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対決!「Wi-Fi 6」vs「Wi-Fi 6E」の結果は?
iPhone 15シリーズのうち「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」が新しく対応した「Wi-Fi 6E」。「iPhone 15」と「iPhone 15 Plus」は今までのiPhone同様「Wi-Fi 6」までの対応となってます。
「Wi-Fi 6」と「Wi-Fi 6E」、「 E 」が付いただけで何が違うの?
と思ってましたが、実際に初めて「Wi-Fi 6E」を使ってみてその凄さに驚いてます。これだったら2階建て一軒家ぐらいの広さなら中継器は不要じゃないかなと思うほどの繋がりやすさでした。
商品提供:ティーピーリンクジャパン株式会社
Wi-Fi 6Eとは?メリットデメリット
Wi-Fi 6と6Eの正式な規格名は「IEEE 802.11ax」と同じですが、使える電波の帯域が異なります。
「Wi-Fi 6」が2.4GHzと5GHzの帯域を使用するのに対し、「Wi-Fi 6E」は2.4GHzと5GHzに加えて、6GHzの新しい帯域を使用します。
今までのWi-Fiでは2.4GHzと5GHzが使われることが多かったのに対して、6Eでは混雑の少ない6GHz帯を使用するので、混雑せずにより高いデータ転送速度が期待されます。
Wi-Fi 6Eのメリット
- 新しい帯域幅:6GHz帯域の追加により、新しいデバイスと既存のデバイスの通信が効果的に分離され、混雑を軽減します。
- 高いスループット:6GHz帯域は高い帯域幅を提供し、より高いデータ転送速度が期待されます。
- 低遅延:新しい帯域での通信はより効率的で、低い遅延をもたらす可能性があります。
Wi-Fi 6Eのデメリット
- デバイスの対応:一部の旧式のデバイスは、6GHz帯域に対応していないため、利用できない可能性があります。
- コスト:Wi-Fi 6Eに対応した機器やルーターは、一般にWi-Fi 6よりも高価です。
- 導入までの時間:新しい技術が一般的に普及するまでには時間がかかります。初期段階では利用できる機器やインフラが制限される可能性があります。
Wi-Fi 6E 対応ルーター「Archer AXE5400」特徴
今回使ったのが無線LAN製品の開発、製造、販売で世界No.1シェアを誇るTP-Linkの『Archer AXE5400』。
2023年10月5日に発売開始の日本特別モデルシリーズ初のWi-Fi 6Eテクノロジー対応トライバンドマルチギガビットルーターです。(→ Archer AXE5400 公式製品ページはこちら)
主な特徴はこちら。
- WiFi 6E:iPhone 15 Pro/Pro Maxも対応した新しい6GHzバンドでより広い帯域幅・高速接続・低遅延を実現。新たな6GHz帯の利用が可能なため、既存バンド(2.4GHz/5GHz)や非対応デバイスからの重複や干渉もなし
- トライバンド:合計で最大5.4Gbps(2402Mbps + 2402Mbps + 574Mbps)の速度を提供
- マルチギガ対応:2.5Gbps WAN/LAN×1&1Gbps WAN/LANポート×1&ギガビットLANポート×3を搭載し、お家の環境やニーズ合わせて柔軟に活用できる
- スッキリ省スペース:縦置きと壁掛けに対応。環境に合わせて柔軟に設置できる
- VPNクライアント機能:ホームネットワーク内のデバイスが、VPNソフトウェアなしでVPN接続できるようになる
- TP-Link HomeShield:セキュリティサービスが標準搭載されており、最新のサイバー脅威から守る
- EasyMesh互換:EasyMeshデバイスと組み合わせることで、家全体をシームレスにカバーできる
- 高い互換性:WiFi 6Eだけでなく全WiFi世代と互換性がありAmazon Alexaとも連携可能
- IPv6 IPoE(IPv4 over IPv6)対応:v6プラス・OCNバーチャルコネクト・DS-Liteに対応しており、回線の混雑を回避した高速通信が可能
うちにあるWi-Fi 6E対応のデバイスは、2024年2月現在ではiPhone 15 ProとFire TV Stick 4K Max 第2世代の2つ。
特にiPhone 15 Proは家中どこでも使うもの。6EだとうちのWi-Fi環境がどう変化するのか気になったので早速使ってみました。
スペック比較 AX73V vs AXE5400
左が今まで使っていたWi-Fi 6対応のルーター『Archer AX73V』、右がAXE5400。サイズは同じです。
LEDのランプの違い。右がAXE5400。左のAX73Vには6GHzのランプがありません。
AX73Vとのスペック比較表はこちら。特に違う点をまとめてます。
AX73V | AXE5400 | |
---|---|---|
規格 | Wi-Fi 6 IEEE 802.11ax/ac/n/a 5GHz IEEE 802.11ax/n/b/g 2.4GHz |
Wi-Fi 6E IEEE 802.11ax(6GHz) IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz) IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz) |
