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F16まで絞って撮影してみたらD7000のイメージセンサーがゴミだらけ…
4月上旬に撮影した一心行の大桜のこの写真。家に帰ってきてMacで見てみたらすごいことになってました…。
赤い丸のところ、これ全部イメージセンサー(ローパスフィルター)についてるゴミです。
これまでF5〜8で撮影することが多かったので気がつきませんでしたが、レンズを絞って撮影したら見事にゴミが写り込みました。この写真じゃちょっと分かりにくいので、ゴミだけを撮った写真がこちら。
イメージセンサーについたゴミ
最上部の写真と同じところに黒く写ってます。これすべてゴミです…。
横900ピクセルに縮小してるので分かりにくいですが、等倍で見てみるとゴミがゴロゴロしてました。
D7000を購入して6年間、ほとんど清掃やメンテナンスをしてこなかったのが原因かと、ちょっと反省。
カメラの清掃をしてなくて、レンズを開放して(F値を小さくして)撮影することが多い方、試しにF値を16以上にして撮影してみてください。黒い点が写ってたら、それゴミですよ。
というわけで、ニコンのプロの方々が実際に使っているメンテナンスキットが一式セットになってる『Nikon クリーニングキットプロ2 CKP2(2021年5月ごろに販売終了したようです。内容物は個別で購入可能です。)』を買いました!
この商品、ずーっと気になってたんですが、ついに必要なタイミングがやってきたので購入です。
ちなみに、今回はニコンのカメラのセンサーを掃除しますが、どのメーカーのセンサーでも使えます。ニコン専用ではありません。
Nikonのサービスセンターに清掃を頼むと1回3,300円
購入前に悩んだのが、自分でイメージセンサーのクリーニングができるのかということ。
カメラの心臓部ともいえるイメージセンサーを傷つけてしまうのが心配だったので、最初はニコンのサービスセンターに依頼しようかと考えました。
2016年現在のニコンのWebサイトにある「修理料金のお見積り」で、D7000の「イメージセンサー(ローパスフィルター)清掃 限定修理」を「保証期間外」で調べた結果がこちら。
1回2,000円でやってくれます。プレミアム会員なら修理料金10%OFFで1,800円(税別)です。さらにインターネットで修理依頼するとニコンピックアップサービスを無料で利用できます。
追記:2022年8月現在では、料金プランが変更になり「点検+センサー清掃+外観清掃」で税込3,300円でやってくれます。ただし、サービスセンターは東京と大阪にしかないので、地方在住者の場合は利用するのは難しいです。その場合はカメラのキタムラなどのサービスを利用すると良いでしょう。価格も同じ3,300円です。
追記ここまでーーーーー
一方のクリーニングキットの価格がAmazonで約8,000円。ニコンへの修理依頼の2.4回分の価格です。
ただ、キットの中には、プロの方が実際に清掃をやっている工程を映像に収めたDVDが入ってます(追記:YouTubeに同内容のものがニコン公式動画としてアップされてれます)。この通りにやれば素人の僕でもできるはず!ということと、これからこまめにカメラのメンテナンスをやりたいと思ったので、クリーニングキットを選択しました。
カメラに対する知識や自分の腕も上がるというのも理由の一つですね。
Nikon クリーニングキットプロ2 CKP2のすべて
それぞれバラバラで購入する方法もありますが、僕が欲しかったのは「クリーニングキットプロ2 使用説明DVD」です。これがこのキットを購入した一番の理由です。
これがあると作業の安心感が違います。
以下、DVDを含めたニコンのプロたちも使っている、クリーニングキットの中身すべてをご覧ください。
Nikon クリーニングキット プロ2の箱と無水エタノールP 500ml。キットの中にはアルコールは同梱されていないので、Nikon指定の「無水エタノールP(外皮殺菌消毒用)」を購入しました。
