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Macユーザーの私が、あの薄いMagic Keyboardに満足できずに本格的なメカニカルキーボードに移行してからはや7年が経過(キーボードカテゴリの記事一覧はこちら)。リアルフォースからはじまり、HHKB、KBDfans、Keychronと使ってきて最近特に使う頻度が多くなってきたのがEPOMAKERのキーボード。
キーボードのボディ、キースイッチ(ルブ済み)、キーキャップ、キーボード内部の静音化対策、などなど、メカニカルキーボードに私が求める性能・打鍵感・打鍵音・コスト、どの点においても80点以上のハイパフォーマンスなメーカーです。
個人的には、ボトムはプラスチックよりもアルミが好きなので、前回動画でレビューしたアルミニウム製キーボード『EPOMAKER Tide75』を実際に使ってみたら予想通りの打鍵感と打鍵音で「このメーカーはいける!」と確信しました。
ただ、Tide75のキーキャップが独特で普段使いにはちょっと使いにくいかなーと感じてたところに新しく『EPOMAKER P75』が発売開始!デザインを見た瞬間、「これ、Keychron Q1 Proと一緒じゃね?」と思って価格を見たらなんとQ1 Proより100ドルも安い!スペック確認して実際に使ってみた結果・・・、こりゃ神キーボード確定です。
EPOMAKER P75 がハイコスパすぎてやばい理由
Epomaker P75とKeychron Q1 Proの性能はよく似ています。
両モデルともに75%レイアウトのメカニカルキーボードで、アルミニウム製の高品質な筐体を採用。ガスケットマウント構造により、柔らかな打鍵感を実現。さらに、ホットスワップ対応で好みのキースイッチに交換可能。4,000mAhの内蔵バッテリーも同じです。
違うのは接続方式で、Q1 ProはBluetooth接続と有線接続。一方のP75はBluetooth接続・有線接続に加えて、USB-Aのレシーバーも同梱されており2.4GHzのワイヤレス接続にも対応しています。
あとはキーレイアウトの変更方法と付属品がそれぞれ違います。キーレイアウトの変更には、Q1 ProはQMK/VIA、P75はEPOMAKERオリジナルのアプリでブラウザで変更が可能です。付属品に関しては、Q1 ProはコマンドキーなどのMac用のキーキャップも付属しますが、P75はWindows用のみです。
大きな差はほとんどなく、主な機能はほぼ一緒。これで、Keychron Q1 Proは199ドル(約3万5千円)、EPOMAKER P75は99.99ドル(約1万5千円)と、日本円だとなんと約2万円も安く購入することが可能なんです!Q1 Proは日本のAmazonだと4万円近くで販売されてることもありますが、正直、そんな高い金出すならP75買った方が幸せになれます(Keychronのブランドがお好きならそちらをおすすめします)。
性能はほぼ違いがないのにこの価格差は正直ヤバいですよ。
EPOMAKER P75のスペックと本体デザイン
今回レビューするのはキースイッチがZebra Switchのもの。リニアスイッチはもう一つWisteria Linear Switchもありますので、好きな方を選べます。タクタイルが好きな方は「Wisteria Tactile Switch」をどうぞ。
リニアのZebraとWisteriaの違いは作動力とプリトラベルとトータルトラベル。Zebraの方が軽い打鍵感です。詳しくは下記表をご覧ください。
スイッチ | Wisteria | Zebra |
---|---|---|
スイッチタイプ | リニア | リニア |
作動力 | 45gf | 40±5gf |
スプリング長 | 20.4mm | 21mm |
プリトラベル | 2.2mm | 1.8±0.3mm |
トータルトラベル | 3.6mm | 3.8mm |
潤滑 | ルブ済み | ルブ済み |
ピン数 | 5ピン | 5ピン |
対応キーキャップ | MX構造 | MX構造 |
主なスペックはこちら。
- ミニマルなCNCアルミデザイン:耐久性と耐腐食性に優れた陽極酸化処理アルミ筐体。ロゴを背面のみに配置した洗練されたデザイン
- 75%コンパクトレイアウト:矢印キーやFキーを保持した小型設計。右上のメタルノブで簡単なメディア操作が可能
- トライモード接続&大容量バッテリー:有線、2.4GHzワイヤレス、Bluetooth対応の3モード接続。4000mAhバッテリーで長時間使用可能
- ガスケットマウント構造:優れた打鍵感と静音性を実現し、長時間でも指が疲れにくい快適設計
