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Parallels DesktopのWindowsを7から10に無料でアップグレードしてみた
メインで使ってるパソコンはMacなんですが、複数のサイトを運営しているので検索順位をチェックできるWindows専用ソフト『GRC』は不可欠。
→ 検索順位チェックツールGRC
かといって、GRCのためだけにWindowsマシンを購入するのはもったいなかったので、数年前からMac上でWindowsを利用できる仮想化ソフト『Parallels Desktop』を使ってます。
2018年11月に使ってたのはParallelsの12。macOS Mojaveでも普通に使えてますが、最新版の14だと起動速度が向上したり、ストレージが最適化されるなど、大きくパフォーマンスがアップしてます。こちらも近いうちにアップデートするつもり。
そのParallelsで使ってるのがWindows 7。
7は2020年1月14日に正式にサポートが終了します。さらには、運営サイトのアクセスログではWindowsのうち半数以上が10ということを考慮して、僕もWindows 7から10にアップグレードすることにしました。
Windows7から10へ アップグレード前の注意点
Windows7(または8.1)からWindows10へアップグレードをする前に、以下の2点に注意が必要です。
- 使ってるパソコンとアプリケーションがWindows10に対応しているか
- 事前にデータのバックアップをしておく
1.使ってるパソコンとアプリケーションがWindows10に対応しているか
僕がWindowsを使う理由は、
- GRCで運営しているサイトの検索順位をチェック
- 運営サイトをWindowsのブラウザでチェック
主にこの2つ。
GRCはすでにWindows10にも対応しているので、アップグレードしてもそのまま使えます。
ただ、中にはWindows10には対応していないものもあるので、事前にチェックが必要です。ソフトだけでなくパソコンもWindows10に対応している必要があるので合わせてチェックしてみてください。
ちなみに、10に未対応のソフトは10にアップグレードした段階でプログラムから自動で削除されてしまうことが多いです。Windows Liveメールも10では使えないようなので、無くしたら困るものはバックアップなどを忘れずに行ってください。
僕の場合は、7でアンチウイルスソフトのMicrosoft essentialsを使ってたんですが、10にアップグレードしたら自動的に削除されてました。
その代わりに、標準のWindows Defenderというウイルス対策ソフトが自動的に有効になりました。
2.事前にデータのバックアップをしておく
Windows10にアップグレードすると、基本的にデータはそのまま引き継がれるのでバックアップは必要ありません。
ただ、アップグレード中に何らかの理由でうまくいかなかったり、データが消えて無くなるなんてこともないとは言い切れません。
なので、アップグレードをする前に必ずWindows7の「Windows バックアップ」機能を使って(普通にコピペでもOK)、コンピュータ内にある大切な書類や、写真・画像、動画や音楽データなどのバックアップを作成し、外付けHDDなどの外部メディアに保存しておきます。
マニュアルでやれば無料でWindows10にアップグレード可能
Windows7や8(8.1)からWindows10への無料アップグレードは2016年7月で終了してます。
ただし、それはWindows Update経由のアップグレードのことなので、自分でアップデート作業を行えば無料でアップグレードが可能です。
必要なのは正規ライセンス認証を受けたWindows7またはWindows8(8.1)のみです。
以下に手順をまとめてますので、参考にしてみてください。
Parallels上でのアップグレード方法ですが、一般的なWindowsマシンでも方法は変わりません。
Windows7から10へのアップグレードの流れ
全体的な流れがこちら。
- 正規ライセンスを受けたWindows7またはWindows8(8.1)か確認(今回、プロダクトキーの入力は必要ありませんでした)
- パソコンのメモリ(RAM)が2GB以上(64ビット版の場合)あるか確認
- Windows7や8で使っているパソコンやソフトがWindows10に対応しているか確認
- なくなったら困るデータをバックアップする
- Windows Updateで重要なものがある場合はアップデートしておく
- マイクロソフトのサイトから「MediaCreationTool.exe」をダウンロード
- Windows10へのアップグレードを開始する
- 環境によって数時間〜1日以上かかることも
- 今後、クリーンインストールすることも考えてWindows10にアップグレード完了後、同じ手順で「MediaCreationTool.exe」を起動してインストールメディアを作成しておく
Windows10 アップグレードするためのシステム要件
マイクロソフトが発表しているWindows10のシステム要件がこちら。
- OS:最新バージョン (Windows 7 SP1 または Windows 8.1 Update) を実行しているもの
- プロセッサ:1GHz以上のプロセッサまたは SoC
