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まさか自分が買って使うことになるとは全く思っていなかった『PFU Happy Hacking Keyboard Professional2』。
知る人ぞ知る、静電容量無接点方式を採用したコンパクトな高級キーボードです。
キーの数はわずか60個。ファンクションキーはもちろん、矢印キーもありません。プログラマーや文筆業の方に根強い人気を誇るキーボードですね。
普段は、HHKBと同じ静電容量無接点方式の高級キーボード『REALFORCE 91UBK-S』を快適に使ってました。
人間工学に基づいた高級キーボード『REALFORCE 91UBK-S』購入レビュー Macでもキー配列設定簡単
ブログやホームページの運営・制作で毎日ガンガン使ってまして、1日平均5千〜1万文字ほど文字を入力していました。そのせいか、まだ購入から8ヶ月ほどしか経過していないにも関わらず、キートップの文字がいくつか薄くなってきました。
91UBK-Sはレーザー刻印なので昇華印刷のキートップより文字が薄くなるというのは知ってたんですが、それにしてもちょっと早くないかなと思ったので、東プレに問い合わせてみました。
1.HHKBに買い替えた理由
当時のキーボードの状態や東プレの営業さんからのメール内容は以下にまとめてます。
REALFORCEの営業マンを信じてキーを洗剤で洗ったら汚れが落ちるどころか傷が入った件
営業マンの方のアドバイス通りにじゃぶじゃぶ洗ってみたら、せっかくのお気に入りだったキーに傷がついてしまいました。
さらには、じゃぶじゃぶ洗ったのが原因かどうかは不明ですが、複数のキーから異音がするようになりました。
キーを叩いた時にガンダムの足音のような「ビヨン、ビヨン」というバネ音が聞こえるようになりました。ちょっと前からなんか変な音がするなぁと思ってたのが、この一件でさらに気になるように…。
文字の入力自体には支障はないんですが、スコスコと気持ちの良かった打鍵感がちょっと損なわれてしまいました。静音キーボードなので特に音が響いて聞こえてしまうのかなと。
音楽を流しながらだと気にならないのでそのまま使い続けてたんですが、ふとあることに気がつきました。
(購入当初のREALFORCE 91UBK-S。美しい…。)
この赤い部分のキー。PrintScreenやScrolLock、InsertやHome、Page UpやPage Downなど、ほとんど使ったことがありませんでした。おかげでこの部分は1年半経っても新品の輝き。
あと、矢印キーについても文字入力の時はControlキーを使ってホームポジションを崩さずに入力できるようになってたので、ここ最近はあまり使わなくなってました。
Controlキーで自由自在にカーソルをコントロール!テキスト入力が超捗るショートカットキーまとめ
こうなってくると、広さに限りのある机の上を占拠してるこのキーボードを少しでもコンパクトにできないかと考えるようになりまして、とうとうHHKBに手を出してしまった、ということです。
2.HHKB Professional2 英語配列(US) 商品レビュー
キーボードがコンパクトなので、パッケージもかなりコンパクト。
パッケージの底面にも特徴がぎっしり書かれてます。こういうのを見るのが楽しんですよね♪
パッケージを開けるとこんな感じ。キーボードだけなのでREALFORCEの時と同じでかなりシンプルです。
内包物一覧。取扱説明書と保証書、安全上のご注意、キーボード本体、USB接続ケーブル。
キートップの刻印は鮮明で耐久性の高い昇華印刷方式を採用。キートップの文字の色は黒ではなく「墨」です。暗いところではほとんど見えないぐらい視認性は低いです。
さすがプロフェッショナルという名前だけありますね。無刻印モデルもありますが、さすがに僕にはレベルが高すぎでした。
今回購入したこの『PFU Happy Hacking Keyboard Professional2』の主な特徴はこちら。
- 静電容量無接点方式で優れた操作性と長寿命を実現
- 省スペース!キーピッチは19.05mmのままキー数を必要最小限の60個におさえてほぼA4半分のサイズ
- USB2.0ポートを2つ搭載(各ポート100mA)
- UNIX配列で「A」の左に「Control」キーを配置
- Windows、Mac 両対応でモバイル使用にも最適
- 背面DIPスイッチによりPC(2モード)/Macの切り替え、制御キーの割当等のカスタマイズが可能
- キートップの刻印に、鮮明で耐久性の高いサブリメーション(昇華)印刷方式を採用
- 傾き3段階調節可能
REALFORCEと同じく、こちらも静電容量無接点方式のキーボードです。チャタリングがなく3000万回以上のキー寿命を実現しています。
一番気に入ったのはコンパクトさですね。キーの数はなんと60個!Macに付属しているMagic Keyboard 日本語配列だとキーは80個ほどなので、それより20個も少ないことになります。
こりゃすごいキーボードを買っちゃたなぁと購入当初は感じましたが…。
REALFORCEと同じように入力のしやすさを考慮してキートップの角度が列によって異なります。
3.REALFORCEとHHKB 大きさと機能の比較
上が「HHKB Professional2」で下が「REALFORCE 91UBK-S」です。大きさが全く違います。こうやって並べてみるとHHKBのコンパクトさが引き立ちますね。
主な機能の比較表はこちら。
品名 | HHKB Pro2 | REALFORCE 91UBK-S |
配列 | 英語 | 日本語 |
キー数 | 60 | 91 |
接続 | USB | USB |
