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プログレードの牙城が崩れた!
EOS R5を購入(2021年3月)する時に迷ったのがCFexpress Type Bのカード。いろんなメーカーのものがありますが、せっかくR5を使うなら8Kも収録できるものが良いと判断してプログレードのコバルト325GBを買いました。
価格は約5万円。かなり高価なカードでしたが、R5の8K撮影でもコマ落ちなんてすることもなくすごく快適に使えてます。
ただ、1枚しかCFexpress Type Bのカードを持ってなかったのと、動画用にもうちょっと容量の多い512GBを追加で欲しくなったんですが、価格が7〜8万円もするので買い控えしてました。
そこで登場したのが、今回紹介する『ANGELBIRD AV PRO SE 512GB』です。
EOS R5の8K 30PのRAW撮影(325MB/s)に対応し、容量も512GBと大容量にも関わらず、これなんと価格が2万5千円です。
Angelbird とは?
最初、このカードの情報を知った時は、あまりにも価格が安いので怪しいメーカーの商品かなと思ってました。
それがいろいろ調べるうちにかなりしっかりしたメーカーだということが判明。
Angelbird(エンジェルバード)はオーストリアのメディアメーカーで、シネマカメラメーカーのARRIやREDがエンジェルバードのメモリーカードをオプション品として採用するぐらいのクオリティを誇っています。
さらには、僕が愛用しているAtomos Ninja V+用にも「AtomX SSDmini」というカスタムメイドされたSSDが販売されてます。
高い堅牢性と信頼性を誇り、厳しいプロの現場でも多数使われてるメーカーです。
プロの現場でも使われているメーカーということを知った時点で、もう安心感への不安は払拭されました。
EOS R5に最適なCFexpress Type B カード
今回購入した「Angelbird AV PRO SE 512GB」と、「Prograde コバルト325GB」のスペックを比較してみました。
Angelbird | Prograde | |
---|---|---|
最大読込速度 | 1785MB/s | 1700MB/s |
最大書込速度 | 850MB/s | 1500MB/s |
持続読込速度 | 1785MB/s | 不明 |
持続書込速度※ | 800MB/s | 1400MB/s |
動作温度 | -10℃〜70℃ | -10℃〜70℃ |
価格 | 約2.5万円 | 約5万円 |
※プログレードでは「最低継続書込速度」と表現されてます。
両者の大きな違いは最大書込速度と持続書込速度です。
メモリーカードで大事なのが持続書込速度と持続読込速度。
動画撮影時には大きなデータを連続して記録する必要があるので、転送速度が低いカードだとコマ落ちが発生してしまいます。
なので、できるだけ速い転送速度のものが欲しくなるわけですが、ここで注意点が一つ。
商品ページには非常に速い最大読込・書込速度をうたってるにもかかわらず、最初はその速度が出るもののカードの容量が少なくなったり熱くなったりすると速度が著しく低下するなんてことがよくあります。
あとはパソコンに転送するときに、最初だけ転送速度が早くて途中から速度がガクンと減ることもあります。
そこで大切なのが持続速度です。持続速度とは記録中や転送中に継続して維持できる速度のこと。エンジェルバードでは「持続速度」、プログレードは「最低書込速度」と表現が違いますが、考え方は一緒だと思います。
今回比較した2種のスペックだと…
最大書込速度は、プログレードの1500MB/sに対してエンジェルバードは850MB/s。
持続書込速度は、プログレードの1400MB/sに対してエンジェルバードは800MB/s。
ともにエンジェルバードはプログレードの5〜6割のスペックになってます。
なので、エンジェルバードの価格がプログレードの約半額の約2万5千円というのも納得です。
あとはこのカードがEOS R5でちゃんと使えるかどうか。
エンジェルバードのWebサイトの説明によると…
EOS R5の8K RAW 30pの転送速度は325MB/s、AV PRO SEの持続書込速度は800MB/sなので、全く問題なく使える、ということになります。
動画レビュー 実際にR5で使えるか試してみた
そこで、R5できちんと安心して使えるのか、実際に使って試してみました。
レビュー時には以下のポイントを意識して動画を作ってます。
- 12コマ、20コマの連続撮影時の使い勝手はどうか
- 8K RAW 30pがちゃんと録画できるか
- R5の熱停止時のカードの温度はどれぐらいか
- パソコンへの転送速度はどれぐらいか
▼ プログレードの牙城が揺らぐ!EOS R5のCFexpress Type Bは「Angelbird AV PRO SE」一択!破格の2万5千円でこのスペック
まとめ R5にはエンジェルバード一択!
今回検証して見て感じたのが、
今まで使ってたプログレードの最低書込速度1400MB/sというのは、R5には過剰スペックだったんじゃないか?
ということ。
今回、持続書込速度800MB/sのエンジェルバードを使ってみて、
- 8K RAW 30pが問題なく撮影できる
- 12コマの高速連写撮影でも問題なし(記録画質をCRAWにすれば電子シャッターの20コマでも普通に使える)
- 511GBを5分51秒で転送=平均 1.456 GB/sと速いのでデータ移動もラク
と、非常に快適に使えました。
なので、EOS R5で使うなら最低書込速度1400MB/sも要らないなという結論に至りました。
あと、R5で熱停止した時点でのカードの表面温度が、
- プログレード・・・41.7℃
- エンジェルバード・・・36.4℃
だったのもエンジェルバード一択にした理由の一つです。このおかげか、熱停止までの記録時間も5分ほど伸びてます。
動画内でも言ってますが、今まで「CFexpress Type Bといえばプログレード一択」だったんですが、これからは「エンジェルバードが一択」になりそうです。
これは良いカードを見つけたぞ!
2022年2月7日現在、品切れ中です。
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