子どもが使うiPad・iPhoneの使用時間を制限する方法

当サイトのリンクには一部プロモーションを含みますが、一切その影響は受けず、公正・中立な立場で制作しております。

子どもが使うiPad・iPhoneの使用時間を制限する方法
ジョブズもゲイツも我が子のテクノロジー使用を制限していた
うちには中学2年生の娘と小学3年生の息子、2人の子どもがいます。
僕が使ってたお古のiPadとiPad miniをそれぞれ使ってまして、これまでは口頭で時間制限してたんですが、最初はきちんと守るものの時間の経過とともに守らなくなる…これの繰り返しでした。
2人が使ったiPadの充電は、僕が毎晩寝る前にコンセントに挿してたんですが、ここ最近は土日になると2台とも充電が10%を切ってることが頻発。時には0%になってることも…。
バッテリーが多少は劣化してるので減りが早くなるのも分かりますが、さすがに100%から0%になるには最低でも4〜5時間は使ってるはず。
さすがにこれはiPadに時間を使いすぎです。
上の子は来年高校受験なので、時間をもっと有効に使わせたい。
下の子はサッカーをやってるので、視力が悪くなってメガネになると何かと運動するには不便なことも多くなる。(長時間、同じ距離で近いものを見続けるとピント調整がうまくできなくなって目が悪くなります。)
というわけで、子どもが使うiPadの使用時間を口頭という曖昧なものではなく、スクリーンタイムで厳格に時間制限することにしました。

もくじ

  1. ジョブズもゲイツも子どもに制限させていた
  2. スクリーンタイムで出来ること
  3. 用意するのはApple ID ひとつ
  4. 今回、スクリーンタイムで設定すること
  5. スクリーンタイムの設定方法
  6. 時間制限したiPadの表示はこうなる
  7. 時間制限後の子どもの反応と変化

ジョブズもゲイツも子どもに制限させていた

「子どもが使うスマートフォンやタブレットに制限をかける」ということを考えた時に、ふと思い出したのがスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツ。
このふたり。AppleとMicrosoftを作ったテクノロジーの先駆者だけあって、自分の子どもたちにもさぞたくさんのスマホやタブレットを与えてるんだろうなと思ったら、まったくの逆でした。
ジョブズは子どもにiPadを与えず、子どもたちのテクノロジーの使用量を制限。
ゲイツはスマホは13歳になるまで持たせず、夕食の時は取り上げていました。また、時間を決めてそれ以降はスクリーンを見てはいけないというルールもあったとか。
この2人のこの話はとても有名なので、知りたい方は検索してみてください。たくさんの情報が出てきますよ。
ではなぜ、2人は子どもがテクノロジーに触れる時間を制限していたのか
それは、僕たち親がスマホやタブレットを見てる子どもをに感じる不安と同じです。

  • (くだらない)動画を見て時間を無駄に過ごしてないか
  • 過激で子どもには不適切なものを目にしてないか
  • 目が悪くならないだろうか
  • ネットいじめをしたり、もしくはその被害にあってないだろうか
  • 犯罪や事件に関わるようなことをしてないだろうか

2人は、タブレットやスマートフォンが利用する人の暮らしを便利に快適にすることはもちろん、使い方によっては時間を際限なく浪費するデバイスになってしまうことにも気がついてたんだと思います。
タブレットやスマートフォンの画面の中には、魅力的なコンテンツがたくさんあります。
なので、自分で制限しないと、今は別のことのために使わなきゃいけない大切な時間を、タブレットやスマホにとられてしまうことになるんです。
なので、iPhoneやiPadにはスクリーンタイムという使用時間を簡単に制御できる機能があるんです。

スクリーンタイムで出来ること

スクリーンタイムはiOS12から搭載された機能です。
iPhone、iPad、iPod touch でどのように時間を費やしているのかリアルタイムでまとめたレポートを確認し、管理しておきたいものについては制限を設けることができます。
具体的に何ができるのかというと…

  • 休止時間・・・画面を見ないようにする休憩時間。設定した時間帯は、電話や許可してあるアプリしか使えなくなる
  • App使用時間の制限・・・アプリのカテゴリ毎に1日あたりの使用時間に制限を設けることができる
  • 通信/通話の制限・・・電話、FaceTime、メッセージなどでやりとりできる相手を管理できる
  • コンテンツとプライバシーの制限・・・不適切なコンテンツを阻止したり、購入やダウンロードを禁止することができる

