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映像制作の幅を広げたいと考えている個人クリエイターにおすすめのスライダー
YouTubeに動画を投稿するようになると、自然と気になってくるのが撮影機材。
もっとキレイな映像、もっと聞きとりやすい音で動画を作りたい!という思いが芽生えてきて、カメラやレンズはもちろん、マイク、照明、三脚、などなど、知らない間に撮影機材がどんどん増えてきました。
ある程度の動画が撮影できるようになってから気になり出したのが「スライダー」。
海外のYouTuberの動画とかでよく使われてる、カメラを水平にゆっくりと移動させながら撮影できる機材ですね。
僕が作ってる動画は特に商品紹介が多いので、このBロールと呼ばれる映像をスライダーを使って撮影したくなったんです。
スライダーとは?初めて買うならどれ?
カメラを手持ちでゆっくり動かしても、どうしても手振れが発生します。
手ぶれ補正付きのカメラやレンズでも、全くブレずに撮影することは不可能です。
そこで登場するのがスライダー。
カメラをレールの上に固定して、水平に移動させながら全くブレない映像を撮影することができます。
三脚でもブレのない映像を撮影できますが、カメラを中心として円を描くような動きになるので、スライダーとの動きとは種類が異なります。
スライダーにもいろんな種類がありまして…
- 手動・電動
- レールの長さ
- 耐荷重
- 安定性
- 滑らかさ
- アプリへの対応
などなど、自分の使い方に合わせて選ぶ必要があります。
もちろん、手動より電動の方が価格は高いですし、レールも長い方が高価、耐荷重も重い方が高価、安定性や滑らかさも優れてる方が高価になります。
安いものであれば数千円からありますし、高価なものになればプロ用で数十万円するものも。
初めてスライダーを購入する際に注意して欲しいのは、あまり安すぎるものは買わない方が良いということ。
特に、4〜5千円で購入できる手動のスライダーは、安いので滑らかに動かないものも多いし、手動で動かすので一定のスピードを保つにはかなりの習熟度が要求されます。ある程度スライダーを使ったことがある人なら手動の安いスライダーでもうまく使いこなせると思いますが、初めて使う人にはハードルが高いです。
なので、初めてのスライダーには、コンパクトな電動スライダーがおすすめです。
スライダーは長ければ長いほど価格も高くなりますが、同時にレールに振動が加わってブレやすくなります。なので、サポートアームを使ったりより安定性の高い三脚が必要になります。
一方、コンパクトなスライダーは、レールが短いのでレール自体がたわむこともないですし、振動も少ないので余計な気を使うことなく安定した映像を簡単に撮影することができるんです。
約2万5千円!高コスパな Chocolate SE
2020年9月に海外のクラウドファンディング「INDIEGOGO」で購入したのが『SMARTTA SliderMini2』。
人生初のスライダーでした。
当時はまだコンパクトな電動スライダーが少なく、価格は379ドル(約4万円)と高価でしたがどうしてもスライダーが欲しくて購入しました。
1年ほど使ってますが特に問題なく使えてまして、価格は高かったけど特に後悔などはなく、買って良かったなと思ってます。スライダーの映像ばかり使うと飽きちゃいますが、映像にワンポイント加えるには不可欠なアイテムになりました。
最近では、スライダーの種類もかなりたくさん販売されるようになり、価格も随分とこなれてきました。
そこで見つけたのがYC Onionの『CHOCOLATE SE』です。
価格は25,900円(最新価格はこちら)とSMARTTA SliderMini2よりも2万円ほど安いですが、耐荷重はCHOCOLATE SEの方が上です。
- SliderMini2 水平耐荷重:最大15kg 垂直耐荷重:最大1.25kg
- CHOCOLATE SE 水平耐荷重:最大20kg 垂直耐荷重:最大2kg
価格も安いしスペックも十分なので、個人で動画撮影から編集までやっているクリエイターの方に特におすすめのスライダーです。
CHOCOLATE SE 動画レビュー
今回は、CHOCOLATE SEに加えてスライダーと一緒に使えるBURGER SE Motorized Pan Head(価格は約1万ほど。最新価格はこちら)もレビューしてます。
開封からセッティング、実際に使ってみた感想までまとめてます。
気になる方は合わせてご覧ください。
▼ 2万5千円ではじめる電動スライダー「YC ONION Chocolate SE」と、回転もできる「Motorized Pan Head」レビュー
CHOCOLATE SE & Motorized Pan Head 開封レビュー
CHOCOLATE SE のパッケージ。
同梱物一覧。取扱説明書、NP-F550シリーズのバッテリー、ケース、5.5×2.1mm DCケーブル、スライダー本体。
スライダー本体。
全体の横の長さは約27cmで、スライダーの可動域は約20cmです。重さは約900g。
耐荷重は、水平が20kg、斜め45°で3kg、垂直だと2kgです。
作りはかなりしっかりしてます。
YC Onionのロゴマーク。玉ねぎのロゴマークなんですが、これがちびまる子ちゃんに出てくる永沢くんにそっくりです。このロゴを見るたびに永沢くんを思い出します。
Motorized Pan Headのパッケージ。
同梱物一覧。
取扱説明書、USB-Cケーブル、1/4と3/8ネジの変換パーツが2つ、パンヘッド本体。
バッテリーはこちらもNP-F550シリーズの互換バッテリーを使います(別売り)。
CHOCOLATE SEとパンヘッドを組み合わせるとこんな感じ。
パンヘッドの耐荷重は水平が15kgで、垂直方向は3kgです。
実際に使ってみた感想
EOS R6とRF50mm f1.8と自由雲台を乗せて使ってみました。
まず、最初にスライダー本体で使ってみましたが、CHOCOLATE SEはSMARTTA SliderMini2と違って、本体のボタンで動作させる際にスピードを3段階で調整可能です。
SMARTTAのスライダーはアプリを使わずに本体のボタンだけで使うこともあったんですが、アプリを使わないと速度調整がスピードが速い1段階でしか使えなかったので、上に載せるものによっては微振動が起きることがありました。
一方、このCHOCOLATE SEはアプリを使わずに本体ボタンで操作する際、「高 – 中 – 低」の3段階でスピードを調整することができます。時と場合とシチュエーションによっては、アプリを使わずにさっと使いたい時もあるので、これはうれしいポイントでした。
アプリでは、より細かくスピードを調整可能です(100段階)。
ビデオモードとタイムラプスモードの2種類で操作することができます。
タイムラプスモードでは撮影の間隔などかなり細かく調整できるので、カメラとスライダーをカメラケーブルで接続すれば、長時間のタイムラプス撮影も可能です。
パンヘッドを使えば被写体に追随するような動きも簡単に実現できました。
スライダーだけだと動きが単調になりがちなんですが、このパンヘッドも一緒に使うことで動きのバリエーションを増やすことができます。なかなか面白いです。
気になった点としては、パンヘッドを使った際、最後に停止する時にカメラがググッと流れてしまうような挙動が発生します。ただ、パン途中の動きはかなり滑らかなので、最後の部分だけ使わないようにすれば良いだけなので、特に気にはしてません。
それ以外はとても満足度の高いスライダーでした。スライダー単体だけで約2万5千円で購入でき、さらにパンヘッドも追加で購入すれば、約3万5千円でよりバリエーションの多い撮影ができるようになります。
初めての電動スライダーをお考え中の方には、激しくお勧めできるスライダーですよ。
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