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テレビの壁掛けって業者に頼まずに自分で安全に設置できるのか?
75インチ(75V型)のテレビを使うようになってから、テレビ自体が横にも縦にも大きい(幅167.6 × 高さ105.6 × 奥行き36.7cm)ので圧迫感が気になるようになりました。
テレビの大きさ自体にはすぐに慣れたんですが、テレビ台が小さいので安定感は問題ないものの、見た目が窮屈なので、それが圧迫感を感じる理由なのかなと。
というわけで、今までずーっとやりたかったけど、安全面とか方法がいまいち分からなくて躊躇してた、テレビの壁掛けを自分でやってみることにしました。
まずは壁の素材を確認して設置方法を決める
テレビを壁掛けする際に重要なのが壁の素材。
うちの壁は「間柱+石膏ボード」のタイプ&自分が所有している戸建てなので、今回は石膏ボードの奥にある木製の間柱を探して「ネジ止め」する方法で行いました。
賃貸でも原状回復ができれば壁掛けは可能です。各賃貸契約の内容によるので断言できませんが、詳しくは賃貸契約書を確認してみてください。
そのほか、石膏ボードタイプの壁では、賃貸で壁に穴を空けたくないない方向けに、23〜47インチに対応したホッチキスで止める方法もあります。最近では65インチテレビにも対応した製品も販売されてます。震度7の耐震検査をクリアしてるので安心感もなかなか。
木の壁やコンクリートの壁でも固定金具がきちんと設置できれば壁掛けは比較的簡単にできます。(コンクリート壁の場合はコンクリート用のネジが別途必要です)
塗り壁やタイル壁の場合は、素人じゃ判断が難しい(壁の奥にある間柱を探しにくい)ので、専門の業者さんに相談した方が安心です。
【テレビ壁掛け】自分にできるのか判断する
設置方法が分かったら、本当に自分でテレビ壁掛けが出来るのかを判断します。
工程が前後する場合もあるかと思いますが、僕が行ったテレビ壁掛け設置の全体の流れはこんな感じです。
- 取り付け金具(テレビ背面側)を取り付ける
- 壁に取り付ける位置をマスキングテープで仮決めする
- 取り付け金具(壁側)の位置をマスキングテープで仮決めする
- 下地センサーと下地探しを使って間柱の場所を探す
- 壁側の取り付け金具をインパクトドライバーでガッチリ固定する
- 約30kgの75インチのテレビを2人で持って壁側の金具に引っ掛ける
- 長めのドライバーを使って金具をビスで固定する
- 配線をきれいに隠す
特に大変なのが「6」。
約30kgある75インチの大きなテレビは一人じゃ抱えきれないので、2人で行う必要があります。さらに、大きくて重いのである程度力がある人じゃないと無理です。
あと、「4」の間柱を探すのは専用の道具が必要です。
この全部の工程を確認して出来なさそうだなと思った方は、専門業者にお願いしてください。
ちなみに、専門の業者さんにお願いした場合の取り付け工賃は、画面サイズや金具の種類(角度固定・上下可動・左右可動など)によって変動します。金額は大体3〜8万円ほどかかるようです。
今回は業者さんにお願いせずに自分でやってみましたが、うちの場合、ちょうどテレビを設置する壁に筋交が入ってたので、石膏ボード背面の間柱を探すのが意外と大変でした。
下地センサーでは間柱があるはずなのに、下地探しを刺してみたら間柱がない、なんてことがあったので、下地探しがなかったら大変なことになってました。
テレビ壁掛けで準備したもの
まずは金具です。
壁掛け用の金具は色々Amazonでも販売されてますが、イマイチうちのハイセンス75インチのテレビに適合しているのかがハッキリと分からない。
なので、色々調べた結果、楽天市場のテレビ壁掛け専門店で買いました。いろんなメーカーや種類に対応した専門の金具がたくさん販売されてます。
今回は、累計販売台数100,000台を突破したTVセッターの代表シリーズであるTVセッタースリムの『GP104 Lサイズ』を買いました。
本当は角度調整が出来るタイプが良かったんですが、ハイセンス75U8Fに適合した金具はこれ1つだけだったので、選ぶ余地もなく即購入。
「GP104 Lサイズ」の対応テレビサイズは55〜102インチで、壁面距離は38mm、テレビ耐荷重は60kgです。
必要なものは全部入ってます。金具と大量のネジとマニュアルです。
カラーはブラックにしました。ホワイトとシルバーもあります。
75インチのテレビを固定したら完全に見えなくなるので、色は特にこだわってません。
左『シンワ測定 下地探し どこ太 79025(上記写真のものは販売終了した78592)』と、右『シンワ測定 下地センサー 79152(上記写真のものは販売終了した78576)』。
石膏ボード裏の間柱を探すには、これがないとはじまりません。
あとは、
- ネジを強く簡単に固定するためのインパクトドライバー
- 先端が長いドライバー(最後にセイフティボルトを止めるため:通常のドライバーじゃ届かない)
- 設置場所を正確に測るためのメジャーとマスキングテープ
- 軍手などの作業用手袋
も用意しました。
75インチテレビの壁掛け手順
