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Macのターミナルを使ってファイル名を撮影日にまとめてリネーム
お子さんの成長記録をビデオカメラやミラーレスカメラ・アクションカメラなどでたくさん撮影していると、ファイル名がバラバラになって管理が面倒になってきますよね。
- 「写真も動画も混ざってて、時系列に並ばない」
- 「ファイル名がバラバラで整理しづらい」
- 「どれがいつ撮ったものか一目で分かるようにしたい」
macOSの場合、写真.appで動画も管理できますが、パッと見て写真か動画か分かりずらいし、動画を管理してると動作が重くなるのが困りもの。
そんな悩みを解決するために当ブログでは、これまで2回ほどファイルのリネームについて紹介してきました。
MacのFinderでリネームする方法はこちら。「テキストを置き換える」「テキストを追加」「フォーマット」の3つの方法で変更が可能です。
ある程度のことはこれで事足りますが、写真や動画のファイル名を撮影日でリネームしたい場合はShupapaというアプリを使ってました。
Macで動画や写真ファイルを撮影日(作成日)でリネームする方法
ただ、このShupapanアプリは32ビットなので、64ビットアプリに移行したmacOSでは使えなくなりました。
というわけで、Mac純正のターミナルソフトを使った方法に移行したので、備忘録としてまとめておきます。この方法だとサードパーティアプリに依存せず、Mac純正のアプリしか使用しないターミナル.appが無くならない限り使えると思います。
この記事を最初に書いたのは2020年でしたが、2023年どころか2025年になってもいまだにこの方法を上回る方法がないので、「2025年最新版」としてご紹介してます。
まずはターミナル.appでHomebrewをインストール
使うアプリは、Mac純正の「ターミナル.app」だけ。(今回はiTerm2というターミナルアプリを使ってますが、ターミナル.appと動作は一緒です)
こちらが今回リネームするファイル。
DJIで始まるファイル名が並んでます。
これだと、ファイル名からはいつのファイルなのか予測することができません。うちはホームビデオをメディアサーバーに入れてまして、ファイル名を撮影日にするとものすごく探しやすくなるんですよね。
620GB分のホームビデオをiPadやiPhoneで見られるようにメディアサーバ設置&DLNAアプリで視聴する方法
まずは、ターミナル.appを使って「Homebrew」をインストールします。Homebrewとは、macOSまたはLinus用のパッケージマネージャーで、ソフトウェアの導入を単純化するパッケージ管理システムです。なんのこっちゃ分からなくても問題ありません。(僕もそんなに分かってない…)
ターミナル.appを起動してHomebrewをインストールする以下のコマンドを入力して実行(エンターキーをポチッと)します。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
※HomebrewのWebサイトに掲載されてるインストール用のコマンドです。
白く目立ってる部分がコマンド部分です。途中、ソフトウェア・アップデートから「Command Line Tools for Xcode」をインストールするように求められます。Xcodeをインストールしてないなら合わせてインストールします。(Xcodeは容量が大きいのでインストールに結構時間がかかります)
exiftoolをインストール
ひととおりHomebrewのインストールが終わったら、次は「exiftool」をインストールします。exiftoolとは、撮影した写真や動画に付加されるexif情報を読んだり書いたりするツールのこと。
ターミナル.appで続けて以下のコマンドを実行します。
exiftoolのインストールはサクッと終わります。これで準備はすべて完了です。
ターミナル.appは一旦終了します。
ターミナル.appで撮影日時にファイル名をリネーム
まずは、ターミナルにLinuxコマンドを打ち込んでディレクトリを移動します。
その前に、ファイル名を変更したいファイルはひとつのフォルダに入れてデスクトップに置いておきます。
ターミナル.appを起動します。
コマンド「ls」を入力して(lsはディレクトリのファイルを表示するコマンド)enterキーを押すと、ログインしているユーザーのApplicationとかDocumentsがばーっと出てきます。その中にDesktopがあることを確認したら、コマンド「cd Desktop」で(cdはディレクトリを変更するコマンド)ディレクトリの場所を変更します(デスクトップに置いてない場合は、リネームしたいファイルがある場所まで移動します)。
この画面は、デスクトップにある「2020」というフォルダにcdで移動して、lsで中身を確認して、リネームしたい「DJI_…」で始まるファイルがあることを確認したところです。
移動できたら、下記コマンドを入力して実行。
exiftool -quiet '-filename<FileModifyDate' -d '%Y-%m-%d_%H-%M-%S%%-c.%%e' *
exiftoolで、exif情報の「FileModifyDate」を利用してファイル名にします。ファイル名のフォーマットは、「年-月-日 時-分-秒.ファイル拡張子」にしてます。
※一部の動画ファイルで警告(Warning)が表示されることがありますが、これはエラーではなく、ExifToolが「この動画にはもっと詳しい情報(メタデータ)が埋め込まれているかもしれません。「-extractEmbedded」というオプションを使えば、それも読み取れますよ」という補足的なメッセージを出しているだけです。リネームは正常に完了しているので無視して問題ありません。
変更したい場合は、適宜調整してください。
ファイル名が、撮影日時にリネームされましたー!やったー!
ターミナルアプリに慣れてないとちょっと戸惑うこともあるかも知れませんが、慣れればかなりサクッと作業できるようになります。Macをお使いで、動画や写真を撮影日時にリネームしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
アプリを使ってリネームする方法
ターミナルを使わずに、アプリで簡単に一括リネームしたい方には、以下の方法もおすすめです。
Macユーザー向け
● Name Mangler(有料・高機能)
- ドラッグ&ドロップで簡単リネーム
- 撮影日時や作成日などを使った高度なリネームが可能
- macOS 15(Sequoia)でも動作確認済み
- Name Mangler 3(App Store)
● NameChanger(無料・シンプル)
- 直感的な操作でファイル名の置換や日付付与が可能
- 無料で使える軽量アプリ
- NameChanger 公式サイト
Windowsユーザー向け
● FileRenamer(無料)
- 「作成日」「変更日」などをもとに一括リネーム可能
- 日本語対応で初心者にも優しい設計
- FileRenamer
まとめ
お子さんの成長を記録した写真や動画は、後から見返すたびに価値が増していく大切な思い出です。
ファイル名を「撮影日時」で統一しておくことで、
- 時系列で自動的に並び
- 探しやすくなり
- 編集や整理もスムーズになります
ターミナルが苦手な方でも、MacやWindowsに対応した便利なアプリを使えば、簡単に一括リネームが可能です。
ご自身のスタイルに合わせた方法で、快適な思い出整理を始めてみてくださいね。