iPhoneの写真と動画をバックアップする5つの方法

iPhoneの写真と動画をバックアップする5つの方法

家族4人が使ってるiPhone/iPadのバックアップ、どうしよう...

うちには僕を含めiOSデバイスを使ってるのは4人います。

iPhone 12 miniとiPad Proを使ってる私。
iPhone SEとiPad miniを使ってる高校1年生の娘。
iPhone 11を使ってる妻。
iPadを使ってる小学5年生の息子。

妻のiPhoneは、Macに別アカウントを作ってiTunesでバックアップするようにしてます。

自分のiPhoneばかりバックアップしてませんか?たまには奥さんのもバックアップしてあげましょう

これまでは妻の分だけでよかったんですが、子どもが大きくなるにつれて、中学生の娘のiPad miniにもたくさんの写真や画像がたくさん保存されるように...。

さすがにそのまま放置するわけにもいかず、万が一のためにバックアップをしてあげることにしました。

そこで悩んだのがバックアップ方法。

妻のiPhoneと同じようにMacに別アカウント作ってパソコンでバックアップすることも考えましたが、MacBook Airの空き容量は50GBほどと少ない。

僕がメインで使ってるiMac Proも空き容量が300GBほどで、こっちは仕事で使ってるのでストレージはこれ以上消費したくない。

というわけで、以下の5つのバックアップ方法について検討してみました。

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目次

  1. iPhoneのすべてをバックアップする2つの方法
    1. Mac(Windows)にバックアップする
    2. iCloudバックアップを使う
    3. 「Mac(Windows)バックアップ」と「iCloudバックアップ」の違いまとめ
    4. LINEのトークのバックアップをお忘れなく
  2. iPhoneの写真と動画をバックアップする3つの方法
    1. Mac・Windowsに取り込んでバックアップする
    2. GoogleフォトやAmazon Photosにバックアップする
    3. USBメモリなどの外部メディアにバックアップする
  3. まとめ 家族4人で使い回せるQubii Proを買ってみた

iPhoneのすべてをバックアップする2つの方法

iPhoneのバックアップには大きく分けて、中身のほぼすべてをバックアップする方法と、使ってくうちにどんどんデータが大きくなる写真と動画のみをバックアップする方法の、2種類があります。

まず、中身をほぼすべてバックアップする方法について。

これには、2つの方法があります。

  1. Mac(Windows)にバックアップする方法
  2. iCloudバックアップを使う方法

1. Mac(Windows)にバックアップする

初めてiPhone 3Gを使いはじめてからずーっとやってるバックアップ方法がこれ。

以前はMacの場合はiTunesを使ってバックアップしてましたが、2019年10月のmacOS CatalinaからはFinderウインドウで行うようになりました。Windowsの場合はiTunesアプリをAppleのサイトからダウンロードして使えます。

パソコンを持ってる人はこの方法でバックアップしている人が多いんじゃないでしょうか。

Mac(Windows)のバックアップでは、ほぼすべてのデータと設定情報をバックアップすることができますが、以下のものはバックアップ対象外です。

● Mac(Windows)バックアップ対象外のもの

  • ミュージック.appやApp Storeから入手したコンテンツ
  • 同期したコンテンツ(読み込んだMP3、ビデオ、ブック、写真など)
  • iCloudにすでに保存されているデータ
  • Face IDやTouch IDの設定
  • Apple Payの情報と設定内容
  • Appleメール(iCloudメール)のデータ
  • アクティビティ、ヘルスケア、キーチェーンのデータ

パソコンでバックアップする際は「暗号化」のチェックをして行うことをおすすめします。暗号化でバックアップすることで、保存したパスワード・Webサイトの履歴・Wi-Fi設定・ヘルスケアデータ、などもバックアップの対象になります。


