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MacBook Air Mid 2013 11インチと比較したらスペックの違いは歴然でした
MacのためにAppleが設計した初めてのチップ「Apple M1チップ(Appleシリコン)」。
CPUやGPUなど多くのテクノロジーを1つのチップにまとめ、ユニファイドメモリを採用することで、CPUは最大3.5倍、GPUは最大6倍、機械学習では最大15倍も高速になってるんだとか。
そのM1チップを搭載した「Mac mini」「MacBook Air」「MacBook Pro」が2020年11月に発売され、当初は特に気にしてなかったものの、時間が経過するごとに気になるように…。
Mac系のサイトや雑誌はもちろんのこと、ガジェット系の雑誌なんか読んでるともう絶賛の嵐。
価格は安いしスピードは速いしでかなり爆売れしてるとのこと。
M1 MacBook Airを買うきっかけ
2018年11月に購入したメインマシンのiMac Proよりは絶対遅いだろうと思ってたんですが、Geekbenchのスコアを見て軽いショックを受けました。
→ Mac Benchmarks – Geekbench Browser
まずはシングルコアのスコア。
マルチコアを使わないアプリケーションなら、この数値が高い方が高速に動作します。
M1チップ搭載のMac mini、MacBook Pro、MacBook Airが上位3位を独占。
M1 MacBook Airの数値は「1695」でした。なにこのスピード…。
約72万円で購入したうちのiMac Pro(Late 2017 8cores)はどこにあるのかと思ったら、ずーっと下にありました。数値は「1063」。
このスコアでも特に動作が気になることがなかったので、逆に「1695」だとどんな速度になるのかが気になる…。
次にマルチコアのスコア。
動画ソフトや3DCGソフトなどはコア数が多い方が有利と言われてますね。
iMac Proが「7975」で、M1 MacBook Airが「7337」。
かろうじてiMac Proの方がスピードが速いですが、ほぼ同じレベルと言っても良いかなと。
この両方のスコアを見てから、M1搭載のMacが気になって気になって…。
iMac Proでは4K動画の編集と書き出しをよくやるんですが、BMPCC4Kで撮影したBlack Magic Rawだとサクサク編集できるものの、EOS R6やa6600で撮影したものはビットレートが高いのでカクツキや引っかかることがたまに発生するのが気になってました。(カクツキがひどい時はプロキシを使うようにしてます)
2013年に買った11インチのMacBook Airの買い替えをずーっと考えてたので、良いタイミングとばかりにM1 MacBook Air 8GBメモリ・512GB SSDのモデルを買ってみました。
M1 MacBook Air 開封レビュー
約7年ぶりに買い替えたMacBook Air。スペックは「8GBメモリ」「512GB SSD」で色はスペースグレイ。今回は、Amazonで在庫が切れてたのでヨドバシカメラで買いました。
Amazonでちょくちょくチェックしてましたが、スペースグレイの512GBモデルが一番在庫が無くなるのが速く、一番人気のモデルのようです。
パッとみた感じだとシルバーっぽい感じ。
付属品は、30W USB-C電源アダプタとUSB-C充電ケーブル(2m)とAppleロゴシールと説明書でした。
蓋を開けると自動的に「ジャーン」という音とともに起動しました。
まず最初にRetinaディスプレイの美しさに感動しました。
あとは画面の指示に従って起動。
ソフトウェアアップデートを確認すると更新があったのでアップデートしておきました。
M1 MacBook Air と Mid 2013 を比較
手元にあるMacBook Air Mid 2013 11インチとスペックを比較してみました。
Mid 2013は2013年8月にヤマダ電機にて購入したもので、メモリ4GB、SSD128GBのいわゆる吊るしモデル。
価格は93,800円でした。
両機種のスペック比較表がこちら。
Mid 2013 | M1 2020 | |
---|---|---|
ディスプレイ | 11.6インチ | Retina 13.3インチ |
ピクセル解像度 | 1,366 x 768 | 2,560 x 1,600 |
プロセッサ | 1.3GHデュアルコアIntel Core i5 | Apple M1 8コア |
GPU | Intel HD Graphics 5000 | 8コア |
バッテリーと電源 | 最大9時間のワイヤレスインターネット 最大8時間のiTunes ムービー再生 38Whリチウムポリマー バッテリー内蔵 45W MagSafe 2電源アダプタ |
最大15時間のワイヤレスインターネット 最大18時間のApple TVアプリのムービー再生 49.9Whリチウムポリマーバッテリー内蔵 30W USB-C電源アダプタ |
ポート | USB 3ポート x 2 Thunderboltポート x 1 MagSafe 2電源ポート 3.5mmヘッドフォン端子 |
Thunderbolt / USB 4ポート x 2 3.5mmヘッドフォン端子 |
Touch ID | なし | あり |
トラックパッド | 圧力感知機能なし | 圧力感知機能あり |
オーディオ | ステレオスピーカー デュアルマイクロフォン |
ステレオスピーカー ワイドなステレオサウンド Dolby Atmos再生に対応 指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ |
