AirMac Extremeをメッシュ対応ルーターに買い替えたら回線速度はどうなった?

Buffaloのトライバンド&独自メッシュ機能搭載のWi-Fiルーター

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Buffaloのトライバンド&独自メッシュ機能搭載のWi-Fiルーター購入!

2013年に購入したAppleのWi-Fi(無線LAN)ルーター『AirMac Extreme 802.11ac』。

10年前のルーターをAirMac Extremeに買い替えたら自宅の環境が大幅改善【設定と結果】

IEEE 802.11acで5GHz帯にも対応し、2.4GHz帯もよく繋がるようになったので、自宅のWi-Fi環境が大幅に向上しました。

技術の進歩を肌で感じまして、今度は5年ぐらいでWi-Fiルーターは買い替えようと決めてたんですが、待てど暮らせどAppleからは後継機の発表がない…。

そのまま時間が経過した2018年4月。

AppleからAirMacシリーズの製造終了と在庫限りでの販売終了が発表されました。

ちょうどその頃、Googleのメッシュ対応Wi-Fiルーターが発表されて話題になってまして、メッシュ対応Wi-Fiルーターに興味が出てきました。

それから1年経過しまして、

  • 子ども2人も小学生と中学生になりYouTubeやAmazonプライムビデオを頻繁に視聴するようになったこと
  • Nintendo SwitchやAmazon EchoなどWi-Fiを使う端末が増えた
  • Wi-Fiルーターから一番離れた2階の部屋での接続が不安定

ということもあったので、『BUFFALO AirStation connect 親機 WTR-M2133HP トライバンド 独自メッシュ機能搭載』を買って試してみました。

トライバンドとメッシュ機能

BUFFALO AirStation connect 親機 WTR-M2133HP
今回購入したBuffaloのWTR-M2133HPの特徴は以下の通り。

  • 大容量通信が安定するトライバンド
  • 独自メッシュ機能で家中どこでも理想のWi-Fi環境
  • 指向性のハイパワーアンテナで指定場所にて高速通信が可能
  • ネットの使いすぎを防ぐキッズタイマー、有害サイトをブロックするiフィルター機能搭載
  • 日本の主要なIPv6サービスに対応
  • 外付けHDDをメディアサーバにできる
  • アドバンスドQoS機能

トライバンドは2.4GHz帯と、5GHz帯(W52・W53)、5GHz帯(W56)という3つの帯域を使って通信を行うため、PCだけでなくスマホ・タブレット・IOT家電など接続する端末が増えてもスムーズに通信を行うことができます。

また、メッシュ対応中継器を追加すれば、同一SSIDのままルーターから離れた部屋の隅々までネットワーク網を拡充することが可能です。

従来のWi-Fi接続の中継器の場合、スマホなどの端末を持って移動するたびに移動先近くのSSIDを自分で選びなおさなきゃいけませんが、メッシュの場合はSSIDはひとつで、最適なアクセスポイントを自動で切り替えてくれます

部屋が複数あり、Wi-Fiデバイスが多い家庭にはメッシュWi-Fiがおすすめです。

ただ今回は、まず親機のみ買い替えてみて、速度を検証してから中継器を追加購入するか検討することにしました。

WTR-M2133HP 開封レビュー

Wi-Fi通信速度の検証結果の前に、まずは今回購入した『BUFFALO AirStation WTR-M2133HP』の開封写真からご紹介。

箱を開けるとトライバンド外部アンテナの動く範囲
箱を開けるとトライバンド外部アンテナの動く範囲が書かれた厚紙が出てきました。
アンテナは左下45度以外はすべて回転することができます(外部アンテナは取り外せません)。

WTR-M2133HP パッケージ一覧
パッケージ内容は、左から説明書類と保証書、本体、スタンド、2mのLANケーブル、ACアダプター。

ルーター本体 お皿みたい
直径約23cmのルーター本体。大きなお皿のようです。このまま寝かせた状態でももちろん使えます。重さは約970gです。

WTR-M2133HPの端子類
左から、AUTO/Manualの切り替え、ROUTER/AP/WBの切り替え、USB、優先LAN3つ、INTERNET端子、DC電源端子、RESETボタン、電源ボタン。

AOSSボタンなど
サイドにはAOSSボタン一つと、4つのランプ(電源、ROUTER、INTERNET、WIRELESS)があります。

背面にはセットアップカードが差し込んであった
背面にはセットアップカードが差し込んでありました(取り外し可)。

セットアップカードおもて
セットアップカードのおもて面。
Wi-Fi接続用のSSIDと暗号化キー、本気ログイン用のユーザー名とパスワードが書かれてます。

セットアップカードの裏面
セットアップカードの裏面。AOSS2のキーが書かれてました。

スタンドを立てるとこんな感じ
スタンドを立てるとこんな感じ。

真横から見たWTR-M2133HP
真横から見たWTR-M2133HP。スタンドで角度の調整はできません。

外部アンテナは段階的に角度調整が可能 垂直にもできます
外部アンテナは段階的に角度調整が可能です。垂直にもできます。

早速ルーターを入れ替えてセッティング

WTR-M2133HPを設置
早速、AirMac ExtremeとWTR-M2133HPを入れ替えてセッティングしました。

うちの環境は、ホームゲートウェイにNTTの「PR-500MI」を使ってまして、ルーター機能はこっちを使ってます。ちなみにプロバイダはビッグローブ光でIPv6接続にしてます。