パソコンバックアップの特徴はこちら。

  • バックアップをMacまたはWindowsパソコンに保管する
  • バックアップされるのはiPhone/iPad/iPod touchのほぼすべてのデータが対象
  • 使えるストレージは、MacまたはWindowsパソコンの空き容量によって決まる
  • バックアップを暗号化できる (デフォルトでは暗号化なし)
  • iPhone/iPad/iPod touchを買い替えたり機種変更した際に、そのデータを使って復元できる


● メリット

  • パソコンを持っていれば無料で出来る
  • インターネットの回線は必要なし
  • パソコンに繋げてFinderウィンドウ(WindowsだとiTunes)でバックアップするだけなので作業自体は簡単
  • すべてのデータをバックアップできるので、機種変更時のデータ復元にも使える


● デメリット

  • 手動でiPhone/iPadをケーブルで接続する必要がある
  • 常に最新版のバックアップにするには頻繁に行う必要がある
  • パソコンの空き容量が少ないとバックアップできない

手動でその都度パソコンと接続しないとけないのは面倒ですが、無料でバックアップすることができます

あと、特に何も考えずに暗号化してバックアップしておけば、特に何も意識する必要がないので安心感はあります。

2. iCloudバックアップを使う

パソコンを持っていない場合は、iCloudにバックアップします。

iCloudバックアップでは、Mac(Windows)バックアップと同様に、ほぼすべてのデータと設定情報をバックアップすることができますが、以下のものはバックアップ対象外です。

● iCloudバックアップ対象外のもの

  • iCloudにすでに保存されているデータ(連絡先、カレンダー、メモ、iCloud写真、iMessage、ボイスメモ、テキスト(SMS)およびマルチメディア(MMS)メッセージ、ヘルスケアデータなど)
  • ほかのクラウドサービス(Gmail、Exchange メールなど)で保管されているデータ
  • Appleメール(iCloudメール)のデータ
  • Apple Payの情報と設定内容
  • Face IDやTouch IDの設定
  • iCloudミュージックライブラリおよびApp Storeのコンテンツ(すでに購入済みのコンテンツは、App Store、ブックストアで取り扱い継続中であれば、タップして再ダウンロードできます。)

AppデータはiCloudに対応しているものに限ります。iCloudの設定で、「iCloudを使用しているAPP」に表示されてないアプリのデータは保存されないので注意してください。

iCloudを設定すると、5GBのストレージが無料で使えるようになります。

このストレージ容量を利用して、iCloudバックアップを作成したり写真やビデオを保存することができます。

主な特徴はこちら。

  • バックアップをiCloudに保存する
  • バックアップされるのはiPhone/iPad/iPod touchのほぼすべてのデータが対象
  • ストレージは5GBは無料、それ以上は有料
  • 最大2TBのストレージを利用できる
  • バックアップは常に暗号化される
  • iPhone/iPad/iPod touchを買い替えたり機種変更した際に、そのデータを使って復元できる


● メリット

  • パソコンは不要
  • 電源とWi-Fiにつながった状態で自動的にバックアップが可能
  • 電源とWi-Fiさえあれば、どこでもバックアップができる
  • バックアップの状態を常に最新に保てる
  • すべてのデータをバックアップできるので、機種変更時のデータ復元にも使える


● デメリット

  • 無料では5GBまでしか使えない
  • 容量が大きくなればなるほど料金が高くなる

パソコンも不要で、電源とWi-Fiさえあればどこでもバックアップが可能です。外出先でもバックアップを取れるのはいいですね。

ただ、無料の5GBではまったく足りません

5GB以上のプランと月額料金(税込)はこちら。

  1. 5GB:無料
  2. 50GB:130円
  3. 200GB:400円
  4. 2TB:1,300円

使用中のiPhoneがどれだけ容量を使ってるかによって料金が変わります。

例えば、僕が使ってるiPhone Xは256GBのモデルです。使用済みは100GB程度。そのため、僕のiPhoneをバックアップする場合、200GBのプランの契約が必要になります。

