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日課になっているのが、iPhoneの「SBI証券 かんたん積立」アプリで積立投資している資産の運用収益率と運用収益額を確認すること。
2025年1月のお正月休みが明けてからアプリを立ち上げてみると、2024年末には70%ぐらいあった運用収益率が30%を割っている…。あれ?何かあったのかと調べてみたら、どうやら旧NISAの運用期間である5年を超えたものが特定口座に強制的に移管されたことが原因のようです。
今回は、2024年12月末から2025年1月頭にかけて、旧NISAの運営収益率や運営収益額が大幅に減少した理由と、その背景について詳しく解説します。また、SBI証券を利用している方が特定口座に移された場合の確認方法や今後の対策についても解説します。
旧NISAと新NISAの違い
旧NISAとは?
旧NISAは、少額投資非課税制度として運用されていた投資制度です。この制度では、一定額までの投資による利益が非課税となるため、多くの投資家に利用されてきました。旧NISAの運用期間は5年間であり、この期間を超えると非課税枠の適用が終了します。制度改正により旧NISA枠の終了期限を迎えた場合、未売却の株式や投資信託が特定口座に移管される仕組みとなっています。
旧NISAと新NISAの違い
旧NISA
- 運用期間: 5年間
- 非課税枠: 年間120万円まで
- 対象資産: 上場株式、投資信託など
- 移管後の扱い: 運用期間終了後は特定口座に移管
新NISA
- 運用期間: 期限なし(変更の可能性あり)
- 非課税枠: 年間360万円(うち積立投資枠120万円、成長投資枠240万円)
- 対象資産: 投資信託、ETF、一部の上場株式など
- 仕組みの特徴: 積立投資枠と成長投資枠を組み合わせて利用可能
新NISAは、より長期的な資産運用を促進するために設計されており、従来のNISAよりも柔軟性が高い制度になっています。
旧NISAの終了で起こった事例 損したの?
今回の私の事例は、2019年に購入した旧NISA(運用期間が5年を超える資産)が対象でした。実は、これについては2024年中に数回、SBI証券から「旧NISA枠の終了に伴い、特定口座に移管される」旨のメッセージが届いていました。
私の場合は、その内容を確認はしていましたが、事前に新NISA枠に移管することをやってなかったので、自動的に特定口座へ移管されてしまったんですね。
ただし、運用収益率は減りましたが、運用収益額はほぼ変わっていません。
どういうことかというと、実際には、旧NISA枠から特定口座に移管された時点で基準価額が再計算されただけであり、資産自体に変化はありません。そのため、名目上の運用収益は減少していますが、実際の損失ではないので一安心しました。
というわけで、別に損はしてません。焦る心配はありませんので、ご安心ください。
特定口座に移管された資産の確認方法
特に損してる訳ではないので一安心した訳ですが、ただ、どれぐらいの数量と金額が特定口座に移管されたのかが気になる。あと、当日の基準価額も知りたい。
という訳で、2024年12月末の取引を確認する方法をご紹介します。SBI証券の場合です。他の証券会社でも確認はできると思いますので、お使いの証券会社にお問い合わせしてみてください。
SBI証券を利用している場合、特定口座に移管された資産の確認方法は以下の通りです。
- SBI証券のアカウントにログインします。
- 「口座管理」にある「トータルリターン」を選択します。
- 「サマリー」にある「保有中」の右にある「+」をクリックし、その中の「特定/一般」をクリックします。
- 知りたい銘柄の「詳細」をクリック。
- 「取引履歴(銘柄詳細)タブ」をクリック。
- 2024/12/30の発生日に、「出庫(2020年NISA残高)」と「入庫(2020年NISA残高)」の表示内容を確認
これらの手順を通じて、資産の状況を正確に把握することが可能です。
2025年末に向けての準備
2025年末にも同様の事象が発生する可能性があるため、事前に以下の対策を講じておきましょう。
- 資産の整理: 移管が予定されている資産を整理し、必要に応じて売却を検討する。2025年末に期限を迎えるのは旧NISA枠で2020年に購入した試算が対象です。特定/一般口座だと利益が出ている場合20%の税金が取られるので、できるだけ新NISA枠に移管しておく。
- 相談窓口の利用: 不明点があれば、SBI証券のサポートに問い合わせて解消しておく。
旧NISAの終了に伴う特定口座への移管は、資産運用に影響を与える可能性があります。通知の見落としを防ぎ、適切な対策を講じることで、損失を最小限に抑えることができます。
特にSBI証券を利用している方は、今回紹介した確認方法や対策を参考にして、2025年末に向けた準備を進めておきましょう。