アルカスイス互換の自由雲台、マセスを試す!フリクションノブとメモリが使いやすい

アルカスイス互換の自由雲台、マセスを試す!フリクションノブとメモリが使いやすい

「うぉ!ゴツいけど赤いメモリとフリクションノブがカッコいい」

それが初めてこの自由雲台を手に取った時の感想でした。

自分史上、一番ごつい自由雲台『MARSACE(マセス) DB-2』を買いました。

先日、狭いスペースで撮影するときに便利な三脚を購入したときに、3Way雲台が使いにくそうだったので一緒に購入してたものです。

開封してみると、これまで使ってたアルカスイス互換のSIRUI自由雲台よりも2まわりほど大きく、さらにはデザインがマットでとても良い感じ。

ボールヘッドを固定するノブもより大きく固定しやすかったので、一番使用頻度が高いSIRUIのテーブルトップ三脚で使うことにしました。

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その様子が一番上の写真です。

ボールヘッドストッパーについてるメモリとフリクションノブの赤がとても良い感じ。

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MARSACE(マセス)とは?どこのメーカー?

マセスは2014年創業の台湾メーカーです。

過去に複数のブランドで設計責任者を務め、写真業界で豊富な経験を持つマ・キウン氏をはじめとした3名によって創業されました。

雲台や三脚、アクセサリーなどを手がけており、高品質で高精度のものづくりによりブランド価値を高めることを大切にしているメーカーです。

Marsaceの企業名の由来は「Mars & ACE」=「火星の主力」という造語のようです。異世界からの侵略?または、異世界でも使えるような製品を作り出すってことですかね?

日本での販売元はハクバです。Amazonでも商品の購入が可能です。

マセスの自由雲台 DB-1とDB-2の違い

マセスの自由雲台には、価格帯の安いものから「DBシリーズ」「FBシリーズ」「XBシリーズ」と3つのシリーズが用意されてます。

今回購入したのが一番下の「DBシリーズ」。

このシリーズには「DB-1」「DB-2」という2つのモデルが用意されてます。一番下とは言え、最安のDB-1でも定価は22,500円とかなり良いお値段です。

Amazonの商品ページを見ても違いが良く分からなかったので、ここで表にしてみました。

推奨搭載荷重については今回購入した説明書に記載がありました。

DB-1 DB-2
ボール径 34mm 40mm
底部径 49mm 55mm
高さ 86mm 93mm
重量 330g 420g
底部雌ネジ 3/8インチ 3/8インチ
推奨搭載荷重 4kg 7kg

どちらを買うか迷いましたが、

  • 大きさがそんなに変わらないけど推奨搭載荷重が3kg違うこと
  • Amazonでの価格差が千円ほどしか違わないこと

を考慮して、大きなDB-2を買いました。

アルカスイス互換 マセスの自由雲台DB-2

アルカスイス互換 マセスの自由雲台
今回購入した『MARSACE(マセス) 自由雲台 DB-2』の箱。


DB-2の箱オープン!
DB-2の箱オープン!


本体はもふもふのスポンジに包まれてました
自由雲台本体はもふもふのスポンジに包まれてました。


DB-2 パッケージ一覧
パッケージ一覧。本体、説明書、六角レンチ2つが入ってました。


DB-2の底面
底面は3/8のネジ穴です。3/8と1/4の変換ネジは付属しないので、1/4ネジの三脚で使う場合は別途変換ネジを用意する必要があります。


SIRUIの自由雲台を並べて比べてみた写真
左がDB-2、真ん中がSIRUI G-10X、右がテーブルトップ三脚に付属してた雲台。

DB-2が太さも高さも圧倒的にデカイ!

耐荷重に関しては、Marsaceは搭載推奨荷重で7kg。

SIRUI G-10Xの耐荷重はメーカー発表によると15kg。こちらは機材を搭載できる数値で、実動作を保証するものではないようです。

DB-2でも載せるだけなら15kgは軽くいけそうな感じですが、ともあれ7kgでも十分すぎる耐荷重なので、強度については何も心配なしです。

クイックシュープレートには独自の仕様が

付属のクイックシュープレートにはネジが2つ付いてます
付属のクイックシュープレートには真ん中の固定用のネジのほか、左右に2つネジが付いてます。

クイックシューベースには2箇所の凹みがある
クイックシューベースには2箇所の凹みがあります。この凹みにプレートのネジが当たることにより、プレートをつけたカメラが落下するのを防いでくれます。


ネジは取り外し可能
プレートのネジは付属の六角レンチで取り外し可能。取り外せば、他のアルカスイス互換のクイックシューベースで使えます。

メモリがわかりやすい!実際に使ってみた感想

ボールヘッドストッパーとパンニングストッパー
雲台本体には、ボールヘッドストッパーとパンニングストッパーの2つのノブが付いてます。

SIRUIのG-10Xはフリクションコントロール専用のノブがもう一つ付いてたので、それと比べるとずいぶんスッキリしてます。


DB-2のフリクションノブ
DB-2のフリクションノブはボールヘッドストッパーと一体型になってます。

指の腹を当てて動かすと簡単に回せます。


ストッパーの根元には赤いラインの目盛りがついてます
ストッパーの根元には赤いラインの目盛りがついてます。

0の場合は、完全にボールヘッドが解放されてゆるゆるの状態です。フリクションシステムもまったく効いてません。


ストッパーを3まで回した状態でフリクションノブを時計回りに閉める
ストッパーを3まで回した状態でフリクションノブを時計回りに締めると、ボールを回す際にある程度抵抗を感じるようになり、ストッパーが3より前に回らなくなります。

僕が使ってるカメラは1kg程度なので3メモリにしてますが、ここは自分の好きなテンションに調整します。


一番閉めた状態だとメモリは12になる
一番強く締める場合は、メモリは12をちょっと超えたぐらいまで回ります。

このメモリがついてる自由雲台は初めてだったんですが、これがあるだけでどれだけしっかり固定しているのかが一目瞭然です。

何度かカメラを乗せたまま三脚を移動しようとして、カメラがガクンとなって冷や汗をかいたことが何度もあります。

このメモリがあるだけで締め具合を一瞬で確認できるのはいいですね。

大満足してたSIRUIの自由雲台ですが、家にもう3つもあるので別のものを買ってみようと試してみたら、いいものに出会えました。

マセス、いいですよ。ちょっと大きいですが、見た目もカッコよくて質感もマットでとても気に入ってます。じわっとがっちり止まるのは素晴らしいです。

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