200GBと2TBのプランはファミリー共有している家族(最大5人)と分け合うことも可能です。

「Mac(Windows)バックアップ」と「iCloudバックアップ」の違いまとめ

ここまで「Mac(Windows)バックアップ」と「iCloudバックアップ」についてまとめてみました。

大きな違いは、パソコンに保存するのか、クラウド上に保存するか、です

iCloudのサービスが開始した2011年当初は、バックアップできる項目が少なかったんですが、年々項目が増えてきまして、最近ではMac(Windows)と同様、ほぼすべてのデータをバックアップできるようになりました

以前は完全バックアップを取るならiTunesしかありませんでしたが、今はもうiCloudでも変わりません。

機種変更時などにデータを復元する場合は、有線のパソコンバックアップの方が速いです。ダウンロードする項目が多い分、iCloudバックアップの方が時間がかかります。

  • パソコンを持っていればMac(Windows)、持っていなければiCloud
  • お金をかけたくなければMac(Windows)
  • 手間をかけたくなければiCloud
  • バックアップを手間なく常に最新版にしたいならiCloud

といった感じでしょうか。

お好みに応じて選んでください。

LINEのトークのバックアップをお忘れなく

機種変更などので忘れがちなのがLINE「トークのバックアップ」。

パソコンバックアップでもiCloudバックアップでもLINEのトークはバックアップされませんので、これはLINEアプリでその都度行うしかありません

バックアップしておくとトークの履歴がiCloudに保存されます。

iPhoneをなくしたり、機種変更しても、LINEアプリを再インストールすればバックアップしておいたトーク履歴を復元することができます。

忘れがちなので、LINEをお使いの方はお忘れなく。

iPhoneの写真と動画をバックアップする3つの方法

パソコンバックアップとiCloudバックアップはiPhone全体をバックアップする方法でしたが、ここからは日々増え続ける写真と動画をバックアップする方法です。

  • 「パソコン持ってない」
  • 「iCloudバックアップはお金がかかるからやってない」

そんな場合でも、日々たまり続ける思い出がたくさんつまった写真や動画だけでもバックアップしておくと安心感が全然違います。

これには、3つの方法があります。

  1. Mac・Windowsに取り込んでバックアップする
  2. GoogleフォトやAmazon Photosにバックアップする
  3. USBメモリなどの外部メディアにバックアップする

1. Mac・Windowsに取り込んでバックアップする

Mac、WindowsともにケーブルでiPhoneと接続します。

Macの場合は、「写真.app」もしくは「イメージキャプチャ.app」という標準で入っているアプリケーションを使います。

写真.appの画面
これは「写真.app」の画面です。

写真と動画の取り込みだけでなく、ビデオやスクリーンショットなどのメディアタイプ毎、または自分で作ったアルバム毎、また日付毎など、ファイル管理を行うこともできるアプリケーションです。


イメージキャプチャ.app
「イメージキャプチャ.app」は読み取り専用のアプリケーションです。取り込みたいものを選択して「読み込む」をクリックすると取り込むことができます。

あとは画像管理ソフトにインポートするなどして使用することができます。


Windowsの場合は、標準で入っている「フォト」アプリで管理できます。

フォトアプリでiPhoneの写真と動画をインポートする
「フォト」アプリでiPhoneの写真と動画をインポートします。アルバムなども作れるので、ファイル管理としても使えます。

2. GoogleフォトやAmazon Photosにバックアップする

パソコンを持ってない場合は、GoogleフォトやAmazon Photosにバックアップするのがおすすめ。

それぞれの比較表はこちら。

GoogleフォトAmazon Photos
料金無料(有料プランあり)プライム会員は無料
写真や動画の圧縮無料版は圧縮あり圧縮なし
RAW対応あり(容量制限あり)あり(容量制限なし)
動画1080Pなら容量無制限5GBまで(有料プランあり)
アプリありあり
自動バックアップありあり

