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Time Machineバックアップから簡単復元
何かの拍子にキーボードに指が当たる。
特に気にもせずにMacの画面に目をやると…
あれ?あれあれ?
大事なメールフォルダの中身が無くなってる…
他のメールフォルダはいつもと同じ。1つのフォルダ内だけ無くなってて、ゴミ箱にも残ってない。一体どのキーを押したんだ?
まぁ、Gmailにもメールアドレスは設定してるので、そう焦ることもないんだけど、仕事用でも使ってたフォルダだったので、Macのローカルフォルダにないと作業効率が悪い。
コマンドキーとZで作業の取り消しをしても復活する気配もなし…。
どうしようと悩んだときに、そういえばTime Machineでバックアップしてたのを思い出す。
とまぁ、こんな感じのパターンは珍しいとは思いますが、Macの「メール.app」で、特定のフォルダ内のメールが突然消えてしまった経験はありませんか? ゴミ箱にも見当たらず、ショートカットキーでの復元も効かない…。 そんな時、Time Machineを活用すれば、簡単に元の状態に戻すことができるんです。
MacのTime Machineとは?
Time Machineは、macOSに標準搭載されているバックアップ機能です。 外付けドライブやネットワークストレージに定期的にバックアップを取り、過去の状態に遡ってファイルやシステム全体を復元できます。 特に、誤って削除したファイルやフォルダを元に戻す際に非常に便利です。
使い方
- 外部ドライブの接続:Time Machineのバックアップは外部ドライブに保存されます。まずは外部ドライブを用意してMacに接続します。うちでは長いことLaCieのポータブルHDD 5TBを使ってます。安定してて3年以上ノントラブルです。
- Time Machineを有効にする:Time Machine.appを起動し、外部ドライブを選択してTime Machineを有効にします。
- バックアップの実行:初回は手動で「バックアップを開始」し、あとは自動で定期的に実行されます。過去24時間の1時間ごと、過去1ヶ月の1日ごと、過去のすべての月の1週間ごとのバックアップが保持されます。空き容量がなくなったら、一番古いバックアップから自動で削除されていきます。
- 過去のバージョンにアクセス:バックアップにより、ファイルやシステム全体を過去の状態に戻すことができます。Finder上でファイルを開き、「Time Machineバックアップをブラウズ」を選択して時間軸を操作して過去のファイルから復元します。
Macのメール.appのデータ保存場所
Macの「メール.app」のデータは、以下の場所に保存されています。
Macintosh HD > ユーザ > [ユーザー名] > ライブラリ > Mail > V[数字]
「V[数字]」の部分は、macOSのバージョンやメールアプリのバージョンによって異なります。 通常、数字が大きいフォルダが最新のデータを含んでいます。 なお、「ライブラリ」フォルダはデフォルトで非表示になっているため、Finderで「移動」メニューを開き、「option」キーを押すと表示されます。
以下は「macOS Ventura 13.4」の保存場所です。
Time MachineでV10フォルダを復元する
全体の流れはこんな感じです。
- 「メール.app」を終了します。
- Finderで上記の「Mail」フォルダを開きます。
- メニューバーのTime Machineアイコンをクリックし「Time Machineに入る」を選択します。
- 右側のタイムラインから、メールフォルダが存在していた日時を選びます。
- 目的のフォルダを選択し、「復元」をクリックします。
- 復元が完了したら、「メール.app」を再起動し、フォルダが元に戻っていることを確認します。
実際のTime Machineの画面がこちら。
ここから画面右端にある目盛りを使って、過去のフォルダにさかのぼります。
2時間前のバックアップデータを選んで復元します。復元が終わったら、あとはいつも通りにメールアプリを起動。
すると、なくなったはずのフォルダの中身がちゃんと元に戻ってました!
Time Machineのバックアップからの復元、神です。
今回はメールデータの保存フォルダの復元をやりましたが、Finderのすべてのファイルを復元できますので、お困りの方は是非お試しください。
補足:IMAPとPOPの違いと復元の注意点
メールの受信方式にはIMAPとPOPがあります。
- IMAP:サーバー上にメールを保存する方式。複数のデバイスで同じメールを同期できます。
- POP:メールをローカルにダウンロードして保存する方式。サーバー上にはメールが残らないことが多いです。
IMAPを使用している場合、サーバー上にメールが残っているため、アカウントを再設定するだけでメールが復元されることがあります。 一方、POPを使用している場合、ローカルに保存されたメールが削除されると、Time Machineなどのバックアップから復元する必要があります。
まとめ
Macの「メール.app」でフォルダやメールが消えてしまった場合でも、Time Machineを活用すれば簡単に復元できます。 日頃からTime Machineでのバックアップを習慣づけておくことで、万が一のトラブルにも迅速に対応できます。 特に、POP方式でメールを受信している場合は、定期的なバックアップが重要です。