使用できる時間が設定できるだけでなく、アプリはカテゴリ毎だけじゃなくアプリ単体も可能で、さらにWebサイトも個別に設定もできます。
さらに、プライバシー設定でApp Storeで有料アプリの購入の制限はもちろん、アプリ内課金も制御可能
子どもが勝手に課金して請求書でびっくりするなんて心配はもありません。

用意するのはApple ID ひとつ

スクリーンタイムを利用するには、親の「Apple ID」がひとつあれば設定できます。
特に子ども用のApple IDは必要ありません
そもそも、Apple IDは13歳以上でないと取得できません。
もしお子さんが13歳以上であれば、子ども用のApple IDを取得してそのIDで設定する方が後々紛らわしくはないですが、親のApple IDでもちゃんと下記「スクリーンタイムの設定方法」の説明のように「デバイス間で共有」をオフにしていれば問題ありません。
自分のApple IDで子ども用のiPadを設定した場合、「デバイス間で共有」をオフにしないと、子ども用のiPadと自分のiPhoneが同期され、自分のiPhoneも時間制限されてしまうのでご注意ください。

今回、スクリーンタイムで設定すること

今回、まずは子どもたちがiPadに接する時間を確実に制限するために、以下の設定を行います。

  1. 1日の使用時間を平日と土日に分けて設定する
  2. 1日のうち使用できる時間帯を制限する
  3. アプリ内課金をできないようにする

今回、まずはこの3つを設定します。
今まで口頭で約束してていつの間にか守られなくなってたので、使用できる時間を確実に設定するようにします。
あとは夜遅くまで使わないように使用できる時間帯を設定し、アプリ内課金ができないようにしました。
有料アプリの購入も設定できますが、スクリーンタイムを使わなくても子どもたちが使うデバイスではダウンロードのたびにApple IDのパスワードが必要になるよう設定してるので、今回はアプリない課金のみテストで設定してみました。
有害なサイトや大人向けのコンテンツを表示しないようにも設定できるので、それも一応設定しておきました。

スクリーンタイムの設定方法

今回は子どもが使ってるiPadで設定してみました。
基本的な使い方はiPhoneでも同じです。
スクリーンタイムをオンにする
まずは、「設定」→「スクリーンタイム」で「スクリーンタイムをオンにする」をタップ。
スクリーンタイムの説明
スクリーンタイムの説明が表示されます。「続ける」をタップ。
iPadは自分用ですか?お子様用ですか?
子ども用の設定だとより詳細な設定ができるので「これは子供用のiPadです」をタップ。
スクリーンタイム 休止時間を設置する
画面を見ない(操作できない)時間帯を設定します。ここで設定しても良いし、あとでも設定は可能です。
App使用時間の制限
Appカテゴリの1日あたりの使用時間の制限を設定します。これもここでも後でも設定は可能です。
コンテンツとプライバシー
コンテンツとプライバシーの説明。
スクリーンタイム・パスコードの設定
スクリーンタイム・パスコードを作成します。制限するときや設定を変更する時に使う大事なものなので、子どもにバレないようにしておきます。
スクリーンタイム・パスコードの復旧
スクリーンタイム・パスコードを忘れた場合のために、続けてApple IDとパスワードを入力。ここは親のものを入力します。
指定するApple IDには、お子様のApple IDと同じものは使用できません。やり直してください。
「指定するApple IDには、お子様のApple IDと同じものは使用できません。やり直してください。」と表示されました。
これはバグだと思うんですが、どうやらiPadに自分(親)のApple IDでログインしてるのが原因のようです。
ただ、子ども用のApple IDは13歳以上でないと作れないので、どうすれば良いのか…。
ただ、一旦戻ってスキップすることもできるので、まずはスキップします。
スクリーンタイムのホーム画面
これで最初のステップは終了です。スクリーンタイムのホーム画面が表示されます。
ここで、まずは「スクリーンタイム・パスコードを使用」をタップして、スクリーンタイムのパスワードを設定します。さっきは親のApple IDを入力するとエラーになりましたが、ここだと最後までスムーズに進みます。
あと、「デバイス間で共有」がオフになってるのを確認します。
もしこれがオンになってて…
同じApple IDでログインしているiPhoneが制限されてる画面
同じApple IDでログインしているiPhoneのスクリーンタイムで、こちらも「デバイス間で共有」がオンになってると画面右のようにiPhoneにも制限がかかるのでご注意を。
スクリーンタイムの設定が完了
スクリーンタイムの設定が完了しました。
休止時間は「毎日」「開始 21:00 終了 6:00」
休止時間は、「毎日」「開始 21:00 終了 6:00」に設定。
すべてのAppおよびカテゴリの設定
App使用時間の制限の対象アプリは、「すべてのAppおよびカテゴリ」に設定しました。「リストを編集」をタップして、カテゴリ別またはアプリ毎でも設定可能です。
時間の制限は、平日が1時間土日が3時間にしました。
今までが制限がなかったので、極端に少なくすると反乱が起きそうだったので、まずはこれぐらいに設定してみました。
「使用制限終了後にブロック」はオンにしておきます。これをやっておかないと、使用時間が終わっても子どもが自分でロック解除することができてしまいます。ちゃんとスクリーンタイムのパスワードで制御できるように「オン」が推奨です。
iTunesおよびApp Storeでの購入
コンテンツとプライバシーの制限は、「iTunesおよびApp Storeでの購入」で「App内課金」のみ「許可しない」に設定しておきました。
アプリのインストールは、そもそもApple IDのパスワードが必須の設定にしてるので、とりあえずはこれでOKです。
あと、「コンテンツ制限」で「Webコンテンツ」の項目で「成人向けWebサイトを制限」し、映画とテレビ番組で「PG12」「12+」などの設定もしておきました。
いろいろ細かく設定できるのでぜひお試しを。

