色褪せたパンツを染めてみた!ダイロンマルチでグラミチのNNパンツが蘇る

色褪せたパンツを染めてみた!ダイロンマルチでグラミチのNNパンツが蘇る

お気に入りのパンツが色褪せてきました。

ストレッチ素材で履きやすく、180度開脚可能な「ガセットクロッチ」という仕組みで作られている『GRAMICCI(グラミチ) NN-パンツ 0816-NOJ』。

大好きなパンツなので、ネイビーとチノ(ベージュっぽい色)の2本持ってるんですが、ネイビーがかなり色褪せてきました

ただ、生地や縫製はまだまだキレイなので捨てるにはもったいない。

何かいい方法がないかと思っていろいろ検索して見つけたのが『DYLON マルチ』という、衣類・繊維用の染料です。

ダイロンマルチは世界中で使われてるロングセラー商品で、80度のお湯で様々な繊維(綿、麻、レーヨン、ウール、シルク、ナイロン、塩化ビニール)を染めることができます。

ポリエステルやアクリル、撥水などの加工のある繊維は染まりません。

今回は、このダイロンマルチを使って色褪せたパンツを染めてみました動画をYouTubeで公開してるので、そちらも合わせてどうぞ。

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染める前のグラミッチNNパンツ

2年半ほど前に購入したグラミッチのNNパンツ Double Navy。

染める前はこんな感じになってました。

染める前のグラミッチのNNパンツ Double Navy
全体的にネイビーが色褪せてますね。


太ももあたりには紫っぽい色あせも
特に両太もも部分は、紫色っぽい感じで色あせしてました。

見栄えが悪くなってたので、生地はまだまだ丈夫なのに、着るのに躊躇してました

初めての「染め」体験!用意したもの

初めての「染め」体験!用意したもの
今回用意したのは、全部で8点。

  1. 染めもの(今回は500gのNNパンツ)
  2. ダイロンマルチ2袋(説明書通りだと濃い染めもの500gだと4袋必要ですが、ネイビーの染め直しなので2袋にしました)
  3. カラーストップ(必ず必要というわけではないですが、洗濯時の色落ちや色移りを防ぐために使いました)
  4. トング(80℃のお湯と染めものを攪拌するため。厚手のゴム手袋でも可)
  5. ゴム手袋(手に染料が付くのを防ぐ)
  6. 塩60g(染料とともにお湯に入れて使います。染め物、お湯の量に応じて変わります)
  7. ボウル(染料を事前に溶かすため。すすぎの際にも使いました)
  8. ポリバケツ(染料と染めものを混ぜて浸けおきするため)

ダイロンマルチの説明書やHPに情報が掲載されてるので、それに沿って準備しました。


ダイロンマルチはネイビーとディープブルーの2つ
用意したダイロンマルチは、ネイビーとディープブルー。ネイビー2つだとちょっと明るすぎるかなと思ったので、ディープブルーと混ぜて使いました。

結論から言うと、ちょっと濃いいネイビーになったのでネイビー2つでもよかったかも。


塩60g
今回は染めものが500g、準備するお湯が13リットルなので、それに合わせて60gの塩を用意しました。特別な塩ではなく、普通に台所にあった食塩です。

分量等は、ダイロンマルチのFAQに詳しく載ってます。


ボウルと45Lのポリバケツ
左がちょっと大きめのボウルと、右は45Lのポリバケツです。

ボウルは最初に染料とお湯を混ぜるために使います。また、染めた後のすすぎにも重宝しました。

ポリバケツは染めものと染料を入れて混ぜて浸け置きするために使います。本来なら、ステンレスやアルミ、ホーローなど、ダイロンマルチでは染まらない容器がベストなんですが、ちょうどこのポリバケツがあったのでこれを使いました。

結果的にはこれが大正解でした。今回は外で作業したんですが、室内でやる場合でもこれだけ深さがればちょっと飛び跳ねても外に跳ねる心配はありません

また、ボリバケツは撥水加工がしてあったので、ほとんど染まりませんでした。

染め作業開始!動画レビュー

動画でもまとめたので、まずは全体的な流れを知りたい方はこちらをどうぞ。

約20分ほどの映像です。

▼ 色褪せた古いパンツを染め直す!ダイロンマルチで「染め」に初挑戦してみた

ダイロンマルチで染め作業開始!

