Kickstarterで詐欺にあいました。

Kickstarterで詐欺にあいました。

カメラバッテリー「X-TRA」はどうやら詐欺だったようです…

2021年3月に発送予定だった「X-TRA」というKickstarterのプロジェクト。

4月になっても何の連絡もないので「コロナの影響で発送が遅れてるのかな?」と、特に不審に思うこともなくプロジェクトページを数ヶ月ぶりに確認したら…。

コメント欄が荒れまくり。

プロジェクト作成者の公式アップデートは2021年2月13日で止まったまま。

翻訳アプリを駆使して確認したところ、2021年1月末ごろに初めて「scam(詐欺)」という単語が出始めてます。その時期ぐらいからプロジェクト作成者からの返信も無くなってます。

その時点でようやく自分が詐欺にあったことを認識しました。

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X-TRAとはどんなプロジェクト?

X-TRAは、キヤノン・ソニー・ニコンのカメラ用互換バッテリーで、なんと容量が1本で3,700mAhもあります。キヤノンのLP-E6は1800mAhなので、2倍以上の容量というスペックです。

EOS R6を使うようになってからバッテリーの持ちが悪くなったので、このバッテリーにはすごく惹かれました。これ1個あれば撮影時の安心感が全然違う。

というわけで、この容量3,800mAhのX-TRA Batteryを2つと、このバッテリーをモバイルバッテリーとしても使えるチャージングケース、合計3点を購入。

価格は174ドル(日本円で18,471円)でした。

結果的に、このお金は戻ってきませんでした(プロジェクトページはまだあるものの、もう更新されることはないでしょう)。

Canon Rumorsでは詐欺と断定

プロジェクトがスタートしてからいろんなサイトやYouTubeで紹介されたX-TRAバッテリー。

キヤノンの噂サイトとして世界的に有名なCanon Rumorsでも取り上げられましたが、この大きなサイトがT-TRAは詐欺だったと断定しています。

11月に、私はX-Tra Performance batteryのKickstarterキャンペーンを紹介しました。X-Tra Performance batteryは、キヤノンやその他のミラーレスカメラ用の非常にクールなバッテリー製品です。

これまで私は、Kurvd、Peak Design、Gura Gearなど、約束を守ってきた実績のある企業のキャンペーンだけを紹介してきましたが、今回は、ちょっとした配送の遅れを除いて、誰も失望させたことはありませんでした。

しかし今回は、私たち全員が騙されてしまったようです。私がこのプロジェクトを適切に審査しなかったことをお詫びしたいと思います。

Updated: Scammed: The X-Tra battery campaign on Kickstarter | Canon Rumors - Your best source for Canon rumors, leaks and gossip

1,500人のバッカーが$221,290プレッジしましたが、私を含め誰一人として商品を受け取ってないようです。

CEOとして掲載されているJeffrey Parkerは香港在住のモデルでこのプロジェクトのために雇われた可能性があり、本人は何のために雇われたのか知らなかったようなので、見つけるのは簡単だったのとのこと。

彼は北京語のあらゆる種類の出版物や、オンラインで販売されている製品のイメージとして登場しており、掲載されている名前はサイトによって異なるので、ただの看板なのは間違いなさそうです。

返金はされるのか?

いろいろとKickstarterのコメントを読むと、かなり大量に購入した方もいるようで、Kickstarterに対して返金を要求しようと働きかけてる人もいました。

ただ、Kickstarterにはプロジェクトが頓挫しても返金しないという規約になってるようで、望みは薄いです。

あとは、購入したときに使ったクレジットカードによります。

Canon Rumorsではアメリカン・エキスプレスのプラチナ・アエロプラン・カードを利用して返金できたとのこと。

というわけで、僕が使ったのは「Amazonマスターカードゴールド」だったので、三井住友カードに問い合わせたところ、決済して届かない場合は返金はできないとのこと。

電話先で「購入した商品は届いてますか?」ということを2回ほど念押しして聞かれたのは、どうやらこれを確認するためだったのかな。

電話の後で詳しく調べてみたら、ゴールドカードなので300万円までのお買物安心保険(動産総合保険)が付帯してますが、「詐欺または横領に起因する障害」の場合は保険金は支払われないとのこと。

結果としては、今回は泣き寝入りです。悔しい。

クラウドファンディングで詐欺に騙されないために

今回の件で学んだこととしては…

  1. クラウドファンディングはあくまでもプロジェクト作成者(クリエイター)を応援するものだということ(最初から騙すつもりだったものは論外)
  2. 怪しい(都合が良すぎる)製品は応援(購入)しない
  3. 詐欺でも返金してくれるクラウドファンディングを利用する

1. クラウドファンディングはあくまでも応援するのが本来の姿。ただ、ちゃんと作っててダメになったのなら納得もできるが、最初から騙すつもりだったらこれはKickstarterも被害者?加害者?なので何らかの対応は取って欲しいのが本心。

2. あと、製品とその背景の会社が怪しいかどうかについては、とても判断が難しいですね。特に、今回の場合は製品の動画とか画像などかなり作り込まれてたので完全に信用してしまってました。

今考えると、あの形状からして防塵防滴なんてあったもんじゃないのは分かるはずなんですけど、まるっきり信用してましたね。あと、ほとんど同じぐらいの形状のバッテリーで容量が最大2倍とか出来過ぎな感じはします。

3.詐欺でも返金してくれるクラウドファンディングについては、明確にそう明記してるところはありません(もしご存知なら教えてください)。

原則は返金不可ではあるものの、Kickstarterでも日本のMakuakeでも過去に詐欺(発送されずプロジェクト作成者とも連絡が取れなくなったなど)があった際に返金に応じてくれたものもあります。

規模や被害金額にもよるのかもしれませんが、交渉をスムーズにするためには、海外のKickstarterやIndiegogoなどよりは、日本語が通じるMakuakeやCampfireなどの方が安心感はありますね(返金されるかは不明)。


とまあ、今現在、Kickstarterで「The Everyday Camera Line: Peter McKinnon X NOMATIC」と「Mobile: A phone case that does more, with zero bulk.」の2つをプレッジ(応援)してます。

この2つは過去にも実績があるものなので大丈夫だとは思いますが、ご利用の際はくれぐれも自己責任でどうぞ。

過去の実績がないプロジェクトは特に要注意ですのでご注意ください。

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