Nikonクリーニングキットプロ2のケース。Nikonのロゴが入った前面。
こちらが背面。「MEIHO」「MADE IN JAPAN」の文字が底面にありました。かなりしっかりしたケースです。ガタツキなど一切なし。さすが日本製ですね。
ふたを開けると一番上に「はじめにお読みください」のA4サイズの紙が入ってました。
小物を入れる2段になったのケースがあります。
小物を入れるケースは上の段が取り外しできるようになってます。
一つ一つの製品がきれいに梱包されてます。
内包物一覧。ケース、ハンドラップ、シルボン紙、クリーニングスティック(2本)、ブラシ、ブロアー、説明DVD、クリーニングクロスが入ってます。
ハンドラップの入った箱。
ハンドラップです。この中にアルコールを入れて使います。
蓋をあけるとこんな感じ。クリーニングスティックにシルボン紙を巻き付け、このハンドラップの先端に押し当ててアルコールを適量取り出すことができます。
レンズやイメージセンサーを清掃するときに使うシルボン紙。1枚約1円のレーヨン単糸をシート状にしたもの。
キムワイプよりも柔らかいので、センサーを掃除する時にはシルボン紙は必須です。
うすーいシルボン紙。ティッシュペーパーよりはやや固め。破れにくくゴミも出にくい。それでいて適度な柔らかさがあり拭き取るのに最適な紙です。
正月によく見かける「柳箸」のようなクリーニングスティックが2本付属。割り箸や竹串などでも代用できます。
クリーニングスティックの先端は、マイナスドライバーのように平べったくなっている。この広い面と細い面を丈夫に使ってクリーニングを行います。
使用説明DVD。これが欲しかった!(追記:YouTubeにクリーニング方法が公開されてます。やってることはほとんどDVDと同じ内容です。)
YouTubeで似たような動画を見ましたが、このDVDの方がより詳しく説明されてる印象です。
このDVDでは丁寧に清掃方法を解説してあるので、安心してイメージセンサーのクリーニングができました。大事なDVDなので自分用にコピーしてバックアップしておこう。
ブロワーとブラシ。
ブロワーにはNikonのロゴが入ってます。ゴムの匂いがしますが、プシュプシュする感触がいいです。
毛がたっぷりのブラシ。ボディに付着したゴミやホコリをしっかりと払い落とせるように腰の強い毛が使われています。D7000についたホコリがきれいに取れました。
黄金のクリーニングクロス。汚れたら洗って何度も使えます。
自分でやったクリーニング結果とまとめ
肝心のイメージセンサーのクリーニング。
何度もシルボン紙の巻き方やレンズフィルターでの練習を繰り返して、イメージセンサーのクリーニングをした結果がこちら。
計5枚のアニメGIFです。5秒ごとに切り替わります。
1回目:ずいぶん汚れは落ちましたが、まだ3点ほどちょっと大きなゴミが…
2回目:新しい大きなゴミが2つ。清掃後、ブロワーでシュポシュポしたのが原因か?
3回目:大きなゴミが残り一つ!
4回目:シルボン紙に染み込ませる分量が分かってきた。目立ったゴミなし!
クリーングしては撮影してゴミ確認、これを4回繰り返しました。これだけやると、1回目の緊張感がずいぶんと無くなって、余計な力が抜けてスムーズにクリーニングができるようになりました。
コツは、事前に何回もフィルターで練習して、シルボン紙に染み込ませる無水エタノールの量をコントロールすることです。
練習してる時には、ハンドラップを1回押して出る無水エタノールの量が多すぎるので、拭き残しがどうしてもできてました。
もし出すぎた場合は、余ったエタノールを別のシルボン紙に染み込ませて調節してください。
あとは丁寧にゆっくりと拭くことを心がけるように。焦りは禁物です。
ゴミがきれいに取れたのでずいぶんスッキリしました。これで、いつでも安心して愛用のカメラやレンズの清掃ができます。また汚れても安心。心強い味方ができたような感覚です。
カメラライフをさらに楽しんでいきますよ〜♪