キヤノンミラーレス動画撮影時の問題点とは?より快適にするための改善要望。R5V欲しい

EOS R5 Mark II と TASCAM CA-XLR2d-C

当サイトのリンクには一部プロモーションを含みますが、一切その影響は受けず、公正・中立な立場で制作しております。

私は、写真撮影のメイン機としてCanon EOS R3、サブ機としてEOS R5 Mark IIを使っている。動画撮影ではメイン機にEOS R5 Mark II、サブ機にEOS R3およびPowerShot V1を愛用中だ。

これらのカメラを選ぶ最大の理由は、キヤノンのログカラープロファイル「C-Log3」と「C-Log2」が生み出す、息をのむほど美しい色味にある。C-Log3は、豊かな階調と柔らかな色彩で、どんな照明条件でも自然で深みのある映像を捉える。一方、EOS R5 Mark IIに追加で採用されたC-Log2は、驚異的なダイナミックレンジと精緻な色再現性を提供し、ポストプロダクションでの調整に無限の可能性をもたらしてくれる。この色味は、Vlogからシネマティックな映像制作まで、私の動画撮影の表現を支える基盤となっている。しかし、この素晴らしいC-Logのポテンシャルを最大限に引き出すには、キヤノンのカメラとレンズにさらなる改善が必要だと感じている。

以下に、動画撮影において感じている6つの機能改善要望と関連するレンズの提案をまとめてみた。

C-Log3とC-Log2の色味の魅力

R5 Mark II ガンマとカラースペース選択
R5 Mark II ガンマとカラースペース選択

C-Log3とC-Log2の色味は、キヤノンカメラの動画撮影における最大の強みである。

C-Log3は、EOS R3やPowerShot V1で使用する際、フラットなプロファイルながら、肌のトーンや自然光のニュアンスを驚くほど忠実に再現する。夕暮れの柔らかい光や、都会のネオンの鮮やかさを、過度なコントラストや彩度に頼らず捉えられるのは、C-Log3の階調の豊かさゆえだ。

一方、C-Log2は、EOS R5 Mark IIでの撮影で特に輝く。深いシャドウから明るいハイライトまで、14ストップを超えるダイナミックレンジを活かし、微妙な色の移り変わりを緻密に記録する。例えば、森林の緑や海の青を撮影する際、C-Log2は色の深みと透明感を両立させ、ポストプロダクションで思い描いたビジョンを実現する。この色味は、単なる映像を超え、感情やストーリーを伝える力を持つ。しかし、こうしたC-Logの魅力を最大限に引き出すには、カメラの機能とレンズの性能がさらに進化する必要がある。

動画撮影における機能改善要望6点

要望1. C-Log2の全モデル標準搭載

C-Log2の優れたダイナミックレンジと色再現性は、EOS R5 Mark IIでの動画撮影を格別なものにするが、EOS R3やPowerShot V1ではC-Log3のみが利用可能である。これにより、複数カメラを使用するプロジェクトで、色味のマッチングに余計な手間がかかる。C-Log2の不在は、C-Log3の美しい色味を愛しつつも、より高いクオリティを求める私にとって大きな制約だ。

  • 要望: 今後発売される全モデル、特にEOS R6 Mark IIIやVシリーズ(ビデオ特化モデル)にC-Log2を標準搭載する。センサー性能の制約がある場合でも、映像の一貫性を確保するため、C-Log2の実装を優先すべきである。

要望2. 録画中の水準器常時表示

PowerShot V1 消えた水準器
PowerShot V1 録画開始で消える水準器

シネマEOS以外の機種としては初めてR50Vでは録画中にデジタルレベル(水平・垂直を示すインジケーター)が表示されるようになった。これにより、手持ちやジンバルでの撮影時に水平を維持できる。しかし、EOS R5 Mark IIやEOS R3などこれまでのモデルでは、録画開始時にデジタルレベルが消えるため、C-Logの美しい色味を活かした映像を撮影する際、水平確認が難しい場面がある。

