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SE846の「ジー」っというノイズが見事に消えた!
オーディオ沼のきっかけになったSE846は、インピーダンスが9Ωのイヤホンです。
抵抗が小さいと流れる電流が増えるので再生音量は大きくなり、ヘッドホンアンプを使わなくても出力の低いiPhoneなどのポータブル機でも、十分な音量で鳴らすことができるようになってます。
ただ、抵抗が小さい分、ノイズも発生しやすくなります。
SHURE SE846で発生したノイズ
SE846をバランスケーブルにリケーブルしてヘッドホンアンプ 『ZEN DAC』のバランスに接続してみたら、「サー」というホワイトノイズが発生しました。
アンバランスケーブルに戻して6.3mmのシングルエンドに接続したらノイズは発生しなかったので、ZEN DACの出力が高いのが原因のようです。(ZEN DACのヘッドホン出力が高いというよりSE846のインピーダンスが低すぎなのが原因なんですけどね)
ちなみに、E5000のバランス接続ではノイズは発生しませんでした。
あと、もう一つのヘッドホンアンプ『UD-505』のアンバランス接続では「ジー」というヒスノイズ?が発生しました。曲が流れてる時は気にならないんですが、曲間の静かなところだとかなり気になる。
唯一、うちの環境で大丈夫だったのがオーディオインターフェイスのArrow。(オーディオインターフェースはヘッドホンアンプより出力を低く設定してあるんでしょう)
これだとSE846を使っても一切ノイズが発生しないので、これでばっかり使ってましたが、ほかの環境でもSE846を楽しみたい。
というわけで、ヒスノイズを除去して感度をマイナス24db、またはマイナス12dbしてくれる『iEMatch』を買ってみることにしました。
iEMatch 開封レビュー
今回購入した『iFi-Audio iEMatch(追記:後継機種はiEMatch+)』。
iEMatchの特徴はこちら。
- ヒスノイズを除去し、ダイナミックレンジを改善することによって高感度のイヤホン・ヘッドホンを更に楽しむことができる
- ヘッドホンとアンプの間に接続するだけの簡単接続
- バックグラウンドノイズを大きく削減しつつ、ダイナミックレンジを更に広げ、透明な音質に整える
- バランス接続もしくはアンバランス接続用の3.5mmジャックスマートフォンや一部デジタルプレーヤーに搭載されている3.5mm4極バランス接続に対応
- ボタンひとつでバランス/アンバランスを切り替えることが出来る
- 精密かつ最高品質の部品6N銀+銅マトリックスの信号線や6063-T5アルミニウム+マグネシウム合金には高品質な部材を採用
- 感度調整:Ultra(-24dB)、High-Gain(-12dB)
- 接続:TRRSバランス、シングルエンド(アンバランス)
- 入力インピーダンス:>16Ω
- 出力インピーダンス:<2.5Ω(High-Sensitivity)、<1Ω(Ultra-Sensitivity)
- ノイズレベル:~1uV
- 付属品:航空機アダプター、ポーチ、耳栓
iFi-Audioの製品は『ZEN DAC』および『micro iDSD BL』を持ってまして、その技術力・音質の良さには信頼を置いてるので特に何の迷いもなく購入しました。
iEMatchのパッケージの中身。iEMatch本体、航空機アダプター、耳栓、ポーチ、説明書や保証書が入ってます。
iEMatch本体。全体の長さは11.5cmほど。
感度調整スイッチ。使用するイヤホン・ヘッドホンに応じて、Ultra(-24dB)かHigh-Gain(-12dB)を切り替えて使います。
SE(シングルエンド)とBAL(バランス)の切り替えスイッチ。アンバランスで接続する場合はSEにして使います。
SE846 & iEMatch ノイズはどうなった?
UD-505にiEMatch繋げてSE846で聴いてみました。
アンバランス接続時に発生してた「ジー」っというノイズは、High-Gain(-12dB)だとほんのかすかに残ってました。Ultra(-24dB)にすると完全にノイズは消えますが、若干音質が落ちた感じがしたので、今はHigh-Gainで使ってます。
ZEN DACのバランス端子は4.4mmなので、iEMatchの3.5mm端子とは大きさが違います。なので今回は試せてません。別途、変換プラグを買えば聞けると思いますが、あまり変換プラグを噛ませすぎると音質が低下しそうなので現状はこのまま行こうと思います。
肝心の音質については、正直なところ若干落ちるかなー。低域から高域までほんの少し抑えられてる感じですね。ノイズがほとんど聴こえなくなったのは嬉しいですが、全体の解像感も落ちたような気がします。
いろいろレビューを読んでみると、エイジングで音が改善したというのもチラホラ見かけたので、100時間ほど鳴らしてみて変化があればまた追記します。
うちの環境ではちょっと残念な結果になってしまいましたが、ノイズ除去はもちろん音質もアップしたなんて声もたくさんあるので、ご自分の環境で一度試してみるのがベストかなと思います。
こればっかりは使ってみないとなんとも言えません。