高級人工皮革を使ったイヤーパッド。
耳全体を覆ってくれるので(アラウンドイヤー)、耳が痛くなることもありません。T60RPのイヤーパッドも快適でしたが、それを上回る快適さです。
表面はサラサラですが、密閉型ということもあり暑い季節はさすがに蒸れます。
ヘッドバンド部分にも低反発クッションと人工皮革が使われてます。
頭頂部にヘッドバンドが面で当たるので、長時間着けてても違和感がなく快適です。
イヤーパッドとヘッドバンドの快適さは、今まで使ってきたヘッドホンの中でNo.1です。間違いありません。
半開放型のT60RPも同じように快適に感じるので、FOSTEX(フォステックス)が日本のメーカーだから日本人の頭に合わせて作ってるのでは?と思ってしまうほどです。
音も良いのは当然ですが、この快適な着け心地だけでもフォステックスの大ファンになりました。
FOSTEX TH610 音質は?
ヘッドホンを6台も立て続けに購入したおかげで、ある程度ヘッドホンによる音の違いも分かるようになってきました。
このTH610を最初に買って、これしか使ってなかったらこのヘッドホンの凄さに気がつくことはなかったかも。
全体の特徴としては、K812のような広い音場も、SR325eのような突き抜けるような爽快感もありませんが、低域から高域まですべての音がとてもバランス良く、音楽だけでなくNetflixやAmazonプライムで動画を楽しむ時も快適に高音質を味わえます。
音楽の種類も、よく聴くロックやポップ、EDMからクラシックまで何でも心地よく鳴らしてくれます。
全体的に優しいというかゆとりを感じる音で、しかも艶(音の粒がキラキラと輝いてるような印象)があります。これが胡桃の木(ウッドハウジング)の効果なんだと思います。音に艶を感じるヘッドホンは初めてでした。
音場は密閉型なので期待してませんでしたが、なかなか広いです。解像感も素晴らしく、T60RPほどの定位感はありませんが、分離もしっかりしてます。音量を上げてもゴチャゴチャしません。
まとめ
夜中に家族が寝静まってから開放型のK812を爆音で聴いてたら、盛大に音漏れしてたようで妻から注意されました。
これを機に、深夜には開放型のヘッドホンは使わずにイヤホンのSE846やE5000を使うようにしてましたが、TH610を買ったのでこれで心置きなく十分な音量・心地よい音質・快適な装着感で、深夜でも音楽を楽しめるようになりました。
6万円を超えるヘッドホンなので、本当は試聴して買いたいんですが、熊本にはeイヤホンさんのような高価なヘッドホンを一気に試聴できるお店がないんですよね。(いつか大阪のお店に行ってみたい)
なので、購入して気に食わなかったら転売することになるんですが、幸いにも今回のTH610も含めてまだ転売したくなるほどのヘッドホンには出会ってません。
どれもそれぞれ特徴があって曲と気分に応じて楽しむことができてます。
密閉型の理想的なヘッドホンが見つかったので、しばらくはこのメンバーで楽しんでいきます。
- ● 開放型ヘッドホン
- ● 半開放型ヘッドホン
- ● 密閉型ヘッドホン
この中で1台、初めてのヘッドホンを探してる人にすすめるならT60RPですね。2万5千円でこの音と快適な装着感を味わえるのは他のメーカーじゃ考えられません。
ヘッドホンに興味が湧いたら、ぜひお試しください。