動画撮影時に照明のファンがうるさいから、NoctuaでSL60Wを静音化してみた

Noctuaの静音ファン NF-A8ULN 80mm

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はじめてのXHコネクタ圧着!

動画撮影時にとても大切な照明。

YouTube用に動画を撮りはじめた頃は『LED410球のLEDライト』を使ってましたが、どうも光量が足りない。

そこで、海外のYouTuberさんたちがこぞって使っている『Aputure 120D』が欲しくなったんですが、Mark2になってから価格が10万円を超えました。(在庫があれば初期モデルが5万円ちょっとで買える)

照明にそこまでの費用をかけるわけにもいかないので、激安ストロボメーカーGODOXの定常光ライト『SL60W』を買いました。

撮影が暗いなら4100LUXの明るい光を!写真や動画撮影時に強力な定常光ライト『Godox SL60W』レビュー

これが大当たり!安いのはもちろん、明るさは申し分なしだし、リモコンで遠隔操作できる。

なので、ビデオ撮影だけじゃなく写真撮影時の定常光ライトとしても愛用してます。

ただ1点残念だったのが、動画撮影時にファンの音が入っちゃうこと…。

Godox SL60Wのファンを静音化

というわけで、SL60W付属のファンを静音ファンの最高峰である『Noctua』に交換することにしました。

事前に色々と調べて、

  • GodoxとNoctuaのファンのケーブルは順番が違う
  • ケーブルの付け直しはXHコネクタを使うのが簡単確実
  • ワイヤーストリッパー圧着ペンチが必要
  • XHコネクタのハウジング用コンタクトハウジングが必要
  • Noctuaのファンは『NF-A8ULN 80mm』だと設置できる

ということが判明。

DIYは好きですが電気系はほとんどやったことがなかったので、「XHコネクタって何?」「圧着工具って何?」というレベル。

XHコネクタ類も「本当にこれで良いのか?」と半信半疑でドキドキものでした。

GODOXのSL60W
これがGodoxのSL60W。

最近は、これにNeewerのコンパクトなソフトボックス付けて使ってます。

直径60cmのコンパクトなソフトボックス !狭い部屋でも柔らかい光で撮影できる!

SL60W静音化のために用意したもの
SL60Wと静音化のために用意したもの。工具やXHコネクタについては流れに沿ってご紹介。

Noctua[正規販売代理店]NF-A8ULN 80mm
純正ファンと交換する『Noctua NF-A8ULN 80mm』。

Noctuaの静音ファンは、Pegasusの大容量HDDを静音化する静音ボックスを自作した時に使いました。静音ファンと呼ばれるものをいくつか試しましたが、Nocturaはダントツで静かでした。

大容量外付HDDがうるさい!ノイズ対策にPC用ファンで静音ボックス自作DIY

Godox SL60Wの分解は簡単

GODOX SL60Wのネジを外して分解する
GODOX SL60Wのネジを外して分解します。

作り自体はかなりシンプルなので分解はそんなに難しくありません。

動画も作ろうかなと思ったんですが、すでに細かく説明された動画がYouTubeにアップされてたので、気になる方は「Godox SL60W 静音化」などのキーワードでググってみてください。

Godox SL60W 背面パネルもネジで外す
背面パネルもネジで外します。

2番のプラスドライバーが1本あれば分解できます。

Godox SL60W 分解完了
Godox SL60W 分解完了。

純正ファンをNoctuaに交換 XHコネクタ圧着!

