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約半年前に初めてやってみたダイロンマルチを使った洋服の染め直し。
色褪せたパンツを染めてみた!ダイロンマルチでグラミチのNNパンツが蘇る
普段から愛用しているグラミッチのNNパンツのネイビーが、まだ生地はしっかりしてるのに色が褪せてしまいました。
これを、ダイロンマルチの「17.ネイビー」と「19.ディープブルー」の2色を混ぜ合わせて染め直してみました。
初めての生地の染め直し体験でしたが意外とうまくいきまして、もう捨てようかと思っていたNNパンツが鮮やかに蘇りました!
NNパンツはもう1本、チノ色(カーキ色・ベージュ色)も持ってるんですが、こちらも購入から2年半ほど経過して、かなり色が褪せてきました。
グラミッチのチノパン(NNパンツ)染める前の色褪せ状態
NNパンツはグラミッチのロングパンツの定番商品で、裾にかけて細くなるテーパードシルエット、ストレッチ素材、ウェービングベルトによるウエスト調整、股下部分の180度開脚可能なガセットクロッチが特徴。
その快適なはき心地は一度履いたら手放せなくなります。
今のところ、このNNパンツはネイビーとチノの2本を持ってます。3本目は、くるぶし丈ぐらいのジャストカット版のオリーブ色を買うつもり。
毎週土日の外出時に着てましたが、ともに2年越えたぐらいから色が褪せてきました。
濃い色、薄い色ともにそうなるので、グラミッチの生地はそういう傾向があるようです。
これが染める前のグラミチのチノパン(NNパンツ)のチノ色。
全体的にチノの色が褪せてきて、股やポケット部分に若干擦れやほつれが発生してました。
チノの色が白っぽくなってます。くたびれた感じがしますね。
腿の部分が一番色褪せてました。
裾の部分は比較的に色あせは少なめでした。
予算は約1,500円!用意したもの
今回は2回目なので、基本的に用意したものは前回と同じです。
- 染めるもの(500gのNNパンツ1本)
- ダイロンマルチ2袋
- 色留め材
- トング
- ゴム手袋2枚
- 塩60g(染料に混ぜて使う)
- ボウル(染料を事前に溶かす容器)
- ポリバケツ(染料と染めものを混ぜて浸けおきするため)
前回と違うのは「3.色留め材」。ダイロンマルチのカラーストップが品切れだったので、近所のお店で買いました。300円ぐらいでした。1袋で約300gの衣類の色落ちを防いでくれます。
今回のNNパンツは約500gですが、今回は比較的薄めなカーキ色に染めるので1袋でやってみました。結論から言うとこれ1袋で問題ありませんでした。
新たに購入したのは「2.ダイロンマルチ2袋」と「3.色留め材」のみ。合計で1,500円以下でした。
ダイロンマルチでパンツを染める手順
全体的な流れは以下の通り。
- 80度のお湯を12リットル用意する(マルチ1袋あたり6リットル)
- 染料2袋と塩60g(マルチ1袋あたり30g)と熱湯を混ぜる
- 染めるものを入れて20分間もみ洗いする
- 20分間浸けおきする(ムラにならないようにたまに混ぜる)
- 余分な染料をすすぐ
- 色留め剤を50度程度のお湯に溶かして染めものを20分浸けおきする
- よくすすいで脱水して陰干し
まずは80度のお湯を12リットル用意します。これが一番面倒くさいし時間がかかります。
出来るだけ時間を省くために、給湯温度を最高にしてからお湯を沸かすと時間短縮になります。
ダイロンマルチ「53.デザートダスト」の中身はこんな色でした。赤茶色?
80度のお湯を500cc注いで染料を溶かします。
ここで塩も一緒に溶かします。
ポリバケツのお湯と混ぜて染料液を作ります。染めものを混ぜてる時に染料液がはねることもあるので、外に持って行って作業しました。
トングを使って混ぜるので、繊維に多少傷がついてもいいようにNNパンツは裏返しにしておきます。
トングを使って20分間しっかりもみ洗いします。トングでも優しく掴めば繊維に傷はつきません。
この時点で、むちゃくちゃ濃い茶色っぽくなってたので、失敗したかな?という思いがちらほらと…
20分もみ洗い後、20分ほど浸けおきしたらすすぎます。
染料を水でよくすすぎます。前回のネイビーの時は色が濃かったのですすぎが大変でしたが、今回は比較的薄い色なのでそんなに大変ではなかったです。
ダイロンマルチのカラーストップは液体状でしたが、今回の色留め剤は粉状でした。
染ものが十分浸かる50度ほどのお湯に溶かして、染めものと混ぜて約20分ほど浸けおきします。
洗濯機で脱水し、陰干しして終了。
ここではまだ赤茶色っぽいですが、だんだん乾いていくうちにようやくチノっぽい、ベージュというか、カーキというか、それっぽい色になってきました。
色あせたチノパンを染めた結果
1日陰干しした結果がこちら。
全体的にちょっと濃いめのチノ色になりました!きちんと乾くまで失敗したとばかり思ってましたが、完全に乾いたらいい感じのチノ色になって一安心です。
染める前と後の比較写真がこちら。左がビフォーで右がアフターです。彩度というか鮮やかさが全然違う!!
上が染める前、下が染めた後。ちょっとすれてた部分もきれいに染まってるので、まるで新品になったかのような美しさ。
腿の部分もきれいに染まってます。
裾の部分も文句ない。光の加減でちょっと色にムラがあるように見えますが、実際はムラは一切ありません。きれいに染まってます。
ダイロンマルチでは、アクリル・ポリエステル・防水素材は染まりません。そのため、グラミチのロゴはそのままきれいに残ってます。
ウェービングベルトの端にあるロゴ部分も染まらずにそのままです。
チノパンは1袋でもよかった?まとめ
ダイロンマルチを含め、一般的に繊維を染める場合は、染料が多いと濃く、少ないと薄く染まります。
今回は前回同様、チノパンを染めたのでダイロンマルチの染料を2袋使いました。
結果的にちょっと濃いチノパン色になったので、チノパンを同色に染め直す場合、ダイロンマルチの「53.デザートダスト」なら1袋でもよかったかも。
または、「53.デザートダスト」と「28.オールドゴールド」、それぞれ1袋ずつ混ぜ合わせたらもうちょっと明るめになるのかもしれませんね。
今回も前回同様、気に入ってたんだけど色が褪せちゃって着られなくなったものを低コストで蘇らせることができました。
お気に入りの洋服が色あせちゃった、色移りして困った、シミがついたから別の色に染めなおしたい!などなど、いろんな使い方ができるので、ぜひお試しください。
お湯をためるのは面倒ですが、きれいに仕上がった時の喜びはひとしおですよ!