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WH-1000XM2ユーザーは、WH-1000XM4に買い替える価値はあるのか?
2021年5月に発売されたソニーのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン『WH-1000XM4 サイレントホワイト』。
WH-1000XM4自体は2020年9月に発売されてるので、発売からはもうすぐ丸1年になります。次期モデルの噂はまだ出てきてませんので、おそらくこれまでの発売サイクルを考えると次のモデルは2022年秋頃に発売されるんじゃないかなと。
もう二世代前になりますが、WH-1000XM2を2017年12月に購入してもう3年8ヶ月ほど使ってます。
集中力が上がる!ノイズキャンセリングヘッドホンの最高峰『WH-1000XM2』レビュー
今回、ソニーマーケティング株式会社様よりWH-1000XM2をお借りすることができたので、M2とM4を比較してみました。
果たしてWH-1000XM2からWH-1000XM4に買い替える価値はあるのか?
レビュー動画
YouTubeにレビュー動画を公開してます。
スペック比較はもちろん、ノイズキャンセリングや外音取り込み、音質の違いについても詳しくまとめてますので、合わせてご覧ください。
▼ Sony WH-1000XM4 vs WH-1000XM2 着実に進化を感じたノイキャン&音質!サイレントホワイトは美しい
WH-1000XM4 サイレントホワイト 開封レビュー
このサイレントホワイトは限定カラーで、通常のブラックとプラチナシルバーよりもソニーストアでは5,500円高い価格設定になってます。
Amazonでも価格は一番高く設定されてます。
商品貸出:ソニーマーケティング株式会社
パッケージも通常モデルとは違い「LIMITED EDITION」と大きく書かれてます。
説明書類と専用キャリングケース(ホワイト)。
ケースの中身。ヘッドホン本体は折りたたんで収納されてます。
ケーブル類も全てホワイトで統一されてます。
航空機用プラグアダプター、ヘッドホンケーブル(約1.2m)、USB Type-Cケーブル(約20cm)。
ヘッドホン本体。表面にはトップコート(防汚処理)が施されているので、白でも汚れが付きにくいようになってます。
さらに、この白色も単なるホワイト一色ではなく…
良く見るとパールが入ってます。
表面がキラキラしてるのが分かります。上品でとても良い感じのホワイトですね。
イヤーパッドもヘッドバンドも全部真っ白。
左側にある穴は近接センサーです。WH-1000XM4では装着検出が搭載され、ヘッドホンを外すと自動的に再生停止、再び付けると再生を再開できるようになりました。
ボタンの配置は変わってませんが、ボタン類はより押しやすくなりました。
ヘッドバンドの調整部分。外側はシルバーになってました。
主な違いはこれぐらいで、ブラックやプラチナシルバーとの性能の違いはありません。
サイレントホワイト、限定カラーだけあってこだわって作られてるのが良く分かりました。
トップコートが施され汚れにくくなってるのも良いポイントです。
白が好きな人にはぴったりのモデルですね。
WH-1000XM4 vs M2 スペック比較
主なスペックの違いはこちらの表にまとめました。
WH-1000XM4 | WH-1000XM2 | |
---|---|---|
重さ | 約254g | 約275g |
ドライバー | 40mm ドーム型 | 40mm ドーム型 |
装着検出 | ○ | × |
アクティブノイズ キャンセリング |
○ | ○ |
ノイキャンプロセッサー | Sony QN1 | × |
外音取り込み | ○ | ○ |
Speak to Chat | ○ | × |
Bluetooth | 5.0 | 4.1 |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC | SBC,AAC,aptX aptX HD,LDAC |
連続再生時間 | 最大30時間(NC ON) 最大38時間(NC OFF) |
最大30時間(NC ON) 最大38時間(NC OFF) |
待受時間 | 最大30時間(NC ON) 最大200時間(NC OFF) |
最大40時間(NC ON) 最大200時間(NC OFF) |
充電ポート | USB-C | Micro-USB |