SL60Wの純正ファン
固定されてる4つのネジを外して純正ファンを外します。

基盤に差し込まれているコネクタも外す
基盤に差し込まれているコネクタも外します。

Godox SL60Wの純正ファン
SL60Wの純正ファン。80mm角ですが実際は90mm相当のファンです。

Noctua NF-A8ULN 80mm
純正ファンをNoctua NF-A8ULN 80mmに交換します。

大きさが違うので回転数も違います。

純正ファン(12V)は90mmで約1,900回転です。
Noctua(12V)は80mmで約1,200回転

回転数が違うのでNoctuaの方が冷却性能は劣ります。

ただ、ファン交換後に30分使ってみたところ温度は55度でそれ以上はなかなか上がらないような感じだったので、特に問題はありません。

問題はこのコネクタの形状。

静音ファンのコネクタの形状が違う
左がGodoxで右がNoctua。

コネクタの形状も違いますが、ケーブルの色の順番も違います。

なので、Noctuaのコネクタを一旦カットして新しいコネクタに付け替えます。

XHコネクタ付け替えパーツ
これが秋月電子通商さんから購入したXHコネクタ。

左が『XHコネクタ ハウジング 3P XHP-3(1個5円)』で、右が『XHコネクタ ハウジング用コンタクト SXH-001T-P0.6(10個入り1パック30円)』。

ものは安いんですが、送料が500円ほどかかります。まぁ、近所の電気屋さんとかを探し歩く手間を考えたらネットで買った方がラクですね。

精密圧着ペンチ
エンジニア 精密圧着ペンチ PA-21』。

いろんなシリーズの端子に対応している圧着ペンチ
日圧のXHシリーズの他、いろんな端子に対応している圧着ペンチです。

ベッセル(VESSEL) ワイヤーストリッパー No.3500E-1
ベッセル(VESSEL) ワイヤーストリッパー No.3500E-1』。ハサミでも代用できますが、芯線を傷つける恐れがあるのでちゃんとしたものを買っておきました。

圧着ペンチでXHコネクタを作る
Noctuaのケーブルをカットし、3本(赤・黒・黄)の先端をワイヤーストリッパーでカット。

XHコネクタのハウジング用コンタクトをワイヤーの先端に圧着します(上記写真)。

かなり細かな作業なので1本目は手間取りましが、2本目からは意外とスムーズにつけることができました。

あとは3本を黒・黄・赤の順にしてコネクタを取り付けて終了。

初めての圧着作業でしたが、なんとかうまくいきました〜。

Noctuaの静音ファンの動作テスト
分解したまま動作テスト。ちゃんと回ってくれました。

Noctuaファンなので、もちろんむちゃくちゃ静かです!

どれぐらい静かなのか、Noctuaファンのノイズ比較はこちらをどうぞ。

比較動画は120mm角のファンです。かなり静かですが今回使った80mm角はもっと静かです。

同じ位置にNoctuaのファンを付け替える
同じ位置にNoctuaのファンを設置。

固定するネジを締める際、手前の穴が邪魔して普通のプラスドライバーじゃ入りませんでした。軸径が細いプラスドライバーが必要です。

今回は、軸径が細いものがなかったので、精密ドライバーを使いました。

先端が1番でちょっと細かったんですが、なんとかちゃんと締められました。

Godox SL60W あとは逆の手順で組み立てるだけ
あとは逆の手順で組み立てるだけ。

動作チェックと感想

Godox SL60W 無事に点灯
動作テストの時にはちゃんと動いてたんですが、組み立て直してみたところライト内の温度がぐんぐん上がる…。

70度を超えたところで強制的に電源が切れました。

中身を背面側の隙間から確認してみたところ、ファンが回ってない…。

テスト時には動いてたのになぜ?と思いながら、背面を外してみるとケーブルがごちゃごちゃ。結束バンドで配線をきれいにまとめて再び動作テスト。

するとちゃんと動いてくれるようになりました。Noctuaの延長ケーブルは黒い硬めのカバーがついてるので、それが影響してたっぽい。

これまでは動画撮影時にファンの音がうるさかったんですが、ほとんどマイクに入らないぐらいの小さな音になってくれました

冷却性能はちょっと落ちますが、ソフトボックスつけて2時間ほど連続点灯した場合でも、61度までしか上がりません。基本的に2時間以上ライトを点けて連続撮影することはまずないので問題なしです。

初めてXHコネクタとか圧着ペンチを使いましたが、なんか工作やってるみたいで楽しかったです!

DIYに続いて電気工事関係も自分でできるといいなぁーと思い始めました。

FP2級も取ったので今度は電気工事士2種を取ってみようかな♪

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