黒いプラスチックのスペーサーも同梱されてます。
これをテレビと金具の間に入れることで、テレビ背面の凸凹や曲面に対応することができます。
75U8Fの背面はフラットなので特にスペーサーは不要でしたが、LANケーブルを接続してるのと、設置後にテレビ背面の端子類の配線を抜き差しすることを考えて入れておきました。
テレビ背面の壁取り付け用のネジ穴に、テレビブラケットを取り付けます。
次に、テレビを設置する位置をマスキングテープで目印をつけて決めます。
メジャーを使って長さを測りながら決めました。
テレビの外枠だけでなく、壁面プレートの位置も決めます。
水平位置は後で微調整できますが、高さは調整できないので、ここで正確に測っておきます。
下地センサーで間柱の位置を確認します。
今回は金具購入後にやりましたが、間柱の間隔によっては壁面プレートの長さが足りない場合もあるので、購入前にやっておくことをおすすめします。
センサーで間柱の位置が分かったら、下地探しで本当に間柱があるのか確認します。
センサーが妙なところで反応するので、針を刺してみたら間柱がない、という謎な現象が発生してたので「下地センサー当てにならないな…」なんて思ってたんですが、自宅の設計図を確認したら上記写真のように真ん中に右上から左下に筋交が入ってました。
これは気が付きませんでした…。
あと、うちの場合はこの壁のところだと、3本ある間柱のうち中心がちょっと細くて、両側が幅が太いものが使われてました。
最終的には、一番左の間柱に2箇所、中央の間柱に2箇所、合計4箇所をネジ止めしておきました。インパクトドライバーでガッチリ。
理想は6箇所ですが、壁面プレートの長さがちょっと足りなかったので4つに。ただ、4つでもかなり強力に固定することができました。
耐荷重60kgの金具に29.5kg(ハイセンス75U8F)のテレビなのでまだ余裕があります。
壁面プレート金具の設置完了。
水平器も同梱されてるので、傾いてないかチェックしてながらビス止めしました。
テレビの下に付けてるスタンドを外すためにテレビを倒します。
倒す際は、テレビの前にローテーブルを持ってきて、そこにディスプレイに傷がつかないように布団を敷いてその上に乗せました。
今回は、妻に手伝ってもらってテレビを設置しました。
テレビ背面のブラケットの上面を壁面プレートの上部に引っ掛けます。腰を痛めないように注意してゆっくり載せました。
テレビの壁掛け設置がほぼ完了。
左右は壁面プレートの幅で若干調整できるので、後ろの壁の中央に来るように微調整しました。
高さは、ソファに座った時にちょうど画面中央に目線がくるぐらいの高さにしてみました。きちっと測って設置したのでバッチリでした。
たまに床に座って観ることもあるので、高めに設置すると首が痛くなると思ったのでこれぐらいがベストでした。
テレビと壁の距離はスペーサーも入れたので、いちばん距離が短いところで約5cmほどの隙間になりました。テレビ上面だと約9cmほどです。
かなりいい感じ♪
最後に2箇所、セイフティボルトを使って完全に固定します。
ここは普通のドライバーじゃ先が短くてどどかなかったので、長めのドライバーを買って締めました。
手もなんとか入るので、配線の抜き差しも出来ます。
ただ、どの位置にどの向きで何があるのかは事前に写真を撮影したものか、説明書を確認して抜き差しするようにしてます。
テレビの配線ケーブルを隠す
最後に、テレビの黒い配線ケーブルがかなり目立ったので、これを隠します。
各ケーブルの長さが短くて余裕がありません。
これじゃ、機器を入れ替えるときに不便だし、無理に引っ張ると機器が壊れるかもしれないのでついでに配線もやり直します。
外付けHDDに繋げるUSBケーブル、アンテナケーブル、Fire TV Cubeに接続するHDMIケーブルを追加購入。
ついでにもう10年以上前から使ってる分配器も最新のものに入れ替えておきました。
ケーブルを長いものに入れ替えて結束バンドでまとめます。
便利なケーブルカバーでくるっと巻けば完了です。壁紙が白なのでリバーシブルのケーブルカバーを白い面で使いました。
電源ケーブルはキッチンペーパーと白いマスキングテープで見える部分のみカバーしておきました。
ビフォー:黒いケーブルでごちゃごちゃしてたのが…
なかなか良い感じに黒い配線が隠れました!
置くものがなくなったテレビ台の上には、YAS-109の外部スピーカーやFire TV Cubeを設置しました。とても良い感じ!
Nintendo Switchをテレビ台の上に載せたらより配線が目立ちにくくなりました。
75インチテレビ壁掛けまとめ
初めてテレビの壁掛けをやってみましたが、かなりうまくいって大満足です。
設置する前はちゃんと落ちないように固定できるのか不安でしたが、間柱の木材に長いビスを打ち込んで、ガッチリとはまった壁面プレートを確認できたので不安は一切なくなりました。
さすがに75インチもあるので一人じゃ設置はできませんが、壁面プレートに載せるところだけ妻に手伝ってもらって無事設置完了です。
近日中にYouTubeに動画でもアップする予定なので気になる方はチェックしてみてください。