YouTubeで子供に見せたくない性的・暴力・犯罪などの不適切動画を視聴制限する方法
役立つものから感動させられるものまで、とにかくたくさんの動画がアップされているYouTube。今では情報収集のひとつとして欠かせないものになりました。
でも、中には大人でも目を覆いたくなるような衝撃的な動画から、鼻の下が伸びてしまうエロいものまで、いわゆる年齢制限が必要なものもたくさんアップされてます。
そういうものは当然ならが子供には見せたくない。
だから、うちの場合は子供がYouTubeを見る時は、視聴制限の設定をするようにしてます。
Googleアカウントは13歳未満は作れない!
一番安全な方法は、子供用のGoogleアカウントを作って、そのIDでログインしてYouTubeを見ること。そうすれば、子供の年齢に応じて自動的に以下の内容を含むコンテンツは見られないようになります。
- 下品で乱暴な言葉遣い
- 暴力的でショッキングな映像
- ヌードおよび性的なものを暗示するコンテンツ
- 危険な行為や不正な行為が含まれた描画
ただ、YouTubeを含むサービスで使うGoogleアカウントには年齢要件があって、国ごとに異なってます。
- 米国: 13 歳以上
- スペイン: 14 歳以上
- 韓国: 14 歳以上
- オランダ: 16 歳以上
- その他の国: 13 歳以上
日本は「その他の国」に含まれるので「13歳以上」にならないとGoogleアカウントが作れません。試しに10歳の娘のアカウントを作ろうとしてみましたが、「年齢に制限があるから作れない」というエラーが表示されて作成できませんでした。
というわけで、もう一つの方法で視聴制限させることにしました。
YouTubeの「制限付きモード」を使って視聴制限する
もう一つの方法とは、「制限付きモードを有効にする」です。
YouTubeを「制限付きモード」にすると、目にしたくないものや、家族が目にすることがないようにしたい不適切な可能性のある動画をできる限り排除してくれます。この制限付きモードは、コミュニティによる報告、動画の年齢制限設定などの情報をもとに特定し除外されています。
注意点がひとつ。
制限付きモードはGoogleアカウントごとに設定するものではなく、使用するブラウザごとに有効しておく必要があります。
なので、子供が使うiPhoneやiPad、それぞれで設定するようにしてください。
パソコンやiPhoneで「制限付きモード」を設定する方法
まずはPCで設定する方法から。
以下の画面はMacのGoogle Chromeのスクリーンキャプチャです。
「制限付きモード」はログインしないと設定できないので、親(自分)のアカウントでログインします。(自分のアカウントでログインするデメリットとしては、子供が視聴した動画に関連したものがホーム画面などに表示されるようになることぐらいです。その反面、履歴から子供が視聴した動画を確認できるようになります。メリットの方が大きいですね。)
画面右上のプロフィール写真(アイコン)をクリックします。
表示されたメニューの一番下にある「制限付きモード:オフ」をクリック。
ここで「制限付きモードを有効にする」のスライドをクリックしてオンに切り替えます。(上記画面は「オフ」の状態です。オンにするとボタンは青に切り替わります。)
これで設定は完了。
ここにも書いてある通り、成人向けコンテンツを含んでいる可能性のある動画が表示されないようになります。フィルタは100%正確ではありませんが、これでほとんどの不適切なコンテンツは除外できます。
次は、iPhoneやAndroidで設定する方法。
YouTubeアプリを開いてアカウントにログイン。
下記はiPhoneのYouTubeアプリのキャプチャ画像です。
右上のプロフィール写真をクリック → 設定 → 全般 → 制限付きモードをオンに切り替え。
これで設定は完了です。
「制限付きモード」オンでどれだけ不適切な動画が排除されたか
幾つかのキーワードで検索して、オンとオフではどう変化があるのか試してみました。
まずは「sex」というキーワードで検索した場合。
過去のYouTubeのバージョンでは、検索結果の数が表示されてましたが、最近は結果数の表示がなくなってます。
なので、制限付きモードがオンの場合、検索結果の一番上に「制限付きモードが有効になっているため、一部の結果は表示されていません。」と表示されます。
ひととおり検索結果を見てみましたが、ドストライクな映像はほとんどなくなってますが、まだまだたくさんありました。
ちなみに、2016年9月ごろの検索結果の比較はこちら。
まずは「SEX」というキーワード。。
上がオフ、下がオンの状態。オフの状態だと卑猥なサムネイル画像がたくさん表示されてました。
検索結果は、オフの状態で3,170万件もありましたが、オンにすると2,230万件まで減りました。
iPhoneで制限付きモードにしてやってみた結果。検索結果の数や「制限付きモードが有効〜」の説明はありませんが、ちゃんとパソコン版と同じ検索結果になってます。
次は「衝撃」で検索した結果。
オフだと389万件、オンにすると64万件まで減りました。衝撃動画多すぎ。
次は「犯罪」。
オフだと75万件、オンにすると25万件まで減ってます。
最後は、みんな大好き「ドラえもん」。
オフだと129万件、オンにすると33万件まで減りました。「ドラえもん」という子供が好きそうなキーワードでも、約96万件もの不適切な動画がありました。
以上が2016年9月ごろの結果です。
最近はこの頃よりもチェックが厳しくなってるようで、制限なしでも極めて不適切なものは表示されなくなってます。
ただ、目を覆いたくなるような衝撃映像(事故や事件)もまだまだたくさんありますし、卑猥な映像も少なくなったとはいえまだまだあります。
なので、「制限付きモード」は、小さいお子さんにYouTubeを見せる時は間違いなく必須の設定です。
これやっとけば、多少は安心して子供にYouTubeを見せられます。あとはiPhoneやiPadの場合は、スクリーンタイムで視聴時間を1日1時間とかに設定しておけばバッチリです。
未成年、特に小中学生のお子さんがいるお父さんお母さんは、ぜひやっておくことをおすすめします。
子どもが使うiPadやiPhoneの制限方法
子どもが使うiPadやiPhoneでの制限方法もまとめてます。スクリーンタイムを使った設定方法です。
お子さん用にiPadやiPhone端末を用意してるご家庭も多いと思いますので、こちらも合わせてご覧ください。
YouTubeが新しいタイプのペアレンタルコントロール機能を追加
2021年2月末、YouTubeが新しいタイプのペアレンタルコントロール機能を発表しました。
9歳未満・9〜12歳・13〜18歳という、3つの基準から選択できるようになり、それぞれに応じてふさわしい動画を配信できるようにするというもの。
今後数ヶ月かけて順次展開していくということなので、日本での仕様が分かり次第、情報を更新します。
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