Wi-Fi速度 | AX5400 5GHz:4804Mbps(802.11ax,HE160) 2.4GHz:574Mbps(802.11ax) |
AXE5400 6GHz:2402Mbps(802.11ax) 5GHz:2402Mbps(802.11ax) 2.4GHz:574Mbps(802.11ax) |
Wi-Fi範囲 | 4LDK デュアルバンド高性能アンテナ×4 |
5LDK 高性能アンテナ×4 |
Wi-Fi性能 | 高(High) デュアルバンド |
最上クラス(Very High) トライバンド |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード(アクセスポイントモード) |
|
ゲストネットワーク | 5GHz×1 2.4GHz×1 |
6GHz×1 5GHz×1 2.4GHz×1 |
有線ポート | ギガビットWANポート×1 ギガビットLANポート×4 |
2.5Gbps WAN/LANポート×1 ギガビットWAN/LANポート×1 ギガビットLANポート×3 |
EasyMesh | 互換性あり |
Archer AXE5400 パッケージ内容と設定
左がWi-Fi 6Eルーターの『Archer AXE5400』で、右がWi-Fi 6E対応の中継器『RE815XE』。今回はルーターのみの紹介です。中継器は後日レビューします。
AXE5400の同梱物一覧。電源アダプタ、ルーター本体、説明書、LANケーブル、スタンド。
RE815XEの同梱物。中継器本体と説明書です。
サイズは、幅189 × 奥行き59 × 高さ200 mm。
AXE5400の上部。
AXE5400 WPSボタン。
AXE5400の背面。スタンドを固定する横置き用の穴が2つ開いてます。今回は縦置きで使ってます(スタンドは本体底に設置済み)。
AXE5400の背面端子。LANが3つ、1Gbps WAN/LANが1つ、2.5Gbps WAN/LANが1つ。今回は、モデムからのWANは2.5Gbpsの方に接続しました。
背面端子の続き。LED&Wi-Fiオン/オフボタン、リセット(初期化)ボタン、電源端子、電源オンオフボタン。
設定は簡単です(すでにTP-Linkの製品を使っているというのもありますが、設定は初めてでも簡単です)。
説明書を一通り読んで、iPhoneにTetherアプリをインストールしてログイン(アカウントがない場合は事前に作る必要あり)。
あとは、新しいデバイスAXE5400を追加してクイックセットアップすれば完了です。
6GHzクライアントのところに、ちゃんと1つ認識されてます。UNKNOWNとなってますが、これがiPhone 15 Proです。クライアントデバイスの名前を変更することも可能です。
アプリのツールでは、クイックセットアップからファームウェアのアップデートまで様々なことができます。アプリのクオリティも高いので使ってて安心です。
スマートコネクトは2.4GHzと5GHz帯に対応。6GHzも一緒に自動で切り替えてくれるようになればもっと便利そう。
Wi-Fi速度測定&速度比較
長くなりましたが、ようやく回線比較テストです。一番気になる回線速度を計測してみました。
ちなみに、我が家のプロバイダーはビッグローブ光を使ってまして、有線LANの速度は…
最高で約370Mbpsほど。
これがWi-Fi 6Eになるどれだけのスピードになるのか、今まで使ってたAX73Vと比較してみました。今回は中継器なしでテストしています。
我が家(木造2階建)の間取りと計測結果を画像にしてみました。
1階の赤丸「ル」がある場所に2つのルーターを並べて置きました。
A:リビング
B:2階への階段の手前
C:四方を囲まれたトイレ
D:部屋
E:部屋
F:僕の仕事部屋
G:寝室
AX73V | AXE5400 | |
A | 210Mbps | 200Mbps |
B | 200Mbps | 190Mbps |
C | 140Mbps | 170Mbps |
D | 200Mbps | 180Mbps |
E | 190Mbps | 170Mbps |
F | 52Mbps | 140Mbps |
G | 40Mbps | 86Mbps |
1階のAとBはほぼ同じ。Cのトイレは四方が壁で囲まれてますが、ここでも170Mbps出てます。このトイレでこの速度が出たのは初めて。
2階に関しては目を見張る結果に!DとEは誤差のレベルでほぼ同じ。一方、1階のルーターの場所から一番遠いFとGに関しては過去最速のスピード!特にGはルーターから最も遠いのに100Mbpsに迫る速度が出てます。
一番遠いGでこれだけWi-Fiでスピードが出るなら、もう中継器は不要じゃないかと思うレベルです。Wi-Fi 6E、甘くみてました。すごいです!
まとめ
親機のWi-Fiルーター1台だけの環境で過去最高の回線速度を叩き出したWi-Fi 6Eルーター『Archer AXE5400』。回線速度だけでなく遅延もほとんど感じないので、我が家のWi-Fi環境は今までで最も快適になりました。
これなら中継器は必要ありませんが、この後に実際に中継器RE815XEを設置して使ってみたんですが、これまた驚きの結果になったのでそれはまた後日ご紹介します。
Wi-Fi 6で満足してるあなた!6Eならもっと快適な環境になるかもしれませんよ。