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電子先幕のシャッター音が気になるんです
キヤノンフォトサークルの会員になってるので、定期的に行われているモニターに応募してみました。
今回応募したのはキヤノンフルサイズセンサーのミラーレスカメラで、最もコンパクトな『EOS R8 RF24-50 IS STM レンズキット』です。
発売日は2023年4月14日です。同じサイズのカメラに2019年3月14日に発売された『EOS RP』があります。
無事にモニターに当選したので1週間ほど使ってみました。今回はR8のレビューと、同じボディサイズのRPとの比較も一緒にまとめました。
R8とRPの違い
ボディサイズはほぼ同じですが、RP発売から約4年が経過しているので、R8の内部進化はかなり大きいです。
センサーがデュアルピクセルCMOS AF IIになり、高速・高精度なのはもちろん、トラッキング性能が大幅に向上しています。人物(瞳)はもちろん、「動物優先」では犬/猫/鳥/馬、「乗り物優先」ではモータースポーツ/鉄道/飛行機に対応しています。さらに、最高約40コマ/秒の高速連続撮影(電子シャッター時)にも対応。
動画ではC-Log3にも対応し、6Kオーバーサンプリングでの4K撮影、フルHD180fpsのハイフレームレート撮影も可能になりました。もちろん、動画の30分制限もなく2時間まで連続撮影が可能です(ハイフレームレート撮影時はフレームレートにより最大20分もしくは最大30分になります。また、内部温度上昇により撮影時間が短くなることもあります)。
スペックの違いはこちらの表をどうぞ。
EOS RP | EOS R8 | |
---|---|---|
発売日 | 2019/3/14 | 2023/4/14 |
価格 | 2019/3/14 | 2023/4/14 |
センサー | デュアルピクセル CMOS AF |
デュアルピクセル CMOS AF II |
有効画素数 | 2620万画素 | 2420万画素 |
連写性能 | ワンショットAF時: 最高約5コマ/秒 サーボAF時: 最高約4コマ/秒 |
電子シャッター時: 最高約40コマ/秒 電子先幕時: 最高約6コマ/秒 |
液晶モニター | 3型104万ドット | 3型162万ドット |
ファインダー | 0.39型 約236万ドット |
0.39型 約236万ドット |
端子 | USB Type-C miniHDMI |
USB Type-C HDMIマイクロ |
動画 | 4K(3840×2160) 23.98fps |
4K(3840×2160) 59.94fps 6Kオーバーサンプリング |
ハイフレームレート | フルHD 60fps | フルHD 180fps |
ログ撮影 | 非対応 | C-Log3 |
サイズと重さ | 132.5x85x70mm 約485g バッテリーとカード含む |
132.5×86.1x70mm 約461g バッテリーとカード含む |
レビュー動画
EOS R8のモニター当選ダンボールの開封から、最初に使ってみたファーストインプレッション動画をYouTubeにアップしています。
▼ シャッター音だけが気になる超コンパクトなフルサイズカメラが届いた
EOS R8 ファーストインプレッション
実際に使ってみた感想としては、動画でも言ってますが…
電子先幕のシャッター音が残念
これに限ります。
以前、R10(レビュー動画)やR7(レビュー動画)の時にも感じてましたが、キヤノンのミドルクラス以下のミラーレスカメラ、そのメカシャッター・電子先幕のシャッター音がひどいんです。
気にならない人もいるかもしれませんが、僕にとっては「気持ちが良い」と感じる音ではありませんでした。シャッターフィーリングは最悪。写真を撮ってて全然気持ちが良くないんです。なので電子シャッターでしか使ってませんでした。
特に、シャッターフィーリングが気持ち良い富士フイルムのX-S20(レビュー記事)を使い始めてからは、R7/R8/R10のメカシャッター・電子先幕のシャッター音がさらに気になるように…。最終的にはR7もR10も手放すことになりました。
今回のR8はフルサイズということで、R6とかR5と同じシャッターフィーリングかなと期待してましたが、開封して電源押してソッコーで絶望感が広がりました。キヤノンはなぜこれでゴーサインを出したんだ?
ただ、気になったのはシャッター音だけで、それ以外はほぼ大満足のカメラです。
富士フイルム X-S20とサイズ比較
最近愛用しているX-S20。
R8と大きさを比較してみましたが、フルサイズセンサーのカメラなのにAPS-CセンサーのX-S20とほぼ同じ大きさという信じられないサイズ感です。
上からの写真。左がX-S20、右がR8。
ボディの厚みや全体の大きさがほとんど変わらないです。
高さは若干R8の方が高い。
このサイズ感、良いです!フルサイズなのに超コンパクト!
これでシャッターフィーリングさえ最高なら1台欲しいところですが…、僕には電子先幕のシャッター音がやっぱり無理だー。
写真と動画の切り替えスイッチあり
R8にはEOS R5Cと同じように、写真と動画の切り替えスイッチがあります。
スイッチは、R8は左が写真で右が動画の2切り替え。R5 Cは左から写真・電源オフ・動画の3スイッチ切り替えです。
この静止画と動画の切り替えスイッチがとても便利。切り替えスピードも速いし、動画も一緒に撮る人には嬉しい機能です。
キットレンズはなかなか良いレンズ
キットレンズは『RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM』。
沈胴式でプラスチッキーで最初はどうかなと思ったんですが、このレンズがなかなか良い。手ぶれ補正で4段分の効果があり、AFはキビキビ動くし速くて正確。
解像力もなかなかで、はっきりくっきりと非常に現代的な描写。歪曲や色収差も少なく、逆光にも強くてフレアやゴーストもほとんど無いです。防塵防滴は無いけど、これだけ写って軽くてコンパクトで4万円台で買えるなら十分ありでした。
ePHOTOzineのレビューでも絶賛されてる理由がよく分かりました。
EOS R8 まとめと作例
EOS R8、キヤノンのミドルクラスのフルサイズカメラとして、スペックと機能は非常に良いです。写真と動画のスペックは大幅に向上しましたし、ダイヤルの回し心地やボタンの押し心地も文句なし。何よりコンパクトで軽いのが素晴らしい。
ただ、電子先幕時のシャッターフィーリングはダメです。
僕みたいな細かなところまで気になるタイプの人には受け入れられにくいと思いますが、中には別に気にならないよって人もいると思います。
なので、気になった方は一度店頭で使ってみることを強くおすすめします。
最後に作例を数枚載せておきます。レンズはキットレンズです。