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TaoTronicsのメッシュWi-Fiルーターなら遠くまで速い速度で繋がる
今回紹介するメッシュWiFiルーター『TaoTronics TT-ND001(追記:販売終了しました)』は、以下のような人に向いてます。
- スマホのWi-Fiの読み込みが遅くて、ルーターが置いてある場所の近くまで移動したことがある
- ルーターから離れた場所(2階など)だとWi-Fiの速度が急激に遅くなる
- 2.4GHz帯と5GHz帯のどっちに接続すればいいか分からない
- Wi-Fiに接続している機器が複数あって帯域が不足して速度低下が発生してしまう
さらには、
- 自宅にメッシュWi-Fiを導入してみたものの、満足できる結果じゃなかったから他のメーカーと比較してみたい
という方にもおすすめ。
僕自身も、2019年5月からBuffaloのメッシュWi-Fiルーターを使ってますが、2階の中継機から一番離れた仕事部屋だと20〜40MBぐらいしかスピードが出ない(有線LANだと200〜300Mbpsほど)ので、他のメッシュWi-Fiだとどうなのか気になってました。
というわけで、2020年10月末に発売開始されたTaoTronicsのTT-ND001を試してみることにしました。
TaoTronics AC3000 高速メッシュWi-Fiルーター
TaoTronicsの製品は何度も当ブログで紹介してるので、もうご存知の方もいると思いますが、世界でグローバル展開を進めているSUNVALLEYグループ(アメリカで創業、現在は中国に本社)により発足されたオーディオ・家電ブランドです。
ワイヤレスイヤホンSoundLibertyシリーズが世界的に大ヒットしたので、持ってる方も多いと思います。
これが今回試す『TaoTronics TT-ND001』です。
パッケージ一覧。
説明書類と電源アダプタ2つとLANケーブルが1本。
説明書にはちゃんと日本語版もあります。
2つのユニット(TTルーター)がセットになったモデルです。共に同じ機種です。親機・子機などの区別はありません。
Wi-Fiの範囲は、1台だと230㎡、2台だと460㎡。
ユニットは追加で単体購入も可能。3台だと560㎡になり最大200台まで追加可能。ユニットを増やすほど広範囲でWi-Fiを利用できるようになります。
主な機能は以下のとおり。
- メッシュWi-Fiルーターなので、2つ以上のユニットを組み合わせることで、従来の無線LANルーターでは届かなかった場所までカバーできる
- メッシュWi-Fiは一般的なWi-Fiの範囲を広げるだけの中継機とは違うので、デバイス間で通信速度も減衰せずに広範囲をカバー可能
- トライバンド AC3000(866+400+1733Mbps)対応で、ルーターの間の通信用に独立した5.7GHz帯チャネル(1733Mbps)を用意し、デュアルバンドのルーターに比べて接続台数が増えても通信速度を維持できる
- スマホアプリでネットワークや設定などの管理が可能
ユニット背面の接続端子類。NASにも対応してるのでUSBもついてます。
左から、USB1つ、1000Mbpsイーサネットが4つ(一番右がWAN)、電源アダプタ、電源オンオフボタン、リセットボタン。
ユニットの底面。シリアルナンバーなどもここに書かれてます。
「TTルーター」アプリで設定する
まずはルーターを設置します。
設定は「TTルーター」というスマホアプリで行います。
TTルーターの画面(上記はiPhone版のアプリ)に従って設定します。
画面に大まかな設定方法が順に表示されるので、特に難しいことはありません。
ルーターの上部にはLEDがあって、ステータスごとに色が変化します。緑の点滅は「システム準備完了、ネットワークの設定を待っています」です。
流れに沿って設定をしていきます。ルーターが認識されてインターネットに接続できると…
Wi-Fiネットワークの名前とパスワードを設定し、iPhoneのWi-Fi設定で設定したネットワークに接続できれば親機の設定完了です。
続けて追加のTTメッシュルーターを追加します。ネットワークの範囲内で遠すぎない場所に追加のルーターを設置します。
追加のルーターは2階の子ども部屋に設置。
2台目は無線で繋げるので、電源ケーブルのみ接続しました。
最初やった時は、何度やっても2台目がネットワークで見つからないという謎の症状があったんですが、2台を入れ替えたりリセットするなど、いろいろやってたら繋がるようになりました。
うちの回線はビッグローブ光を使ってます。
夜の回線速度が50倍以上に!ビッグローブ光のIPv6オプション(PPPoE→IPoE)は速かった。
モデムはNTTの「PR-500MI」でこっちをDHCPにしてるので、TTルーターは「ネットワーク設定」を「ブリッジ」モードにして使ってます。
そのほか、ファームウェアの更新やLEDを消すなど細かな設定もアプリで行えます。
Buffalo vs TaoTronics どっちが繋がる?
