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2万5千円でこの音と装着感!一度耳に着けたら外したくなくなるヘッドホン
GRADO SR325eをきっかけに、ヘッドホンを1日中着けるようになってから約2ヶ月半が経過しました。
その間、あれもこれも気になるようになって、今では7台所有するようになりました。
ラインナップはこちらです。
- ● 半開放型
せっかくこんなに持ってるので、
「初めて本格的なヘッドホンを買いたいんだけど、どれがおすすめ?」
と聞かれた時に、僕だったらどれをおすすめするか、ちょっと考えてみました。
さすがに聴いたこともないヘッドホンを紹介する訳にもいかないので、手持ちの7台の中からどれが良いのか選んでみました。
ヘッドホンに求める3つのこと
ここ2ヶ月半、どっぷりとヘッドホン生活に浸って分かったのが、ヘッドホンって音がいいだけじゃダメだってこと。
手持ちのヘッドホンの中で最も価格が高いのがAKG K812です。
2014年2月に発売されたAKGのフラッグシップモデルで、発売当初の価格は約15万円。フラッグシップモデルなので、音質はもちろん凄まじいほどの音場感が魅力のヘッドホンです。
発売から6年も経過してるので価格もかなり落ちてまして、8万円ほどで購入できました。
初めて聴いた時には凄まじいほどの開放感と音質に圧倒されましたが、僕の頭に乗っけたときの装着感がほんのちょっと納得いかなかった。
イヤーパッドは文句のない着け心地だったんですが、ヘッドバンドが僕の頭にはフィットしませんでした。下を向いた時に頭頂部のヘッドバンドがちょっとズレるんです。側圧も優しいのでよりズレる感覚があるんですよね。
なので、デスクワークの時じゃなくじっくり音楽鑑賞に浸りたい時に使うようにしてます。
逆に、価格が安いヘッドホンでも音がいいものはあります。
ゼンハイザーのHD25は約1万5千円とは思えないほど曇りのないクリアな音を聴かせてくれます。GRADO SR325eの次にロックを聴く時に好きなヘッドホンです。
ただ、側圧が強くイヤパッドもオンイヤータイプなのですぐ耳が痛くなります。ヘッドバンドもちょっと硬めなので、装着感はよくありません。30分ほど聴いたら一旦外して耳をモミモミして使ってます。
この経験から、ヘッドホンには以下の3点がとても大切だなと痛感させられました。
- 価格
- 音質
- 装着感
音漏れや外音遮断などはこの次ですね。
まずは、この3つのバランスが良いものを選ばないと長く使う気にならないということです。
手持ちのヘッドホンの中で、この3つのバランスが最も優れているのが、今回紹介する『FOSTEX T60RP』です。
手持ちの7つの中で、着けてるのを忘れるほど快適な装着感なのはFOSTEXのTH610とT60RPなんですが、価格が倍以上違うのでおすすめするならT60RP一択でした。
FOSTEX T60RP レビュー
T60RPのパッケージ。僕は約2万7千円で買いましたが、パッケージはかなりしっかりしてます。
T60RPは、平面ドライバーを搭載したFOSTEXの人気モデルT50RPをレベルアップさせたモデルで、アフリカン・マホガニーという木材を使ったウッドハウジングが特徴です。
パッケージ一覧。ステッカー、説明書、3.5mmストレート端子の1.5mケーブル、6.3mm変換アダプタ、専用ポーチ。
ヘッドバンドはAKGのようなハンモックのタイプです。
ハウジング調整機構は無段階です。好きなところで止まるので自由に調整できます。
左のウッドハウジング。
右のウッドハウジング。
左右ともになかなかキレイな木目で安心しました。
木材は無垢材を削ってあり、ニス仕上げじゃなくてオイルフィニッシュしてるような感じです。手触り感はとてもサラサラスベスベでした。
ウッドハウジングは、プラスチックや金属のハウジングとはまた違ったあたたかさがありますね。すごく気に入ってます。時間とともにどう変化するのかも気になるところ。
ヘッドバンドはレザー調でFOSTEXのロゴが型押しされてます。
ハンモックタイプのヘッドバンド。素材はレザー?の分厚いもの。頭全体均一に乗っかるので、違和感がありません。頭の皮脂が目立たないのも気に入ってます。
RPシリーズのロゴはここにありました。
イヤーパッドはフワフワしつつも適度な反発感がありとても気持ちが良い素材が使われてます。耳を全部カバーできるので耳が痛くなることもないですし、人工皮革で耳の周りにピタッとフィットしてくれます。
半開放型なので蒸れは少ないですが、素材が人工皮革なので皮脂はベタベタ付きます。
長いこと使ってると加水分解が進んで表面がボロボロになるかもしれませんが、交換も簡単だしイヤーパッドの交換パーツも販売されてるので長い間使えるのも良いポイント。
ケーブルの差込口は左側下部にあります。
付属のケーブルを差し込んで使います。一般的な3.5mmストレート端子で布巻きの弾力のあるケーブルです。
今後リケーブルして楽しみたかったので、FOSTEX純正の4.4mm 5極バランスケーブルも買っておきました。後々、聴き比べして遊んでみる予定。
T60RPは定位感と描写力の高いヘッドホン
肝心の音質については初めて聴いた瞬間、「これが2万7千円の音か!」と感じるほどとても良い音で衝撃を受けました。
ZEN DACに繋いで聴いてみたんですが、購入前にレビューを読んで音は良いということは知ってましたが、まさかここまで良い音だとは思ってもみませんでした。
定位感がくっきりはっきりしていて、音像の空間配置がよく分かります。さらに、全体的にカラッとしているようなキラッとしているような、キラキラ感や艶感も感じることができてすごく描写力が高いヘッドホンです。
これが2万7千円で手に入るとは…、驚きでした。
定位感がはっきりしてるのでモニターヘッドホンのようでもあり、描写力も高いのでリスニングとしても申し分ありません。
さらに、音がいいだけでなく装着感も抜群です。耳にあたるイヤーパッドの柔らかい質感、程よい側圧と違和感の少ないヘッドバンドのおかげで、デスクワーク中に下を向いて手帳に書き込む時や、資料を確認したり、さらには読書する時もズレることなくぴったりとフィットしてくれます。
初めての本格ヘッドホンにはT60RPがおすすめ
手持ちのヘッドホンの中では前回紹介したFOSTEX TH610が一番好みですが、上記で説明した「ヘッドホンに求める3つのこと」を満たしてるヘッドホンはT60RPでした。
- 価格は、約2万5千円で買える抜群のコストパフォーマンス
- 音質は、定位感と描写力の高さで文句なし
- 装着感は、気持ちの良いイヤーパッドとずれないヘッドバンドで着けてるのを忘れるほど快適
このヘッドホンで、Amazon Music HDのハイレゾ音源を聴くのがとても快適。
初めてのハイレゾ音源!Amazon Music HDを試してみた。音楽聴くなら良い音で!
一度音楽を聴き始めたら外したくなくなるヘッドホンです。
交換用イヤーパッドも比較的安いので長く使えるし、コスパも高いし意外としっかり作られてるので、価格も心配せずにガンガン使える。
どのヘッドホンにしようかと思った時に、自然と手が伸びるヘッドホンはT60RPです。
スマホやパソコンに繋いでも聴けますが、ちょっとだけパワーが必要なのでZEN DACなどのヘッドホンアンプがあるともっと音が良くなります。