- RAM:1GB(32ビット) または 2GB(64ビット)
- ハードディスクの空き容量:16GB(32ビットOS) または 20GB(64ビットOS)
- グラフィックスカード:DirectX 9 以上および WDDM 1.0 ドライバー
- ディスプレイ:800 x 600
今回は、Macの仮想化ソフトParallelsにインストールしたので、ハードディスクの空き容量は上記より少ない状態でしたがインストールできました。
Windows10にアップグレードするにはメモリを2GB以上に
最初に試したアップグレードでは、以下の画面が表示されてインストールできませんでした。
「このPCではWindows 10を実行できません」と表示されてしまいました。
理由を見てみると「事前に2GB以上のRAMを設置しておく必要があります」と書かれてます。
Parallelsの割り当てメモリを確認してみると、
プロセッサが「2」、メモリは「1024MB(1GB)」という設定でした。これがParallels 12のデフォルト設定です。
これを、プロセッサを「4」、メモリを「8192MB(8GB)」まで上げておきました。
Macのスペックによっては上げすぎると他のアプリの動作にも影響があるので、動作を確認しながら調整します。
Windows7からWindows10へアップグレード手順
まずは、Windows7で以下のサイトにアクセスします。
Windows 10 のディスク イメージ (ISO ファイル) のダウンロード
「ツールを今すぐダウンロード」ボタンをクリックして、「MediaCreationTool.exe」というファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを起動します。
※事前にWindows Updateで重要なものがある場合はアップデートしておきます。最新にアップデートされていない場合、失敗する可能性が高くなります。
「適用される通知とライセンス条項」が表示されるので「同意する」をクリック。
「実行される操作を選んでください」と表示されるので、今回は「このPCを今すぐアップグレードする」を選択しました。
Windows10のインストールディスクを作りたい場合は「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択してください。
(今後、クリーンインストールする可能性もあるので、Windows10にアップグレード完了後、同じ手順で「MediaCreationTool.exe」を起動してisoファイルをダウンロードして保存しておきました。)
Windows10のダウンロードが開始されました。
その後、「メディアの作成…」→「セットアップ終了前のクリーンアップ…」→「更新プログラムのダウンロード…」と進みまして…
また「適用される通知とライセンス条項」が出てきました。最初のものとちょっと書式が違いますね。「同意する」をクリック。
その後、「更新プログラムのダウンロード…」→「インストールに必要な作業を確認…」と進み…
「次の作業が必要です」が表示されました。
内容を確認してみると「Microsoft Security EssentialsはWindows10とは互換性がないので削除してください」という内容でした。
文章の最後に「今すぐアンインストールしてください」とありますが、右の「確認」をクリックしてインストールを進めます。
※上記の通り、ここでアンインストールしなくてもWindows10にアップグレードされた時点でEssentialsは自動的にアンインストールされてました。
これでようやくインストールの準備が整いました。ここまでで約20分ぐらい。
「インストール」をクリックして次へ。
Windows10のインストールが開始されました。
約30分ぐらいでインストールと更新プログラムの処理が終わりました。
インストールが完了し、「デバイスのプライバシー設定の選択」が表示されました。
色々通信されるのは嫌なのでとりあえず全て「いいえ」にしておきました。変更したければあとで設定もできます。
Windows10のログイン画面が表示されました。ここまでトータル約1時間ほどで終了。
ほとんどデータもなかったので意外と早く終わりました。
Windows10がちゃんとインストールされてます。
一度もプロダクトキーを入力しませんでしたが、ちゃんとライセンス認証されてました。
まとめ
初めてWindows10を使ってみましたが、なかなかキビキビと動いてくれてとても快適です。
GRCも何の変更もすることなく、普通に使えてます。ウイルスソフトもWindows10の「Windows Defender」が自動的に有効化されてました。色々面倒なことを自動でやってくれてるので、Windows7より使いやすくなったような気がします。
インストールの途中でプロダクトキーの入力を求められるかなと思ってましたが、何もせずにライセンス認証まで終わってました。
正規ライセンス認証を受けたWindows7またはWindows8(8.1)があれば、このように無料でWindows10にアップデートが可能です。
特に面倒なこともなくスムーズに終わったので、ちょっと拍子抜けするぐらい簡単でした。Windows7または8の正規ユーザーの方、ぜひ参考にやってみてください。
大切なデータがある場合は事前にバックアップするのをお忘れなく。