80℃のお湯を準備します
80℃のお湯が13リットル必要なので、まずはお湯から準備します。

80℃に温めてもポリバケツに移すと温度が下がるので、90℃ぐらいまで温めて移すようにしました。

お湯をポリバケツに移す
ポリバケツに移す時は、火傷に注意してください。

大きい寸胴がうちに無かったので、お湯を沸かすのに時間が掛かりました。少しでも速くするために、給湯温度を最高温度(うちの場合は60℃)にして蛇口からすすぎ、それを沸かすようにしました。


まずは染料液を作ります
お湯の準備ができたら、ダイロンマルチ2つをボウルに開けます。粉状になってて、ディープブルーの方がちょっと黒っぽい色でした。


80℃のお湯を500cc入れて溶かします
80℃のお湯を500cc入れて溶かします。この時に、一緒に塩も入れて溶かしました。


ポリバケツに染料液を入れてよく混ぜます
ここからは外(庭)での作業です。ボリバケツに染料液を入れてよく混ぜます。


染めものをいれてよく混ぜます
グラミチのパンツを入れて、よく混ぜます。本来はゴム手袋でもみ洗いした方がいいんですが、その代わりにトングで混ぜました。(トングで強く掴むと、繊維を傷つける恐れがあるので、できれば厚手のゴム手袋がオススメです)


40分経過後、排水します
20分混ぜて、20分浸け置き、合計40分経ったら排水します。浸け置き時にもムラにならないように時々混ぜるのがポイントです。

排水する場所によっては染まる必要があるので注意してください。


水でよくすすぐ
水でよくすすぎます。余分な染料が落ちるまで、何度も何度もすすぎます。これが大変でした。

すすぐときはゴム手袋はした方がいいかも。僕はつけ忘れたので皮膚や爪に染料がつきました。ただ、手についた場合でも40℃のお湯と石鹸で比較的簡単に落とせます。


カラーストップを入れる
絞った水が澄んできたら、カラーストップを使います。繊維表示に書かれてる最高温度のお湯で15分間つけおきします。


カラーストップを使うときは、ゴム手袋を着用し換気をしてください。
つけおき時にも時々混ぜます。

注意書きに従って、カラーストップを使うときはゴム手袋を着用し換気をしてください。


水ですすいで脱水後、陰干しします
水ですすいで洗濯機で脱水後、陰干しします。

大満足!均一にキレイに染め上がりました!

染めた後のグラミチNNパンツ
染めた後のグラミチNNパンツ。ちょっと濃いめですが、ものすごくキレイに染め上がりました!


染める前と後 ビフォーアフターの写真
染める前と後、ビフォーアフターの写真です。

全体的にしっかりネイビーになりました。まるで新品のような仕上がりです。


太ももの色褪せもキレイに染まりました
一番気になっていた太もも部分。こちらもキレイに染まってます!


染まらないポリエステル
ダイロンマルチではポリエステルは染まらないので、ロゴは染まらずに赤いままです。全部染まらずに、染まるところと染まらないところがあるのは場合によってはいいですね。


グラミッチのロゴタグはちょっと染まりました
グラミッチのロゴタグはちょっと染まりました。


商品表示のタグはギリギリ読めるぐらいです
商品表示のタグも染まりましたが、ギリギリ読めます。


後ろポケットのロゴもポリエステルなので染まってません
後ろポケットのロゴもポリエステルなので染まってません。

まとめ 大変だったこと

色が褪せて履く気が起きず、ここ半年ぐらいはずーっとクローゼットに眠ってたNNパンツ。

ダイロンマルチのおかげで、見事に蘇ってくれました。

ネイビーからネイビーへ、濃い色から濃い色へ染めたので、ムラもほとんどなく(あるかもしれませんが、ほとんど目立ちません)大満足の仕上がりになりました。

大変だったのは、80℃のお湯を13リットル用意しなきゃいけないこと。あと、厚手のゴム手袋がなかったのでパンツを20分間混ぜるのも大変でした。すすぎも止めどなく余分な染料が出てくるので、結構時間がかかりました。

ただ、それ以上に染め上がりが良かったので、そんな疲れは一瞬で吹っ飛びました。

まだ着られるのに色が褪せて外に着ていけないTシャツ・パンツ・ズボン・パーカーなどをお持ちの方、ぜひお試しください。

手間はちょっとかかりますが、価格も安いのでおすすめですよ。

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