Googleフォトは無料・無制限で使用する場合、写真が1600万画素の「高画質」、動画は1080Pに圧縮されます。

また、10GB以上のファイルはアップできないことや、短期間に数十GBをアップすると制限がかかる、RAWファイルをアップするには無料の15GBの枠(Gmailや)を超えたら有料になる、といった制限があります。

有料プラン(Google One ストレージ)の月額料金(税込)は以下の通り。

  • 15GB:無料
  • 100GB:250円
  • 200GB:380円
  • 2TB:1,300円

Amazon Photosは、写真を圧縮なしで容量無制限で使うことができる写真家にとって夢のようなサービスです。RAWももちろん無制限です。

ただ、写真以外の動画やドキュメントは5GBまでしか使えません。

容量を増やすにはAmazon Photosのストレージを増やす必要があります。

Amazon Photosの年間料金(税込)は以下の通り。プランによっては月額で契約できるものもあります。

100GB:2,490円
1TB:13,800円
2TB:27,600円
3TB:41,400円
   ・
   ・
   ・
10TB:138,000円
20TB:276,000円
30TB:414,000円

個人的には、写真や動画閲覧用としてはGoogleフォト、写真の管理ならAmazon Photosといった感じですかね。

児童ポルノでアカウント停止の可能性

注意点としては、GoogleフォトやAmazon Photosに関しては、海外のサービスなので児童ポルノにとても厳しいということを忘れてはいけません。

過去に、自分の赤ちゃんや子どもがお風呂に入っていたり水着でプールで遊んでいる写真などが児童ポルノと認識され、アカウント停止・削除されるということが話題になりました。

自分はそんなつもりはなくても、海外のルールではそういう判断になる可能性もあります。

Google、Amazon、ともにプライベートだけでなく仕事でも使ってる重要なサービス・ツールなので、アカウントが停止される恐れがある行為はしないように注意が必要です。

使用前にきちんと規約やルールを確認しておくことが大切です。

3. USBメモリなどの外部メディアにバックアップする

最後の3つ目は、Lightningコネクタに対応したUSBメモリなどの外部メディアに保存する方法です。

写真や動画をバックアップするので、比較的容量の大きいものがおすすめ。あとはUSBメモリ専用のバックアップアプリで保存することができます。

USBメモリなどの外部メディアにバックアップする
USBメモリ型だけでなく、iPhoneの電源アダプタに接続して充電しながらバックアップできるものもあります。

写真や動画だけでなく連絡帳もバックアップできたりと、使い勝手がいいものもたくさん販売されてます。

まとめ 家族4人で使い回せるQubii Proを買ってみた

5つのバックアップする方法をご紹介しました。

iPhoneを丸ごとバックアップする2つの方法。

写真と動画をバックアップする3つの方法。

現在の、家族4人がiOSデバイスをそれぞれで使っている状況を考えた結果、今回は一番最後の「3. USBメモリなどの外部メディアにバックアップする」方法をやってみることにしました。

優先したのは二度と撮れない思い出がたくさん詰まった写真や動画

設定などはなんとかなるので、機種変更するその月のみiCloudを契約してiPhoneを丸ごとバックアップすればいい。

肝心なのは、写真と動画をきちんと保存しておくこと。

というわけで、複数のiPhone/iPadを1つのMicro SDカードでバックアップできる『Qubii Pro』を買ってみました。

これなら個別でUSBメモリを買う必要もなく、容量の大きいmicroSDカードなら1つで家族4人のデータをバックアップすることができます。

バックアップしたデータはMacに転送して外付けHDDにバックアップもできるし、ファイルサーバーに入れればいつでも見ることが出来ます。

Qubii Pro』は、Amazonでも販売されてる『Qubii』のアップグレードバージョンで、転送速度が速くなりバックアップ時間が25%早くなりました。

また、ストレージ機能が追加され、microSDカードを外部ストレージのように使うことができるようになってます。

2023/3/26 追記:Qubii Pro買いました!

1枚のSDカードに複数のiPhone/iPadをバックアップできるQubii Pro レビュー

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