サイズと重量 | 高さ:0.3~1.7cm 幅:30cm 奥行き:19.2cm 重量:1.08kg |
高さ:0.41~1.61cm 幅:30.41cm 奥行き:21.24cm 重量:1.29kg |
GeekBenchスコア | Single Core:735 Multi-Core:1439 |
Single Core:1695 Multi-Core:7337 |
重さが約200gほど重いだけで、当然ではありますがすべての面でM1 MacBook Airのスペックが遥かに上回ってます。
GeekBenchのスコアの差がすごいことになってますね。シングルコアで2倍以上、マルチコアだと約5倍もM1の方が性能が上です。圧巻のスペックですね。
左がM1 MacBook Airで、右がMid 2013。ディスプレイが13.3インチと11.6インチとM1の方が大きいにもかかわらず、横幅はほぼ同じ大きさです。
横幅はほとんど変わらないサイズですが、ディスプレイのベゼルがM1の方が薄くなってるので、より大きなディスプレイを搭載することができてます。
ベゼルの色がブラックなのも個人的には気に入ってるポイント。
M1 MacBook Air Retinaディスプレイは素晴らしい
それぞれのデスクトップのスクリーンキャプチャをPhotoshopで開いた場合の比較画像。
左下にあるのがMid 2013 解像度(1,366 x 768 ピクセル)で、画面全体がM1の解像度を「スペースを拡大」にした状態のもの(3,360 x 2100 ピクセル)。
M1の方はRetinaディスプレイなので、実際にはこの大きな 3,360 x 2100 ピクセル の画像を 1,680 x 1,050 ピクセルに圧縮して表示します。
なので、実際の大きさの違いはこのようになります。
M1の方が1インチあたりのピクセル数が多い(227ppi)ので、より密度の細かいきれいな描写になってます。
実際にこの2機種のディスプレイを目で確認しましたが、Mid 2013の方は眼鏡を外して見てるようなモヤッとした感じ。
一方、M1の方は眼鏡をかけて見たときのようなレベルの違う緻密さとリアルさを感じます。文字はシャープでクリア。色も非常に鮮明でうっとりするレベルの美しさです。
これだけでも買い替えるメリットはあります。
M1 MacBook Air 気に入ってるポイント
まだほんの数日しか使ってませんが、ファーストインプレッションとしてお気に入りのポイントをまとめておきます。
主に、Mid 2013と比較して感じたことです。
- Retinaディスプレイがクリアで鮮やかで美しい
- 11インチから13インチと2インチしか違わないけど、実際に使ってみるとその差はかなり大きい。非常に使い勝手が良くなった
- バッテリーの持ちがすごい。1日6時間ほど使ってもまだ残り30%とか余裕で残ってる
- Touch IDがすごく便利
- スピーカーが意外と音が良い
- EOS R6の4K映像でもカクツクことがない
キーボードの右上にある小さなボタン。これがTouch IDです。
スリープ解除や各種パスワードを入力する代わりに指を乗せるだけで済むのでかなり便利です。
動作速度については、普段の動作(Webブラウジング、メール、書類作成、ブログやホームページ制作)は全く問題無し。マルチコアを使わない作業に関しては、iMac Proとシングルスコアの差は約1.6倍ほどありましたが、特に大きな速度の違いは感じてません。
大きな違いを感じたのがDaVinch Resolveでの4K映像編集時。
iMac ProだとEOS R6の4K映像だとプレビュー時にちょっとカクつく(遅延)ことがあったんですが、M1 MacBook Airではほぼカクつきが発生してません。
マルチコアのスコアはiMac Proの方がちょっとだけ上回ってましたが、DaVinch ResolveがM1にネイティブで対応してるのもカクツキが発生しない理由の一つかも。
ただ、画面がiMac Proの27インチよりも小さいので、ちょっと作業には慣れが必要な感じですね。
M1 MacBook Air ファーストインプレまとめ
約7年ぶりに買い替えたMacBook Air。
ここ数年はMid 2013 MacBook Airの動作が遅くなってたので、中学2年生の娘のタイピング練習マシンになってました。
久しぶりにガッツリMacBook Airを使って見ましたが、やっぱり使い勝手が良いですね。
仕事部屋だけでなくリビングや外に持って行っても使えるし、この大きさで13インチもあるので動画編集にも普通に使えます。さらに価格も安い。
数年前のMacBook Airを使ってるなら、買い替えで幸せになれるのは間違いありません。
ほぼ満足してますが、ただ1点だけ気に入らないのが…
キーボードのキーストロークが浅いこと。
上記写真の左がM1 MacBook Airのキーボードで、右がMid 2013のキーボード。
普段はHHKB Type-Sと非Type-Sモデルを使ってるんですが、この2つのキーボードが快適すぎるために、MacBook Airのキーストロークの薄さにかなり戸惑ってます。まだ全然慣れません。
特に、Mid 2013の時は若干キーストロークがあったので打ちやすさはあったんですが、M1の方はかなりキーストロークが浅くてペチペチ感が強い。
これはしばらく慣れるまで我慢する必要がありそうです。
または、HHKBはマルチペアリングに対応してるのでこれをBluetoothキーボードとして使うかもしれません。
それ以外は文句のつけようがないほど気に入ってるので、これからガンガン、いろんなところで使っていきます!