1週間ほど使って動作も安定してきたので、今まで使ってたBuffaloのメッシュWi-Fiと速度比較してみました。
うちの間取りは以下のようになってまして、1Fの赤丸「ル」のところにNTTのモデム「PR-500MI」があって、それにLANケーブルで1台目のTTルーターを接続。
2Fの「中(中継機)」に、2台目のTTルーターを設置してます。
Bullaloの親機と中継機もそれぞれTTルーターと同じ場所に設置してあります。
前回は全部の部屋で測定しましたが、近い場所だとそんなに大きな差がなかったので、上記2箇所で測定しました。
● ダウンロード速度テスト結果
スピードテストの計測サイトは「fast.com」を利用。
それぞれ4回計測して平均値を算出。
測定時間は21時ごろ。
- BUF ・・・Bufallo WTR-M2133HP+中継機
- TT2・・・TaoTronics TT-ND001 2ユニット(「ル」と「中」の2台)
- TT1・・・TaoTronics TT-ND001 1ユニット(「ル」のみ)
※単位はMbpsです。
場所 | BUF | TT2 | TT1 |
A | 105 | 107 | – |
F | 31 | 107 | 88 |
測定サイトを「fast.com」に切り替えたせいなのか、もしくはビッグローブ光の回線が強化されたのか原因は不明ですが、BuffaloのA地点の速度が前回の46〜47Mbpsよりアップして105Mbpsになってます。
1階のAではBuffalo、TaoTronicsともに速度に大きな違いはありません。
一方、仕事部屋のFでは、Buffaloは前回とほとんど同じような数字ですが、TaoTronicsの方はなんと107Mbpsと100Mbpsを超えてます!Buffaloの3倍以上の速度です。
1階のAと同じ速度なのもいいですね。これが本当のメッシュWi-Fiだったのか。
これは良い。メッシュWi-Fiの機種によって、やっぱり速度に違いが出ましたね。
試しに、2階のTTルーターの電源を切った状態で測ってみたところ(TT1)、Fの場所でも80Mbpsを超える速度が出ました。
すごいですね、TaoTronics!
まとめ
BuffaloのメッシュWi-Fiも普通に満足できるレベルですが、うちの環境(木造・2階建)だとTaoTronicsのTT-ND001に軍配が上がりました。
1階だと両メーカーともほぼ同じ速度でしたが、2階になると3倍以上も速度に違いが出ました。
TaoTronicsの方が、2階でも1階と同じようなWi-Fi環境が構築できてることになります。
いいですね、TaoTronics。
1点気になってるのが、iOSのTTルーターアプリの動作がたまに不安定になること。
iPhoneでTTルーターアプリを起動すると「接続済み」と「切断されました。」が頻繁に切り替わる時があります。
ただ、「切断されました。」の時でも設定は変更できるので、アプリ側の問題だとは思います。
こういう点も今後アップデートされれば改善されると思います。
自宅のWi-Fiが遅くて困ってる人、2階だと速度ががくんと遅くなる人に、強くおすすめできるメッシュWi-Fiです。