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Siriを使わなくなった理由、でも今は少し気になっている
正直、Siriをほとんど使っていません。
「Hey Siri」と話しかけても、思った通りに動かない。日本語で少し複雑なことを頼むと、すぐ検索に丸投げされてしまう。
そんな経験だらけなので、いつの間にかもう完全に使わなくなってしまいました。
でも、
2026年に登場予定の次世代Siriが、GoogleのGemini AIをベースに進化する
というニュースを見てちょっと気になりました。
もしこれが本当なら、Siriはもう一度“主役の座”に返り咲く…のかもしれません。
Apple IntelligenceとChatGPTの関係
2024年のWWDCで発表された「Apple Intelligence」。iPhoneやMacに生成AIを統合し、ユーザーの行動を理解して提案してくれる新しい仕組みです。
その中核となるのがSiriの進化であり、必要に応じてChatGPTの知識を呼び出すという構成になっています。
つまり、今のSiriは「Apple独自AI × ChatGPTの知識ベース」というハイブリッド構造。
ただし、ChatGPTの役割は“裏方”に近く、自然な音声会話まではまだ実現できていません。
実際、ChatGPTの音声モードは整ってきたとはいえ、GeminiやGrokのように人間と雑談できるレベルには達していません。
次に浮上した「Gemini採用」の報道
ここで新しく浮上したのが、GoogleのGemini(旧Bard)。
BloombergやTechRadarなど複数メディアが報じたところによると、Appleは次期SiriのAI基盤としてGeminiを採用する可能性があるとのこと。
Geminiはテキスト・音声・画像を同時に処理できるマルチモーダルAI。
さらに「Gemini Live」という音声チャットモードを搭載しており、リアルタイムで人間のような会話が可能です。まさに、Appleが求めていた“喋れるAI”の土台です。
Appleはこれをプライベートクラウド上で安全に動作させる構想を持っており、「プライバシーを守りながら、音声AIの利便性を実現する」という方向性を取ろうとしています。
現状のSiriが抱える3つの課題
1. 日本語対応の精度不足
Siriの日本語理解は、英語版に比べて明らかに劣ります。
Apple IntelligenceやGemini連携が進むことで、ここがどこまで改善されるかが日本市場では最重要ポイント。
2. プライバシーと自由度のバランス
Appleは一貫して「オンデバイス処理」「個人情報を外部に出さない」方針を取っています。
ただその分、クラウドAIのような自由な生成能力が制限される可能性もあります。
安全かつ賢い、という“両立”が今回の挑戦。
3. Siriブランドの信頼回復
「Siri=気が利かない」というイメージは根強いです。
どんなに中身が進化しても、UIや反応速度、話し方が変わらなければ再評価は難しいでしょう。
Appleはこの“体験の刷新”にも踏み込む必要があります。
SiriがGeminiと組む未来に期待すること
僕がSiriに望むのは、“話しかけるだけで仕事や生活が完結するAI”です。
たとえば…
- 「Siri、今週、写真撮影に良さそうな撮影スポットある?5つピックアップしてみて」
- 「Siri、昨日やらなきゃいけなかったタスクで、残ってたのなんだっけ?」
- 「昨日撮った動画で、息子がシュートしたシーンだけ切り出して」
- 「今日撮った写真をXにアップして、キャプションも5パターン考えてみて」
これが自然な会話で成立するようになったら、本気で日常が変わります。
Appleの強みは、ハードウェアとの連携力。iPhoneの中には大量の写真や動画などの過去情報と、タスクと予定などの未来の情報が大量に保存されています。
Mac・iPhone・iPad・Apple Watch・Apple TVなど、全デバイスを横断して動くAIが完成すれば、ChatGPTやGrok以上の実用体験が待っているかもしれません。
私が感じるSiriへの本当の期待
今までのSiriは、いわば「音声で触れるリモコン」。
でもこれからは「声で考える相棒」になってほしい。
AppleはAIのトレンドに少し遅れて見えるかもしれません(実際そうだとは思いますが)。
でも、ユーザー体験を徹底的に磨くAppleだからこそ、完成したときには“誰でも自然に使えるAI”を実現してくれると信じています、というか信じたい。
2026年以降、SiriがGeminiとともに再誕するなら、それは単なるアップデートではなく、AI時代のApple再定義になるかもしれません。
まとめ:Siriが再び“使いたくなるAI”になる日へ
Siriは長い間、「できることが少ない」存在でした。
けれど、Geminiとの提携が本格化すれば、Appleはようやく「話せるAI」「考えるパートナー」という新しい領域へ踏み出します。
そして今後、誰の人生においてもAIが生活の中心になる時代が確実にやってきます。
そんな時、常に手元にあるスマートフォンの中の全情報を理解し、生活を先回りして提案してくれるAIがいたらどうでしょう。
もしそれを担うのがSiriだとしたら、もはやユーザーはAppleの世界から離れられなくなるかもしれません。
Galaxyをはじめとする他社スマートフォンもAI統合を進めていますが、ハードとソフトを一体化できるAppleだからこそ描ける未来があります。
今がまさに、AppleにとってAI時代の大きな分岐点なのかもしれません。
SiriがGeminiとともに再誕するその瞬間、Appleはもう一度「人とテクノロジーの関係」を再定義するはずです。
そうなれば、ジョブズが天国で喜んでくれるかも。