WTR-M2133HPには移行前の機器の無線設定をコピーする引越し機能も付いてます。AOSS/WPSボタンがある機種なら移行設定が簡単にできますが、AirMac ExtremeにはAOSSボタンはないので、自分で設定しました。

ただ、設定といってもアクセスポイントとして使うので、本体のスイッチを「AUTO」→「MANUAL」、「ROUTER」→「AP」に切り替えるだけ。

プロバイダーからもらった情報を入力する必要もありませんでした。

ただ、環境によっては必要になる場合もあるので、手元にプロバイダーから提供された書類を用意しておくと安心です。
あとは普通にiPhoneなどでSSIDを選択して暗号化キーを入れれば繋がりました。

そのほかの細かな設定はエアステーション設定ツールで行う
そのほかの細かな設定はエアステーション設定ツールで行うことができます。

SSIDや暗号化キーを変更したり、USBストレージの共有やメディアサーバの設定をしたり、ゲストポートやキッズタイマーの設定もここから行います。

設定ツールといってもブラウザで確認ができるので、WTR-M2133HPのネットワークに繋がっているパソコンだけでなくスマホでも操作可能です。

AirMac Extreme VS WTR-M2133HP 回線スピードテスト結果

AirMac Extreme VS WTR-M2133HP スピードテスト場所
実際にルーターを入れ替えて、どれだけ速度に変化があったのか、上記A〜Gの場所でWi-Fiのスピードテストを行ってみました。赤丸の「ル」がルーターの設置場所です。

使った計測サイトはGoogleで「スピードテスト」で検索した時に一番目に表示されるところ。それぞれ、昼12時と夜21時にWi-Fiの速度を測定しましたが、大きな違いがなかったので夜21時の結果を掲載してます。

● ダウンロード速度テスト結果

  • AE 2.4GHz・・・AirMac Extremeの2.4GHz帯
  • AE 5GHz・・・AirMac Extremeの5GHz帯
  • BUF 1・・・Bufallo WTR-M2133HP のアンテナを上固定状態
  • BUF 2・・・Bufallo WTR-M2133HP のアンテナを測定場所に向けた

※単位はMbpsです。

場所 AE 2.4GHz AE 5GHz BUF 1 BUF 2
A 21.5 46.4 25.1 46.1
B 21.2 51.2 33.3 47.3
C 17.5 21.5 26.9 35.9
D 25.7 55.7 36.7 47.2
E 25.0 58.8 34.4 36.8
F 17.7 1.57 15.5 32.2
G 2.98 1.19 16.9 21.8

うちの環境の有線LAN接続の平均値はこちら。
ダウンロード速度・・・30〜80Mbps
アップロード速度・・・50〜250Mbps
ビッグローブ光のIPv6接続で、アップロード速度の方がダウンロードより数倍早い環境です。

スピードテスト結果 まとめ

AirMac Extremeは2.4GHz帯と5GHz帯の2つ、WTR-M2133HPは外部アンテナを上部固定にした場合と測定場所に向けた場合の2つ、合計4回、計測してみました。

結論としては、「BUF 1」の外部アンテナを上部固定にした場合において、ほぼ全ての場所で回線速度がアップしました。

さらに、外部アンテナを測定場所に向けた「BUF 2」においては、ルーターからの距離が一番遠いFやGでもこれまでの20〜30倍の速度アップになりました。これには正直驚いてます。

WTR-M2133HPはメッシュなのでSSIDはひとつです。そのため、2.4GHz帯・5GHz帯(W52・W53)・5GHz帯(W56)のうち、どの帯域で繋がっているのかはconnectアプリを起動しないと分かりません。

FやGでどの帯域に繋がっているのか確認したところ、最速結果になった「BUF 2」ではほぼ「5GHz帯(W56)」のトライバンドに繋がってました。素晴らしいですね、トライバンド!

ただ、タイミングによってはちょっと離れているので2.4GHz帯に接続することも多々ありました。その時は、AirMac Extremeとほぼ同じような速度になりました。

今回は、親機のみの購入レビューでしたが、FやGでも常に快適にWi-Fi通信をするために、中継器の『WEM-1266』を試してみたくなりました。そうしないとメッシュWi-Fiの本領発揮にはなりませんからね。

あと、予想外に良かったのがメディアサーバ機能。

これまで撮影したホームムービーは、AirMac Extremeに外付けHDDを接続してメディアサーバーのようにして使ってたんですが、どうも読み込みが遅すぎる。ほぼコマ落ちしてみられないくらいでした。

それが、WTR-M2133HPのメディアサーバ機能をオンにしたら、これまでとは考えられないくらいスムーズに動画が観られるようになりました。

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