当サイトのリンクには一部プロモーションを含みますが、一切その影響は受けず、公正・中立な立場で制作しております。
EOS R5の8K&4K撮影を熱・時間・ストレージを気にせず使い倒したい!
EOS R5とR6、写真機としてはもちろん動画機としても満足度の高いカメラですが、どうしても気になってるのが熱問題。
R5だと「4K 24P」以下であれば熱問題を気にせずに撮影できるんですが、「4K 30P」以上になると40〜50分で熱停止。また冷めるまで30分以上は撮影が中断するので使い勝手が悪い。
R6はボディがポリカーボネート製なのでさらに熱に弱いようで、「4K 24P」でも40〜50分で熱停止します。せっかく高いくて良いカメラ買ったのに、4K動画撮影時に連続撮影のリミット40〜50分(30分制限はある)を意識しなきゃいけないのがどうしても引っかかってました。
というわけで、ずーっと気になってたATOMOS NINJA V+(ニンジャファイブ プラス)が11月に入って500ドル値下げされたので、思い切って買うことにしました!
Ninja V+ 動画レビュー
YouTubeに動画レビューを公開してます。
17分ちょっとと長くなりましたが、以下の内容でまとめてますので気になる方はこちらからどうぞ。ファンの回転音や起動時間などもよく分かると思います。
- Ninja V+を買った理由
- 海外通販の注意点
- 開封から一緒に買ったもの
- 起動テスト
- 使用前の準備
- アクティベーション
- EOS R5 と Ninja V+
- EOS R6 と Ninja V+
- 8K ProRes Raw 耐久テスト
▼ EOS R5 & Ninja V+で8K ProRes Rawは何時間撮れる?R6でもProRes & H.265で撮影できました
海外通販のB&Hで約13万円で購入
2021年11月に入って急に500ドル値下げされたNinja V+。
アメリカの有名な通販サイト「B&H」だと2021年12月31日まで1,499ドル→999ドルで購入できます。日本でも安くなるかなと思ってたんですが、11月8日時点で価格.comで16万円までしか値下げされてなかったので、普段からよく使ってるB&Hで買いました。
本体価格999ドル+送料34ドル+関税103ドル=1,136ドル(日本円だと12万9千円台)
日本円で約13万円で買えました。
円高だったらもっと安く買えたのになと、ちょっと円安をうとましく思ってしまいました。
配送も特に問題なく、注文から2週間ほどで届きました。
海外通販時の注意点
海外通販した時の注意点としては、海外通販で購入した場合はアトモスジャパンのサポートは受けられなくなります。
修理対応はしてくれますが、保証期間でも有償修理になります。
なので、今回はアメリカのB&Hで購入したので、保証期間内のトラブルについてはアメリカのアトモスに英語で問い合わせる必要があります。
初期不良の場合は購入したお店、今回ならB&Hに問い合わせる必要があります。
どうしても英語でのやりとりになるので海外通販は躊躇しがちですが、最近は翻訳ソフトがかなり使えるようになってきてるので敷居がずいぶん低くなりました。
特にDeepLを使えば違和感のない英語に翻訳してくれるので、今では必須のツールです。
アプリをMacにインストールしてれば英語のサイトも分からない英文を選択し「command + C×2回」のショートカットでアプリが起動して翻訳してるのでかなり使い勝手が良くなりました。
日本国内のサポートとは違って、
- 英語のやりとり
- 配送が絡むと日数がかかる
というデメリットはありますが、それ以上に価格が安いのでそれをどう捉えるかですかね。
僕の場合は特に英語のやりとりも苦じゃないし、配送に日数がかかっても良いので、最近は海外通販を積極的に利用するようになりました。
Ninja V+ 開封&一緒に買ったもの
かなりしっかりしたハードケースに収納されてました。
Ninja V+本体はスリーブケースに入ってました。価格が高いだけあって色々と気配りが良いですね。
持った感じはフレームが熱を逃すため金属になってるので、ひんやりずっしり(モニターだけだと360g)という感じ。
『PDA工房 ATOMOS NINJA V 保護フィルム』。Ninja V用でしたがV+にもぴったりでした。実際に比較したわけじゃないですが、VとV+は筐体の大きさと形状は同じだと思います。
このフィルム、気泡も入らずキレイに貼れたんですが付けてない時と比べてモニターの彩度が若干失われます。それ以外は、皮脂汚れも簡単に拭き取れるしサラサラとして使い心地も問題ないので合格点です。
『ATOMOS ATOMFLEX PRO HDMIコイルケーブル(Micro to Full 40cm) HDMI2.0対応ケーブル ATOM4K60C2』。
HDMI2.0、4K60Pに対応したHDMIケーブルです。コイルを伸ばさない状態で40cmありました。
ちょっと価格は高いですが、8K30Pで収録する際もこれならちゃんと使えるようなので買いました。
このほか、Ninja V+のキットに入ってるZILRのHDMIケーブルもあります。8K30Pも使えるようです。価格はちょっと安いのでこれでも良かったんですが、少しでも長いケーブルが欲しかったのでATOMOS純正品にしました。
『Samsung 870 EVO 1TB SATA 2.5インチ 内蔵 SSD』。Atomosの対応SSDには書かれてませんが、ちゃんと8K30Pで収録できました。
『2.5インチSATA – USB 3.1 アダプタケーブル』。Atomos純正のものも販売されてますが価格が高いので汎用品を買いました。
Samsung 870 EVO 1TBの転送速度よりちょっと遅い450〜500MB/秒ほどのスピードは出てます。問題なしでした。
Ninja V+ 実際に使ってみた感想
EOS R5に接続して早速使ってみました。
まず本体の操作感としては、電源オンからの起動が速いです。上記レビュー動画内でも計測してますが5秒かかりません。Atomos Shinobiだと約9秒ぐらいだったのでかなり速く感じます。
本体の操作感は、タブレットやスマートフォンのようにとても滑らかで快適です。保護フィルムを貼ってますが違和感なくスムーズに操作できてます。
1TBのSSDだと、8K29.97P ProRes RAWの収録時間は約55分。ProRes RAW HQだともうちょっと短くなります。
Ninja V+でRAW撮影すると強制的にCLog2、さらに、R5の内部収録だとRAWは12bitですが、Ninja V+だと10bitになります。
4K29.97P ProRes 422の収録時間は約3時間18分。今後はProRes 422で収録することになりそうなので、1TBで3時間以上撮影できれば安心ですねー。これは良い。
そのほか、公式サイトでアクティベーションのトークンをダウンロードしてV+に適用すれば追加料金なしでH.265でも撮影できるようになりました(アップデートで対応)。(Vだとアクティベーションに99ドル必要)
クロップすれば5K RAWでも収録できます。
R5で8Kは何時間収録できる?
