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HHKBのようなミニマルなレイアウトのキーボードが欲しい。けど、HHKBは意外と良いお値段がするので、買うのにちょっと躊躇しちゃうんだよね、とお悩みのあなたに紹介したいのが「Epomaker Hack 59」(公式サイトはこちら)です。
HHKBと同じようなキーレイアウト(US配列)ですが、非常にコストパフォーマンスが高いキーボードです。HHKBも愛用してた私が実際に使ってみた感想を正直にレビューします。
Epomaker Hack 59とは?
Epomaker Hack 59は、59キーのコンパクトなメカニカルキーボードです(HHKBの英語配列は60キー)。HHKBに近いキーレイアウトながら、ガスケットマウント構造を採用し、静音性と打鍵感を重視した設計が特徴です。
特に、HHKBの価格が上昇している中、手頃な価格で似たレイアウトのキーボードを試せる点が魅力的です。
HHKBとの価格比較
- HHKB Professional HYBRID Type-S:約35,000円~40,000円
- HHKB Professional Classic:約25,000円〜30,000円
- Epomaker Hack 59:約12,000円~15,000円
HHKBと比較するとHack 59は約1/3~1/2の価格で購入でき、かなりコストパフォーマンスが高いことが分かります。
Hack 59 の特徴
- レイアウト:HHKBライクな59キー配列
- 構造:ガスケットマウント設計
- キーキャップ:PBTキーキャップ、昇華印刷
- 接続:有線USB-C、無線ワイヤレス(Bluetooth、2.4GHz)技適対応
- キー入力:Nキーロールオーバー対応
- スイッチ:Flamingo(フラミンゴ)スイッチ(リニア)
- Initial Force:35gf
- Actuation Force:47±5gf
- Bottom-out Force:60gf max
- スムーズな打鍵感が特徴
- 対応OS:Windows, macOS(ただしmacOSはVIAの問題あり)
- 重さ:0.63kg
- レイテンシー:3ms (USB)、5ms (2.4Ghz wireless)、15ms (Bluetooth 5.0)
- バッテリー:3000mAh
同梱物一覧。キーボード本体、説明書、USB-A to C ケーブル、キーキャップ&キースイッチ引き抜き工具、フラミンゴスイッチ3個。
キー配列はほぼHHKBの英語配列と同じです。違うのは右上のBackspaceキーがキー2つ分になってるところだけです。矢印キーの割り当ては後述しますがHHKBとは違います。
背面中央部分。接続方法の切り替えスイッチ、USB-C端子、2.4GHzのレシーバー。
底面。2段階のスタンドと四隅には滑り止めのゴムがあります。
ちゃんと技適マークも記載があります。日本国内でも安心して無線で利用できます。
キースイッチとキーキャップと打鍵感
Epomaker フラミンゴスイッチ。ホットスワップ対応なので、別のキースイッチにも簡単に交換可能です。
キーキャップのデザインは好き嫌いが分かれると思います。キー自体の感触はPBTでとてもサラサラしてて気持ちが良いです。
打鍵感はガスケットマウント&ボトムケースはプラスチックなので、どちらかというと柔らかい方です。打鍵音はスコスコと気持ちよくタイピングができます。1万円ちょっとという購入を考えるとかなりコスパ高いです。
ただ、静音モデルではないので周りに人がいる場合はちょっとうるさいかもしれません。
キー配列の変更はVIAだけど・・・
キー配列の変更はVIAで行います。公式サイトからJSONファイルをダウンロードしておきます。
設定する際はHack59を有線でパソコンに接続して、VIAのデザインタブでダウンロードしたJSONファイルをアップロードすれば認識するようになります。
VIAのキー設定画面。レイヤー2の赤丸部分に矢印キーの割り当てがあります。HHKBは右側に設定してあったので、Hack59の場合はFNキーと合わせ使う場合、両手でキーを押す必要があるのでそのまま使う場合はちょっと慣れまで時間掛かりそう。
ただ、ここ最近はタイピング中にはControlキーを使ってカーソルを移動するようになってたので、そこまで不便な感じはしてません。Controlキーを使ってカーソルを移動する方法はこちらの記事を参考にしてください。
MacモードだとVIAの変更が反映されない
macOS Sequoia 15.3で試してみたんですが、VIA上でキー配列を変更しても、Macモードで使ってる場合はキーボードに反映されない症状が発生しています。WinモードだとVIA通りに入力はできます。
これは2025年1月30日現在の情報です。VIAはブラウザ版、ダウンロード版(バージョン3.0)ともに同じ症状です。
今後のアップデートなどで改善してくれるとは思いますが、個人的にこのキーボードの打鍵感はかなり気に入っているので、早急に対応して欲しいと思ってます。
良かった点
- HHKBライクなキーレイアウト:HHKBを使ったことがある人ならすぐに馴染めるレイアウトです。Fnキーを活用することで、コンパクトながらフルサイズ並みの操作が可能。
- コンパクト設計:フットプリントが小さく、デスク上のスペースを節約できるのは大きなメリット。持ち運びにも便利なサイズ感です。
- ガスケット構造による心地よい打鍵感:ボトムケースがプラスチック製なので若干柔らかめの打鍵感ですが、ガスケットマウントのおかげで適度なクッション性があり、快適なタイピングができます。
- 打鍵音がスコスコ気持ちいい:スイッチの音は若干こもった感じがありますが、「スコスコ」とした心地よい打鍵感です。タイピングしてて気持ちが良いです。打鍵音と打鍵感はKeychronのVシリーズに若干似てます。
- コスパが高い:本家のHHKBより格段に安いのはもちろん、KeychronのVシリーズと比較しても、Hack 59の方が価格が安く、コストパフォーマンスが高いです。
気になった点
- VIAがmacOSの「Macモード」で正常に動作しない:キーレイアウトをカスタマイズできる「VIA」ですが、Macモードでは正常に動作しないという問題がありました。現在メーカーに確認中です。
- 独特なデザインのキースイッチ:キースイッチのデザインがやや特徴的で、好みが分かれそうです。見た目が気になる人は要注意。
- CapsLockキーの反応が遅い:macOSの環境設定でCapsLockキーをControlキーに変更して使用していますが、反応が若干遅いです。たとえば「Control + F」でカーソルを右に移動する際、Control キーを押してすぐに「F」を押すと「F」キーが入力されてしまうことがあります。Controlに切り替わるのが遅いです。一拍置く必要があるのが少しストレス。これもVIAがちゃんと使えるようになれば解決できそう。
結論としては、macOSユーザーはMacモードに対応するのを待った方がいいと思います。
VIAの不具合やCapsLockキーの反応遅延があるため、macOSユーザーが使う場合は注意が必要です。今すぐ買うのをちょっと我慢して、今後のアップデートを待った方が良いと思います。
まとめ
- HHKBが高額になっている今、格安で似たレイアウトのキーボードを使えるのは大きなメリット。
- macOSの環境だと、WinモードではVIAは正常に動作するが、Macモードではキーレイアウトの変更ができないため注意が必要。
- KeychronのVシリーズに近い質感だが、価格を考えるとHack 59のコスパはかなり優秀。
HHKBの代替として検討する価値は十分にありますが、macOSユーザーは慎重に選んだ方がよさそうです。今後のファームウェアアップデートに期待ですね。