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「BOKEH-MASTER」の名前は嘘じゃなかった
EF85mm F1.2L II USMのとろけるようなボケに心を奪われたのは、ほんの3ヶ月前。
RF85mm F1.2が高すぎるからEF85mm F1.2 L IIを5千円で買いました
それから、ことあるごとにウキウキした気分で使ってきましたが、徐々にそのウキウキが失われてきて、ついに先日手放してしまいました。
その理由がこちら…。
EF85mm F1.2のフリンジがひどすぎる
購入当初からある程度のフリンジ(軸上色収差)が出るのは分かってましたが、実際にしっかり使ってみると想像以上に酷かったです。
開放F1.2〜F2.0ぐらいまでが特にひどくて、被写体と背景の境目などに顕著に現れます。パープルフリンジだけでなく緑(グリーン)のフリンジも多いです。
例えば…
RF50mm F1.8のレンズを撮影した写真がこちら。
ぱっと見は特に問題ない写真に見えますが、これを拡大してみると…
中央のCanonの文字周りにはパープルのフリンジ、上部の背景との境界線にはグリーンのフリンジが出てます。
絞り値はF1.8で開放のF1.2からは一段絞った状態ですが、これだけフリンジが出てます。
ともにLighroomで消せるのは良いんですが、パープルフリンジを消したと思ったら緑のフリンジが増えたり、緑のフリンジも範囲をスライドして微調整しないとキレイに消えないので、ある程度の時間を要するようになりました。
開放のF1.2で撮影することもあるんですが、さらにフリンジが出るのであえて押さえてF2あたりで使うという、謎の気遣いをしながら撮影するようになってしまいました。
せっかくF1.2というボケを作り出せるレンズなのに、フリンジが出るので安心して開放から使えないのはどうなんだろう?と思うようになってから、自然と次のレンズを探すようになりました。
SIGMA 105mm F1.4に決めたきっかけ
85mmあたりの焦点距離でボケがきれいなレンズないかなーと思ってた時に、当然のように頭に浮かんだのがRF85mm F1.2。
ものすごく評判が高いレンズですが、やっぱりまだまだ価格が高い。30万円は下りません。おそらくR3が発売されたらまた価格は上がるんじゃないのかな?さらに納期も2〜3ヶ月と長い。
そこで気になってきたのが、前から存在は知っていたSIGMAのWEBサイトで「BOKEH-MASTER(ボケマスター)」と表現されている『SIGMA 105mm F1.4 DG HSM』。
EF85mm F1.2との比較画像をThe-Digital-Picture.comで確認したところ、衝撃を受けました。その比較がこちら。
→ Canon EF 85mm f/1.2L II USM Lens Image Quality
EF85mm F1.2の方は開放からF2ぐらいまではかなりパープルフリンジが出てますが、SIGMA 105mmの方は全くフリンジが出てない!しかもEF85mmはちょっとボヤけたようになってますが、SIGMA 105mmは開放F1.4からものすごく解像感があってパキッとしてます。これは素晴らしい!
試しに、上記サイトでEF85mmをRF85mm F1.2に切り替えて確認したところ、SIGMAと同じように開放からパキッとしててフリンジも一切ありません。
これをみてから一気にテンションが上がりまして、EF85mm F1.2を下取りに出して、SIGMA 105mm F1.4を購入しました!
新品でも最安値では15〜17万円ぐらいで購入できるのも嬉しいポイント。RF85mm F1.2の約半額です。
SIGMA 105mm F1.4 DG HSMはデカイ!重い!美しい!
SIGMA 105mm F1.4 DG HSMのパッケージ。
同じくSIGMAの50mm F1.4のパッケージと比較してみると…
こんなに大きさが違います。105mmの方は、まるでカメラ本体が入ってるような大きさの箱です。
左が105mmで、右が50mm。105mmのフィルター系は105mmもあります。
レンズフロントキャップが、まるで大きなメンコのようでちょっと笑ってしまいましたw。
EOS R6にSIGMA 105mmを装着したところ。
重さは、EOS R6が約680g、マウントアダプターEF-EOS が約130g、SIGMA 105mm F1.4が約1,650g。
合計で約2.46kgもあります!重いですねぇ。かなりずしっときます。
でも写りはものすごく美しかった!フリンジもほぼ無し!
EF85mm F1.2 VS SIGMA 105mm F1.4
まずは「BOKEH-MASTER」の名前が嘘じゃないのか、ボケのチェック。
SIGMA 105mm F1.4の開放で撮影した写真。背景のボケが滑らかで美しい。
ボケの感じはSIGMA 50mm F1.4に似てますね。
RFの撒き餌レンズ「RF50mm F1.8 STM」レビュー!EF vs SIGMA vs TOKINA 比較画像あり
これと同じ画角でEF 85mm F1.2を絞り値F1.4にして比較してみました。
比較写真1枚目。
左がEF85mmで右がSIGMA 105mm。こうやって比べるとSIGMAの方がボケが滑らかなのが良く分かります。
比較写真2枚目。
こちらも同様にSIGMA 105mmの方がボケが柔らかくて滑らかですね。
あと、EF85mmの方は左端の焦点が合ってる「Marsace」のロゴ周辺にパープルフリンジが出てますね。SIGMAの方にはふりんじはありません。
比較写真3枚目1。Canon EF85mm F1.2(絞り値F1.2)
背景との境界線にフリンジが出てますが…
比較写真3枚目2。SIGMA 105mm F1.4(絞り値F1.4)
こちらには、ほとんどフリンジがありません。これなら安心して開放から撮影ができます。
比較写真4枚目1。Canon EF85mm F1.2(絞り値F1.2)
同じく若干パープルフリンジが出て、さらに境界線だけでなく全体的に解像感が甘いです。
比較写真4枚目2。SIGMA 105mm F1.4(絞り値F1.4)
SIGMAはもう圧倒的に画質が違います。フリンジがないのはもちろん、境界線もとてもキレイに解像してます。細い蜘蛛の糸がうっすら確認できるほどです。
まとめ
撮影機材ってやっぱり色々試してみないと分からないものですね。
Canon EF85mm F1.2を購入した時は、「みんなが大絶賛してるから自分にとっても間違いないレンズ」だと思い込んでましたが、実際は違いました。
僕の場合、人物よりもモノや風景を撮影することが多いのでより解像感が高い方が気持ちよく撮影できます。
また、パープルやグリーンのフリンジもすごく気になって、「現像する際に補正して消せるから問題ない!」と思ってましたが、実際にやってみるとかなり面倒くさい。さっと消せるわけでもなく、特にグリーンのフリンジはしっかりやらないと消えないことが多いです。
数枚なら問題ないですが、100枚単位で撮影する場合は時間がかなりかかります。なので、開放付近で撮影するのを躊躇するようになってしまいました。
一方、SIGMA 105mm F1.4は、開放でもほとんどフリンジが出ないし、解像感も文句なしに素晴らしい。
ちょっと重くて大きいですが、僕にはこっちのレンズの方が向いてました。予算は20万円未満。中望遠でボケまくって開放からガンガン撮影できるレンズをお探しの方にはかなりおすすめできるレンズですよ。
あー、開放からフリンジのことを一切気にせず撮影できるのって、すごく楽しい!
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