荷重 | 45g | 変荷重 |
キー刻印 | 昇華印刷 | レーザー印刷 |
サイズと重さ | 249 x 110 x 40mm/0.53kg | 366 x 168.5 x 38mm/1.2kg |
REALFORCEのキーボードは基本的にWindowsキーボードなので、Karabiner-Elementsというソフトでキー配列を思いっきり変更してました。
REALFORCEのキー配列をガラッと変更してました。だから最初の頃は、キートップの文字と機能が違うのでちょっと戸惑うことが多かったです。
ただ、HHKB 英語配列は基本的にMacにも対応してるので、キー配列は全くいじる必要がありませんでした。
Karabiner-Elementsは引き続き使ってますが、HHKBのキー配列は全く変更してません。
音楽の再生コントロールや画面の明るさなどのファンクションキーの割当は、Macのキーボードと同じように設定してます。Fnキーとの組み合わせで普通に使えてます。
4.HHKB Pro2 US配列をMacで使うために設定したこと
まずは説明書を熟読したら、Mac用のドライバーをPFUのサイトからダウンロードします。
→ Happy Hacking Keyboard | ダウンロード | PFU
Mac用ドライバをインストールすると、「Alt」キーが「optionキー」に、「◇」キーが「Commandキー」になります。そのほか、マルチメディアキー(Volume Down,Volume Up,Mute,Eject)も有効になります。
次に、背面のDIPスイッチを設定します。僕の場合は「010000」(0はOFF、1はON)という設定にしてます。2番のみをオンにしてMacモードで使ってます。6番目の「Wake Up 有効/無効」はオフにしてますが、Macではスリープからの復帰は普通にできてます。
矢印キーは右下のFnキーとの組み合わせで使います。最初はちょっと戸惑いましたが、比較的簡単に使えてます。まだブラインドタッチで操作はできてませんが、時間の問題かなと。
あと、日本語と英語の入力切り替えについて。
システム環境設定の「キーボード」→「ショートカット」→「入力ソース」で、「前の入力ソースを選択」で「Command + スペース」が指定されている場合は、【command】+【スペース】で切り替えができます。
ただ、これじゃちょっとやりにくかったので、Karabiner-Elementsを使ってスペースバー左右にあるCommandを単独で押した場合にそれぞれ「英数」と「かな」に切り替わるように設定してます。
Karabiner-Elementsの「Complex Modifications」タブの画面。すでに上記設定が反映されている画面です。
初めての方は、左下にある「Add rule」をクリック。
一番上にある「Import more rules from the Internet (open a web browser)」をクリック。
「Karabiner-Elements complex_modifications rules」がブラウザで表示されるので、その中の「International (Language Specific)」にある「For Japanese(日本語環境向けの設定)」の右にある「Import」をクリックします。
すると、Karabiner-Elementsにルールが追加されるので、その中にある「コマンドキーを単体で押したときに、英数・かなキーを送信する。(左コマンドキーは英数、右コマンドキーはかな) (rev 2)」を「Enable」すれば完了です。
US配列のキーボードはスペースバーが長いので、少々慣れが必要ですがこれで切り替えはやりやすくなりました。
5.感想とまとめ
初めてHHKBを使ってみましたが、静電容量無接点方式のキーボードはやっぱり打ちやすいですね。
ちょっと高さがあるのでパームレストは必須です。以前自作したこれを横幅を29cmにカットして使ってます。
無垢材の塗装仕上げ、素人にはワックス仕上げが超ラク!手に触れる箇所には蜜蝋ワックスが最適。
REALFORCEの静音キーボードの「スコスコ」という音に慣れていたので、当初は「パチパチ、カチャカチャ」という音の大きさにちょっと戸惑いましたが、キー配列に慣れて快適にタイピングできてくるとこの音が快感に感じるようになりました。打鍵感は最高です!
ただ、周囲に人がいる場合はちょっと気を使わないといけない感じ。静かなオフィスには不向きかもしれません。ワイワイガヤガヤしてる場所なら問題ないと思います。
気になってた矢印キーはしばらく使えばある程度は慣れてきました。まだブラインドタッチでスムーズにはできませんけど。
それよりも一番戸惑ったのはDelete(BackSpace)キー。これまでずーっと日本語キーボードを使ってたので、指が勝手に2段上のキーを押してしまうんです。これの修正にはまだしばらくかかりそう。
その他、Mac関連のファンクションキーもFnキーとの組み合わせでMagic Keyboardと同じように使えてます。
まさか自分がこんなにキーが少ないプロフェッショナル向けキーボードを使えるようになるとは思ってもいませんでした。カーソル移動がショートカットでできるようになったのが大きいですね。
実際使ってみて本当に満足してます。最高のキーボードです!
- 打鍵感最高で疲れにくい
- コンパクト省スペースで狭い机の上がスッキリ
- 黒でもないグレーでもない絶妙な色合いのダーク色で墨のキートップは昇華印刷で消えにくい
- US配列でReturnキーが近くなった
まだまだ英語配列に慣れてなくてキーの位置を目視する日々ですが、すでにこのキーボードが大好きになりました。ボロボロになるまで付き合ってもらいますよ!