  • 要望: EOS R5 Mark II、EOS R3、EOS R6 Mark IIなど、高価格帯モデルにファームウェアアップデートでデジタルレベルの常時表示機能を追加する。これにより、プロフェッショナルな映像の精度が向上し、C-Logの色味を最大限に活かせる。

要望3. オープンゲート撮影の導入

オープンゲート撮影は、センサーの全領域を活用し、ポストプロダクションでのクロップやリフレーミングに柔軟性をもたらす。C-Log3やC-Log2の色味を活かし、ソーシャルメディア向けの垂直・水平コンテンツやアナモフィックレンズを用いたシネマティック映像を撮影する際、この機能は不可欠である。EOS R5 Mark IIでのVlog撮影では、オープンゲートがあれば編集効率が飛躍的に向上する。

  • 要望: EOS R5 Mark IIおよび次期モデルにオープンゲート撮影を導入し、アナモフィックレンズ用のデスクイーズ機能を追加する。C-Logの色味をフル活用したクリエイティブな映像表現を可能にする。
オープンゲート撮影とは?

オープンゲート撮影は、カメラのイメージセンサーの全領域を活用して動画を記録する撮影モードです。通常の動画撮影では、特定の解像度やアスペクト比(例:16:9)に合わせてセンサーの一部のみが使用されますが、オープンゲートではセンサー全体のデータを取得します。これにより、ポストプロダクションで自由にクロップやリフレーミングが可能になり、垂直(SNS向け)や水平(シネマ向け)のコンテンツを1回の撮影で対応できます。また、アナモフィックレンズ使用時にデスクイーズ後の解像度を最大化する利点もあります。キヤノンミラーレスカメラでの導入が期待される機能です。

要望4. クロップモードの多様化

R5 Mark II 静止画クロップとアスペクト
静止画はクロップ/アスペクトを選択可能

ソーシャルメディア向けコンテンツでは、1:1や4:5のアスペクト比が求められる。EOS R6 Mark IIの16:9オーバーレイモードは有用だが、PowerShot V1でのVlog撮影では、カメラ内で多様なアスペクト比をプレビューできれば、C-Log3の色味を活かした編集が効率化される。

  • 要望: 全モデルに1:1、4:5、カスタムクロップモードを追加し、ダイヤルやタッチ操作で直感的に切り替えられるようにする。EOS R50、R7、R8などのモデルに特に適しており、C-Logの美しい映像をSNSで最大限に活かせる。

要望5. HDRディスプレイの採用

現在のLCDディスプレイは高品質だが、HDRディスプレイ(OLED/LED技術)は、C-Log3やC-Log2の広いダイナミックレンジを撮影現場で正確にプレビューする可能性を秘める。EOS R3やR5 Mark IIでの屋外撮影ではディスプレイが非常に見にくく(iPhoneの方が格段に見やすい)、明るい環境下での色味確認が課題となる場合がある。

  • 要望: 次世代モデルにHDRディスプレイを導入し、C-Logの色味をリアルタイムで高精度に確認できるようにする。ただし、チルトスイベルスクリーンの水平問題の修正を優先し、撮影時の操作性を確保する。

要望6. ジャイロデータロギングと先進機能

C-Logの色味を活かした滑らかな映像には、安定化が不可欠である。ジャイロデータロギングは、Gyroflowのようなツールでの後処理安定化を可能にし、映像のクオリティを向上させる。また、EOS R5 Mark IIのAIアップスケーリングより、RAW対応のピクセルシフトモードがプロ用途に適している。

  • 要望: ジャイロデータロギングを導入し、C-Log映像の安定化を強化。ピクセルシフトモードをRAW形式で復活させ、EOS R5 Mark IIや次期モデルに実装する。AIは、編集効率を高めるキーワード自動生成などに注力する。

動画向けレンズの改善要望

C-Log3とC-Log2の色味を最大限に引き出すには、レンズの性能向上が欠かせない。EOS R3、R5 Mark II、PowerShot V1での撮影経験を基に、以下のレンズを提案する。

要望1. 超広角高速プライムレンズ

C-Logの色味は、低光量や天体写真で特に輝くが、RFラインナップには適切な超広角プライムレンズが不足している。15-35mm f/2.8では絞りが不十分で、20mm f/1.4 VCMはビネットや光学歪みが課題である。