せっかくなので、R5とNinja V+で8K RAWが何時間撮影できるのか、限界を知りたくて試してみました。
計測中はV+の金属フレーム部分が47〜50℃ぐらいまで温度が上昇しました。かなり熱くはなりますね。
EOS R5の方は、バリアングルの内側部分が同じく47〜50℃になってました。
レビュー動画でも計測してますが、1TBのSSDは約55分でいっぱいになるので、無くなったらフォーマットして再開。
また、V+とR5のバッテリーも途中で無くなるので、それぞれAC電源とモバイルバッテリーで給電しながら計測した結果…
SSDとバッテーが持てば、最低でも4.5時間は8K ProRes RAWで録画できました。
R5は…
- 開始から約56分で熱警告
- 開始から約63分で撮影時間表示が0分
になりましたが、その後はほぼ変化なし。
部屋の温度は25℃ぐらいでしたが、それ以降はR5もV+も熱で停止することはなく、延々録画できそうでした。
キリがないので、SSDのフォーマットを4回やって合計4.5時間収録したところで強制終了しました。ここまで収録できれば大満足です。
Ninja V+ 感想まとめ
まず良かった点としては…
- タブレットやスマホのような滑らかな操作感
- 30分制限がない
- 熱停止しない
- ストレージが安い
- 起動が速い
- 8Kはもちろん5K RAWでも撮影できる(5K RAWはクロップが必要)
- サポートの対応も素早くて良い(H.265のアクティベーションがうまくいかなかったけど、サポートに連絡したらすぐ対応してくれた)
- アップデートで色々できることが追加されるのでワクワク感がある
30分制限や温度上昇で熱停止しないのはもちろん、SSDなのでCFexpresカードやSDカードよりストレージの単価が安いのが良いですね。長時間収録することが多い場合にとても助かります。
あと、実際に使ってみて起動が速くて使いたい時にササっと使えるのはかなりポイント高かったです。
気になった点は…
- 価格が高い
これぐらいですかね。
ファンは回りますが、実際に使ってみた感じだとファンの前にマイクを置かない限りはそんなに気になるぐらいの大きさじゃなかったです。ファンの回転数も頻繁に上下することもなく一定だったので、ノイズが気になる場合でも編集時に消しやすいです。
今回はR5用に買いましたが、普通にR6でもProResで収録できました。
カメラの他にもゲームやパソコンの画面などHDMIで接続すればいろんな映像を収録できるので、いろんな場面で活躍してくれそうです。
PR:カメラのキタムラ お世話になってます
カメラユーザーで知らない人はいないショップが「マップカメラ」と「カメラのキタムラ ネットショップ」。カメラやレンズで欲しいものがあった場合に必ずチェックするお店です。
両方とも価格や品揃えがしっかりしてるのでよく利用するんですが、中古品で手元でチェックしたい商品の場合に特に利用してるのがキタムラです。キタムラの場合は自宅配送か店舗配送を選べるので、店舗配送の場合はお店でチェックして不具合があれば購入しないという判断もできるんです。
20年以上前のキヤノンのサンニッパ1型を買った時も店舗受け取りでその場でチェックして購入しました。マップカメラ、キタムラ、ともに中古品の整備はしっかりしてくれてますが万が一ということがあるので、中古品は手元でチェックして買いたい!という方にはキタムラがおすすめです。
PR:買う前にサブスクで試す
今回紹介したアイテムが気になった方で…
- レンズやカメラが欲しいけど、買う前にまずは実際に使って納得して購入したい
- 今週末撮影があるから買わずにレンタルで済ませたい
- いろんな機材をとにかく試してみたい
そんな人におすすめなのが、カメラのサブスクリプションサービスです。
レンタルとサブスクの違いは、レンタルは機材を借りる毎に期間と料金が決まってますが、サブスクは月額料金を支払うことで何度でも交換して使い放題。(配送に日数がかかったり、梱包料金など別途料金が発生することもありますので、無制限で借り放題できるわけではありません。)
有名なサブスクサービスとしては、
の2つが有名で、用意されてるカメラやレンズなどの種類も豊富です。それぞれ機材の価格に応じてサブスクの月額料金が異なります。CAMERA RENTの方が価格は低めですが、機材の種類はGooPassの方が数が多いです。
まずは、ご自分が使いたい機種があるかどうかチェックしてみてください。