- 多層消音材とPCプレート:複数の消音素材と適度な弾力を持つPCプレートで、心地よいタイピング音を提供
- ホットスワップ対応&RGBバックライト:スイッチ交換可能なホットスワップPCBと南向きRGBで、カスタマイズ性と視認性を両立
- PBTダブルショットキーキャップ:耐久性と耐光性に優れたCherryプロファイルキーキャップで、快適なタイピング体験を提供
- サイズ:324.2 x 135.6 x 45.3mm
- 質量:1.65kg
パッケージや説明書には技適マークはありませんが、公式サイトに「無線通信認証(TELECOM)を取得しています」と記載がありますので、日本でも安心して使用可能です。
付属品一覧。白いキーキャップも付属するので、キーキャップを全て真っ白にすることも可能です。
白い充電ケーブルも付属。USB-A to USB-Cです。
シンプルな底面。非常に質の高いフルアルミニウム製のボトムケースです。手触り感最高!寒い季節にヒンヤリ気持ちが良いです。角度調整はできません。
左から、2.4GHzワイヤレス接続用のレシーバー。接続の切り替えスイッチは、向かって左が2.4GHzのワイヤレス接続、中央が有線接続、右がBluetooth接続。一番右は有線接続用のUSB-C端子です。
キーキャップはCherry Profile Double Shot PBT Keycapsを採用。PBT素材なのでABS素材に比べて耐久性が高く摩耗や劣化に強いです。長期間の使用でも表面がテカリにくく、質感が維持できます。文字の刻印も落ちにくいです。
キーキャップとキースイッチは付属のツールで簡単に引き抜き可能。好きなキーキャップとスイッチに簡単に変更が可能です。
南向きのRGBバックライトを搭載。明るさ、色、効果、速度、バックライトのオンオフなど細かなカスタマイズが可能です。
キーレイアウトの変更方法
キーレイアウトを変更するには、パソコンに有線接続してブラウザで下記URLにアクセスします。
このサイト上でキーレイアウトの細かな設定が可能です。キーセッティングのほか、RGBバックライトやマクロの設定もできます。
Macで使う時にまずやること
僕の場合はMacで使用してますので、Macで使うために最初にやったこともまとめておきます。
まず、P75をMacモードに切り替えます。切り替えは「FN + S」キーでMacモード、「FN + A」でWindowsモードです。
次に、かなと英字の切り替えには「⌘英かな.app」をインストールして使ってます。以前はKarabiner-Elements.appを使ってましたが、動作がうまくいかないことがあったので最近は「⌘英かな.app」をメインで使ってます。
最後にCaps Lockキーの設定を変更します。Mac純正キーボードではP75のキーレイアウトにあるCaps LockにはControlキーが割り当てられてるので、これを以下の「システム設定」→「キーボード」→「キーボードショートカット」にある「修飾キー」で以下のように設定を変更。これでControlキーを駆使したショートカットが使えるようになりました。
打鍵音はちょっと大きいけどかなり好み
メカニカルキーボードで最も大切なのが打鍵感と打鍵音。
箱から開封して最初にキーを叩いた瞬間、雑味のないクリアなタイピング音に自然と顔がニヤける。
これ、2万円以下のキーボードの音じゃないですよ、マジで。
レビューを見てると反響音が響くというのがありましたが、うちの場合は全く反響音は感じません。机の上に4mmのデスクマットを敷いてるので机に響くこともなく非常にクリアな打鍵音が部屋中を駆け巡ってます。タイピングミスすると気持ちよくないですが、一切間違えることなく文章をタイピングできた時の爽快な打鍵音は唯一無二かもしれません。
今回は、特にZebraスイッチにしたこともあり、一般的な赤軸のキースイッチよりも打鍵感は軽いです。そのためか、若干タイピング音は大きめ。周囲に人が多い場所だとタイピング音がうるさくて迷惑になるかもしれません。ただ、自宅で一人でタイピングしてる時のこの音は非常に良い!好みです。リニアスイッチのストンと落ちる感触と、反響音のないフルアルミニウム製のボトムケースらしいちょっと高いけどしっとり感のある音、本気で気に入りました。
まだ使いはじめて10日も経過してませんが、これから僕の愛用のキーボードになりそうな予感がしてます。
気になった方はぜひ下記商品ページとレビュー内容をチェックしてみてください。この価格でこのスペック、Keychron派のあなたも一度使ってみたらEPOMAKER P75が好きになること間違いないですよ。