  • 要望: RF 14mm f/1.4またはf/1.8を開発し、C-Log3/C-Log2の色味を低光量で高解像度に捉える。EOS R3での天体写真撮影で、10秒以下の露出を実現する。

要望2. 広角ズームレンズ

Vlogやシネマティックな撮影には、C-Logの色味を活かすコンパクトな広角ズームが必要である。

  • 要望: RF 10-18mm f/2.8またはRF 16-50mm(可変絞り可)を開発。PowerShot V1での軽量運用を最適化し、C-Log3の美しい階調を活かす。

要望3. 標準~望遠ズームレンズ

イベント撮影やVlogでの柔軟性を高めるズームレンズは、C-Logの色味を多様なシーンで引き出す。

  • 要望: RF 50-150mm f/2またはRF 35-150mm f/2-2.8を開発してほしい。EOS R5 Mark IIでの低光量撮影に最適化し、軽量化を図る。

要望4. パワーズームレンズ

R50Vのパワーズーム機能は、VlogでのC-Log3撮影をスムーズにする。

  • 要望: RF 15-35mm f/2.8にパワーズーム機能を追加。ただし、EOS R3やR5 Mark IIでのプロ用途では、マニュアルズームの精度を維持する。

要望5. その他のレンズ

  • RF 35mm f/1.2: C-Logのボケ味を活かす必須レンズ。
  • RF 50mm f/1.2アップデート: 高速リニアAFモーターで、C-Log2の色味を迅速に捉える。
  • DSコーティングレンズ: RF 35mm f/1.2や50mm f/1.2にDSコーティングを施し、C-Log映像のボケ表現を強化。
  • 絞り制御リング: 全レンズに搭載し、C-Log撮影の直感性を向上。

新しい動画カメラの提案

R50Vのコンパクトなデザインは、C-Log3のVlog撮影に革新をもたらす。PowerShot V1の軽量性も高く評価するが、以下のモデルを提案する。

  • EOS R5V: フルフレームセンサー、C-Log2、フルサイズHDMI、LP-E6Pバッテリー、内蔵ファンを搭載。C-Log2の色味を最大限に活かすプロ向けモデル。
  • EOS R6C: C-Log2/3、エクスプレスカードスロットを備えたシネマ向けモデル。
  • C70センサー搭載モデル: R50VのフォームファクターにC70のDGOセンサーを統合し、C-Logの低光量性能を強化。

RFマウントのサードパーティ開放

RFマウントのサードパーティ(シグマ、タムロンなど)への開放は、C-Logの色味を多様なレンズで活用する機会を拡大する。EOS R3やR5 Mark IIでのレンズ選択において、価格や重量が課題となる場合がある。

  • 要望: RFマウントをフルフレームおよびクロップセンサー向けにサードパーティへ開放する。C-Logの色味を、手頃な価格のレンズで幅広いユーザーが享受できるようにする。

まとめ

キヤノンのEOS R3、R5 Mark II、PowerShot V1は、C-Log3とC-Log2の息をのむような色味により、プロフェッショナルな動画撮影で卓越した性能を発揮する。特にPowerShot V1はコンパクトデジカメでありながらC-Log3が撮影できるようになったのは非常に評価できるポイント。

しかし、C-Log2の標準搭載、デジタルレベルの常時表示、オープンゲート撮影、HDRディスプレイ、超広角高速レンズ、RFマウントのサードパーティ開放といった改善が実現すれば、C-Logのポテンシャルをさらに引き出し、動画クリエイターにとって理想的なツールとなる。キヤノンに対し、これらの要望を反映した製品開発を強く期待する。

あなたの改善要望を教えてください!

キヤノンのミラーレスカメラで動画撮影を楽しむ皆さん、C-Log3やC-Log2の美しい色味を活かして、どんな機能を追加してほしいですか?

動画撮影で感じる課題や、「こんなレンズがあったら!」というアイデアをぜひコメントで共有してください。サードパーティレンズの開放や新機能の実装など、なんでも構いません。ぜひよろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です