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EOS R3/R5Cユーザーから見たライカQ3
娘が生まれる。
その日からはじまったカメラ生活。初めてのデジタル一眼レフカメラはNikon D50だった。シャッターを押すたびに娘の成長を好きなだけ切り取ってくれる。
「なんだこりゃ!」キットレンズからF2.0の明るいレンズに変えた時の感動は今でも忘れない。小さくてかわいい娘の表情がより引き立つようになった。これでもうどハマり。仕事でも積極的に使うようになり、カメラなしの生活は考えられなくなった。
その娘も高校2年生になった。「この時が一番可愛かったな〜」たまに昔の写真を家族と見ながら過ごすひと時は宝物。
Leica Q3 購入までの歩み
いつからライカが気になるようになったのか。
カメラ生活18年間に使ったのは、ニコン、キヤノン、ソニー、リコー、富士フイルム、シグマの6メーカー。趣味として使ってた10年間は、カメラとレンズの価格はそれぞれ10万円以下のものが多かった。それが仕事で使うようになってから跳ね上がった。
仕事でスポーツを撮影するようになってから、写りの良さはもちろん、高速連射性能、操作性、堅牢性、データ保存の安全性は必須条件に。そうなってくるとカメラの価格は50〜60万円、レンズも20〜30万円は当たり前に。カメラとレンズ合計で100万円を超えることも。
2023年11月のカメラボディラインナップは、仕事用でキヤノンのEOS R3 / R5 C の2機種、趣味用はフジX-S20(仕事で使うこともあり)、リコーGR3、シグマfpの3機種。
趣味用に富士フイルムのカメラを使うようになってから気になり出したのがフィルムシミュレーション。今までのNikonやCanonの素直な描写とは一味違う独特な色が楽しめる。そこからGR3、SIGMA fpと立て続けに購入し、趣味用のカメラへの欲望がどんどん盛り上がるようになった。
そのあたりからライカの存在が気になり出す。さすがに、ライカのM型はボディだけで100万円を超えるので無理だけど、レンズと一体になってるQシリーズなら100万円以内で買える。仕事用のカメラ機材の価格に思考が慣れてしまっていなければ、ここには辿り着かなかっただろう。
その頃、ちょうど予約開始されたのが「Leica Q3」だった。
老眼
趣味用カメラの整理。これもLeica購入の決め手になった一つ。
ちょうどその頃、趣味用で使ってたのが「GR3」と「SIGMA fp」。写りは良いけど使う頻度が減るようになった。
原因は老眼。
GR3とSIGMA fpはともにファインダーレス。モニターしかないので老眼にはつらい。近視用のメガネでは老眼が進むと近くが見えにくい。遠近両用のメガネで解決するかと作ってみたけど完璧じゃないし目が疲れる。
ファインダーだと老眼でも普通に見えるし目も疲れない。しかも、晴天の屋外だとモニターは見づらいけどファインダーなら見える。老眼にはファインダーは必須だと40代後半になってようやく理解できた。
老眼を理由に、これなら趣味用のカメラを整理することができる(種銭にできる)。特にSIGMA fpはケージや周辺アイテムをたくさん揃えてたのでそれも整理できそうだ。
リセールバリュー
カメラは資産。
約18年間のカメラ生活で何度も実感してきたのが「カメラはリセールバリューが高い」ってこと。
特に人気のあるメーカーだと1年間使っても購入価格の80〜90%ぐらいで売れるので実質1割の金額で使えることになる。キヤノンユーザーになってより強く感じている。
キヤノンよりリセールバリューが高いのがLeica。
2019年3月23日に発売された「Leica Q2」。価格は4,995ドル(日本価格は73万4,400円)。それが4年経過しても中古の美品で60万円前後で販売されている。万が一、使わなくなっても高額で売れるという安心感があるのは大きい。
Leica Q3 値上げ前予約
Leica Q3の予約開始日は2023年5月26日。
最近の日本のカメラ業界では出来るだけ早く予約しておかないと「想定を上回る注文」ですぐに数か月待ち状態。Leica Q3も同様で、予約開始から2日経過した5月28日には「今注文しても入荷は1年以上先」という情報が出回るように。
「1年以上先なら資金もどうにかなるだろう」と軽い気持ちで5月29日にマップカメラで予約を済ませる。
その後、2023年10月10日にライカ製品の値上げがあり、ライカオンラインストアのQ3価格が902,000円→968,000円にアップ。マップカメラでは856,900円→919,600円。嬉しいことに価格改定前に予約したものは値上げ前の価格が適用されるとのこと。
さて、あとはゆっくり1年待つかと思ってたところ、11月10日に入荷連絡が!予想以上に早かったものの、買う気になってたので震えながら決済を済ませる。
値上げ前の価格で買えたのも大きいポイント。
Leica Q3 購入理由まとめ
手元にあるLeica Q3を眺めては「まさか自分がライカユーザーになるとは…」と、いまだに信じられない気持ち。これはデジタル一眼レフを始めた頃には想像もしてなかったこと。
おそらく趣味として使ってたままだったらライカを買うことはなかっただろう。
仕事で高額なカメラを使って「安いカメラと高いカメラの違い」に気がつき(使ってる時の快適度がまるで違う)、写真にはカメラボディはもちろんレンズもすごく大事だってことが分からないとライカには行けなかったと思う。
あとは老眼という身体の変化。GR3やSIGMA fpを使って、「これにファインダーがあったらどんなに良いだろう」と何度思ったことか。その点、Q3は完璧です。
「お金がないから買えない?」
価格についてはそんなに深く考える必要はない。貯金があって余裕があれば一括払いすれば良いし、ショッピングクレジットなら60回まで金利0%で買える。ただし、金利の高いクレジットカードの分割払いやリボ払いはだめ、絶対。
Leica Q3 開封レビュー
クロネコヤマトの配達予定日。インターホンでこんなにワクワクしたことない。
マップカメラから届いたライカQ3のダンボール。
見えた!Leica Q3のパッケージ!