急速充電 | 10分充電で5時間利用可能 | × |
自動電源OFF | ○ | × |
コード長 | 約1.2m | 約1.5m |
折りたたみ | ○ | ○ |
NFC | ○ | ○ |
マルチポイント(2台同時接続) | ○ | × |
重さやドライバーはほとんど同じですが、WH-1000XM4で新たに搭載されたのが…
- 装着検出
- ノイズキャンセリングプロセッサー QN1
- Speak to Chat
- 急速充電
- 自動電源OFF
- マルチポイント
です。
特にノイズキャンセリングプロセッサーQN1の搭載で、ノイズキャンセリングがまた一段と進化してます。動画レビューで詳しく比較してますが、より周囲のノイズをかき消すことができるようになってます。
あと、マルチポイントを搭載してるのも個人的には嬉しいですね。いちいち接続機器を切り替えなくても良いのでさらに便利になりました。
実際に使ってみた感想
1週間ほど使ってみた感想をまとめました。
装着感とボタン
まず最初に感じたのが、イヤーパッドが大きくなって耳への圧迫感がなくなったこと。
M2の時は耳が押される感覚がありましたが、M4はイヤーパッドがほとんど耳に当たらなくなったので、耳がより解放されて快適になりました。
ヘッドバンドの厚みも大きく増してふかふか感が増してます。
あと、ボタンもより押しやすくなってました。
M2のボタンはほんのちょっとだけ突起があったのに対して…
M4のボタンは全体が盛り上がってより押しやすくなりました。
ノイキャン&外音取り込み
レビュー動画でより詳しくまとめてるので、その繰り返しになりますが、とにかくノイズキャンセリングはかなり進化してました。
WH-1000XM2とBOSE NC700と比較してみたんですが、個人的にはBOSE NC700には敵わないだろうと思ってたのがあっさりと逆転負け。より音がかき消されてるのには驚きました。
ただ、若干ホワイトノイズがあるのはWH-1000XM2と同じです。微かにサーっという音は感じました。
あと、外音取り込みは特に大きな進化は感じませんでした。
外音取り込み時の自分が喋ってる声は、ちょっとこもってます。これはBOSE NC700の方がより自然でした。
音質
音質は、WH-1000XM2とBOSE NC700の中で一番好みの音でした。
特に、アプリのイコライザーの数値を以下のように設定すると、音質がかなり向上しました。
まだまだ有線ヘッドホンには負けると思ってましたが、このイコライザー設定のおかげで、中音域から高音域がよりきらびやかに、艶やかに鳴らせるようになってます。これ、かなり気に入りました。
同じようにWH-1000XM2でも設定はできますが、マルチポイントに対応してないのでこのイコライザーが活かせるのはiPhoneなどのスマホ接続時のみ。パソコンで使ってる場合は、イコライザーの数値が反映しませんでした。
一方、WH-1000XM4は、マルチポイントに対応してるのでパソコンとスマホに接続しておけば、イコライザーの数値がきちんと反映されます。
二世代前のものと比較すると、確実に進化を感じました。
まとめ
良かった点は…
- イヤーパッドが大きくなって耳の圧迫感がほとんどなくなった
- ボタンが押しやすい
- ノイズキャンセリングが向上してた
- 音質が良かった。2台同時接続、マルチポイント対応でパソコンで音楽を再生してる時もイコライザーが反映されるので、好きな音に気軽にカスタムできる
- 自動電源オフ(ヘッドホンを装着しないまま15分経過すると自動で電源が切れる)はなかなか便利でした
気になった点は…
特にはないんですけど、あえて言うなら外音取り込みですかね。今回比べてみて分かったんですが、同じ価格帯のBOSE NC700の方が外音取り込みは自然でした。
気になったのはそれぐらいで、あとはかなり満足感の高いヘッドホンでした。
ノイキャン、音質やアプリの使い勝手の向上だけでなく、装着検出や自動電源オフ、2台同時接続、スピークトゥチャット、充電ポートがUSB-Cになったりと、確実に使いやすくなってます。
WH-1000XM2を愛用してた方は、WH-1000XM4へ買い換える価値は十分にあると思います。
ヘッドバンドやイヤーパッドも劣化してると思いますし、M4でイヤーパッドも大きくなってより耳への負担が軽くなって装着感もアップして快適でした。
ホワイトがどうしても欲しい方にはサイレントホワイトをおすすめしますが、色にこだわりがない方にはよりコスパの高いブラックやシルバーがおすすめです。