時間制限したiPadの表示はこうなる

時間制限されたiPadはこうなります。
休止時間を「毎日」「開始 21:00 終了 6:00」に設定したiPadで、22時過ぎにホーム画面をのぞいてみると…
小学3年生の息子のiPadのホーム画面
アプリが暗くなって名前の横にスクリーンタイムの砂時計アイコンが表示されてます。
時間制限されたYouTubeアプリ画面
時間制限されたYouTubeアプリの画面。
画面下の「時間延長の許可を求める」をタップすると…
時間制限の許可 スクリーンタイム・パスコードを入力
スクリーンタイム・パスコードを入力するか、あと1分の延長ができます。
ここで、上記で説明した「使用制限終了後にブロック」をオンにしてないと、自分で勝手に時間を延長できちゃうのでご注意ください。

時間制限後の子どもの反応と変化

娘と息子が使ってるiPadとiPad miniで上記制限をかけた直後。
3年生の息子は時間を持て余したようで、最初の数日間は「何すればいいと〜?」としばらく駄々こねてましたが、ピアノを弾いたりテレビを見たり本を読んだりして普段とは違う時間の過ごし方を模索し始めました
中学2年生の娘は、夜10時〜11時ぐらいまでiPadを触って寝てましたが、最近は夜10時過ぎには寝るようになりました
娘に関しては、以前からいろいろとタブレットやスマホの害(時間を無駄に消費してしまうこと)について話をしてまして、成績が下がったらiPadを使わせないといったこともやってたのでそんなに不満はない感じです。
あと、驚いたのがバッテリー残量。
毎晩寝る前に子どもたちのiPadを充電してましたが、以前は10%を切ってることが頻発してたんですが、ここ1週間は50%を下回ることがありません。時には80%や90%台の時も!
この成果は素晴らしい!
これから高校生や中学生になるにつれて、宿題もたくさんあるだろうし、部活やお稽古ごとで自由になる時間が少なくなるので、より時間の使い方が大切になってきます。
その大切な時間をより充実した時間にするために、極力iPadやiPhoneの時間は減らしたい。
もちろん、勉強で使う時は個別で解除することもありますので、そこら辺は柔軟に対応していきたいと思います。
子どものタブレットやスマートフォンの使用時間でお悩みのかた、ぜひお試しを。
ちなみに、YouTube単体で視聴制限する方法もまとめてますので合わせてどうぞ。
YouTubeを視聴制限する方法 13歳未満の子供に見せる前に必ずやっておきたいこと

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です