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キヤノンの新たな広角ズームレンズ「RF16-28mm F2.8 IS STM」がリリースされました!
明るいF2.8通しの開放F値と小型軽量設計が特徴です。本記事では、このレンズの詳細な特徴を解説し、既存の「RF14-35mm F4 L IS USM」および「RF15-35mm F2.8 L IS USM」とのスペック比較を行います。さらに、動画撮影時のフォーカスブリージング補正対応状況についても触れます。
Lレンズではない無印のF値2.8通しのレンズとしては「RF28-70mm F2.8 IS STM」に続いて2本目。これで無印大三元の望遠レンズ以外は揃ったことになりますね。
RF16-28mm F2.8 IS STMの主な特徴
明るいF2.8の開放F値
全域でF2.8の明るさを実現し、暗所での撮影や背景のボケ味を活かした表現が可能です。
小型・軽量設計
沈胴構造の採用やISユニットの小型化により、全長約91.0mm(収納時)、質量約445gと、持ち運びやすさが魅力です。
高い光学性能
レプリカ非球面レンズを最前面に配置し、非球面レンズ2枚、UDレンズ4枚を含む13群16枚の構成で、画面全域でLレンズに迫る高画質を実現しています。
優れた手ブレ補正
光学式ISを搭載し、最大5.5段分の補正効果があります。ボディ内手ブレ補正機構を搭載したEOS Rシリーズのカメラと組み合わせることで、中央8.0段、周辺7.5段の手ブレ補正効果を発揮します。
静音かつ滑らかなAF
リードスクリュータイプのSTMを搭載し、静止画撮影時の高速・高精度なAFに加え、動画撮影時には静かで滑らかなAFを提供します。
インナーフォーカス
レンズのコンパクト化と快適なAF操作を実現するインナーフォーカス方式を採用。ピント合わせの際にレンズの全長が変わらないのでジンバルでもバランスが変わらず使いやすいです。
価格設定
キヤノンオンラインショップで税込み18万8100円となっており、ユーザーからは「気軽に買える金額ではないですねー」「値段なりに写りもいいということでしょう!」といったコメントが寄せられています。やはり円安の影響が大きいです。海外のB&Hでは1149ドルなので、ドルだとそんなに高いという印象はないですね。
RF14-35mm RF15-35mmとスペック比較
項目 | RF16-28mm F2.8 IS STM | RF14-35mm F4 L IS USM | RF15-35mm F2.8 L IS USM |
---|---|---|---|
手ブレ補正 | 最大5.5段 (協調8段) | 最大5.5段 (協調7段) | 最大5段 (協調7段) |
駆動方式 | STM | ナノUSM | ナノUSM |
重量 | 約445g | 約540g | 約840g |
フィルター径 | 67mm | 77mm | 82mm |
最短撮影距離 | 0.2m | 0.2m | 0.28m |
最大撮影倍率 | 0.17倍 | 0.38倍 | 0.21倍 |
防塵・防滴 | 対応 | 対応 | 対応 |
価格 | 188,100円 | 236,500円 | 346,500円 |
価格はキヤノンオンラインショップの2025年1月24日の価格です。
フォーカスブリージング補正対応状況
フォーカスブリージングとは、ピントを合わせる際に画角が変動する現象で、特に動画撮影時に問題となることがあります。キヤノンの一部のカメラとレンズでは、この現象を軽減する「フォーカスブリージング補正」機能が搭載されています。
2025年1月24日現在、以下のカメラがフォーカスブリージング補正に対応しています。
- EOS R1
- EOS R5 Mark II
- EOS R6 Mark II
- EOS R8
- EOS R50
RF16-28mmは発売当初のファームウェアで対応しています。
RF14-35mm F4 L IS USMはファームウェアVer.1.0.3以上、RF15-35mm F2.8 L IS USMはファームウェアVer.1.0.8以上で対応しています。
海外の評価
結論
Canon RF 16-28mm f/2.8 IS STMは、コンパクトで軽量、さらに防塵・防滴仕様を備えたレンズであり、プロフェッショナル向けのRF15-35mm f/2.8L IS USMの約半額で提供されている。気に入らない点などない。
Rシリーズカメラ用の広角ズームの購入を考えているなら、RF16-28mm は絶対にお勧めです。
このレンズは、驚くほどの安定性、高速でスムーズで静かなオートフォーカスを誇り、ベータサンプルを使用した私の初期のテストでは、古い Canon EF 16-35mm f/2.8L USM III に匹敵する画質を示しました。
現在、Canon EF 16-35mm f/2.8L USM III (もしくはMark II) をお持ちの場合、選択は明らか。この新しい 16-28mm は、コンパクトで軽量なパッケージで、同等かそれ以上の鮮明な結果を印象的に出力し、Canon EF-EOS R マウント アダプターを使用するよりも確実に便利なので、考える必要もありません。
まとめ どれがおすすめ?
RF16-28mm F2.8 IS STMは、明るいF2.8の開放F値と小型軽量設計が魅力の広角ズームレンズです。LレンズであるRF15-35mm F2.8 L IS USM(2019年9月発売)に迫る画質です。
ただし、小型・軽量で手軽に持ち運べることを重視し、沈胴構造をが適用されてます。使い始める際に16mmのところまでズームリングを回す必要があります。ほんの少しの手間はあります。
また、RF15-35mm F2.8 L IS USMはLレンズの設計思想に基づき、堅牢性・防じん性に更に優れているほか、ASC(Air Sphere Coating)・SWC(Subwavelength Structure Coating)の採用や、操作性に優れた専用のフォーカスリングを採用している点など、プロユースを考えたレンズとなっているので、その点を考慮してどちらを買うかを検討すると良いと思います。
個人的には、クライアントワークで使うなら見た目が大事なのでLレンズのRF15-35mm F2.8 L IS USM(明るさが必要ないならRF14-35mm F4 L IS USM)。クライアントワークで使わないならRF16-28mm F2.8 IS STMとRF28-70mm F2.8 IS STMの組み合わせがベストだと思います。
RF16-28mm F2.8 IS STM
Canon