Leica Q3のパッケージ。
パッケージの開き方がゴージャス。
まるで宝箱のよう。
YouTubeで何度も開封の様子を見てて「包んであるビニール袋がくしゃくしゃだなー」と思ってたら、うちに届いたのはまっさらなビニール袋だった。動画で見てたのは中古か?
ようこそ!僕の元へ!レンズフードとレンズキャップとホットシューカバーは装着済み。
Leicaのパッケージには引き出しがある。付属品はここ。
上の引き出しには説明書などの紙類。マテリアルナンバーとシリアルナンバーが書かれてるので大事に保管。
黒いLeicaの袋に入った付属品。
左上から右へ、バッテリーチャージャー用ケーブル、バッテリー(BP-SCL6)、FOTOS 用ケーブル USB-C to Lightning(1m)、バッテリーチャージャー(BC-SCL4)、キャリングストラップ、、化粧リング。
キャリングストラップには、カメラ本体に傷が付くのを防ぐ保護タブとプラスチックのリング取り付け工具も付属。
Leica Q3 1日目の感想
- ● ファーストインプレッション
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- 開封は散々YouTubeで見てたので新鮮味はなし
- Q3ボディ本体の包装ビニールはクシャクシャじゃなかった
- ● 気になった点
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- フォーカスリングの音が気になる → 速く回すと回転時にシュッシュッという音が大きく感じる(他社製のマニュアルレンズと比較した場合)→ メーカーに動画撮って問い合わせ → 特に問題なしでホッとする(初めてのライカで神経質になってるかもw)
- Play、矢印キー、Menuのボタン類の押し心地はちょっと軽い、プラスチッキー、パチパチと軽い
- 電源オフ時にカメラを揺らすとレンズから手ぶれ補正機構のカタカタ音がする → 手ぶれ補正機構のせいだと判明。知らないとかなり気になる → 電源オンだとカタカタしなくなる
- ● 良い点
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- シャッター音はまぁまぁ(数日使ってたら心地良くなってきた)。フジのX-S20の方が好みだが、SIGMA fpよりは断然良い
- グリップはちょっと持ちにくい、長時間だと疲れそう(数日使って持ち方分かってきた)
- 操作感はまだ初日なので慣れない(数日使ってすぐ慣れた)
- ファインダーがあるのは超良い!見やすい!撮りやすい!
- 動画撮影中でもMFでフォーカスリング動かすと拡大される!これは良い!
- クロップして動画撮影開始すると画面全体がそのクロップに拡大される!これも良い!
- 1時間ほど撮影してみたら、これがすごく使いやすいじゃない!マニュアルで写真を撮るのが超楽しい!こんなに楽しいカメラは初めて!クロップの枠もマニュアルだとちゃんとピント合わせられる。素晴らしい。これは良いカメラ!
- GR3と同じ28mmだから写真はそんなに変わらないだろうと思ってたら、全く違った!別物!6000万画素すごい!90mmクロップしても十分使える!しかもGR3とは違って動画が超きれい!8Kも撮れる!
- パソコンに取り込んで見たらこれまたすごい!9520×6336ピクセルの解像度すごい!グッとくる写真が多い!
- クロップしてDNGとJPEG両方で撮ったら、DNGだとフルサイズで残ってる。JPEGの方はクロップされてる
- 90mmクロップは600万画素ぐらいでもかなり使えそう。ただ、ちょっとノイズがのりやすい感じ。ISO500でもちょっとざらついてる
- レンズキャップの手触り感が気持ち良い。ずーっと触ってる
EOS R3とR5 Cを使ってるので、その2機種と比べると全体的な作りはCanonの方が上だと感じた。特にボタン類の作りと押し心地が断然Canonが良い。
ただし!ファインダーの見やすさと使いやすさとフルサイズなのに超コンパクトなサイズに気持ちが一気に上がる!GR3とSIGMA fpでファインダーがなくて使いづらかったのが、Q3は不快な感じがない!これは良い!解像度も6千万画素ははじめてだけど、こりゃすごいわ!
グリップは持ちにくい。ここは慣れるのか、グリップを別でつけるのかは後々決める(今の所、付ける予定はなし)。
これは買ってよかった!普段使いカメラとして長く活躍してくれそう!仕事に持っていったら箔がつくかも。
Leica Q3 作例
以下全てJPEG撮って出し。
赤くて丸いLeicaロゴが目立つ
ストラップを首にかけて歩き撮りしてみたところ、赤いLeicaのロゴが意外と目立ちやすいことが判明。
というわけで長時間貼り付けてもベタつかない『カモ井加工紙 マスキングテープ』を丸くカット。
これでパッと見でライカのカメラとは分からなくなった。
ライカのカメラには正面にロゴマークがないモデルがあり、なぜロゴがないのか分からなかったが、僕のようにカメラを目立たせなくない人向けだったのかと深く納得。