MagSafeバッテリーパックは、無理して買わなくても良いと思ったけど...

Apple MagSafeバッテリーパック

11,800円のApple純正MagSafeバッテリーパックを買ってみたけど...

7月14日に発売開始された『Apple MagSafeバッテリーパック』。ワイヤレス充電規格のQi(チー)に対応しています(Qi2には非対応)。

iPhone 12 miniやiPhone 13 miniの場合、ワイヤレス充電時は5W出力(※それ以外のiPhoneは7.5W)と遅いですが、リバースワイヤレス充電にも対応してまして、さらには27W以上の充電器をLightning端子に差し込んで使うと最大15W出力の据え置き型ワイヤレス充電器としても使える(※何度も書きますがiPhoneはQi1の場合は7.5Wでしか充電できません。次のバージョンであるQi2(チーツー)なら15Wで充電できるようになります)、というので買ってみたんですが...

これが、かなり微妙

なバッテリーでした。

買おうかなーと迷ってる人には「購入前にじっくり考えた方が良いよ」とアドバイスしたい。

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この記事で伝えたいこと

  1. Apple純正MagSafeバッテリーパックはQiにしか対応してないこと(Qi2は非搭載)
  2. ワイヤレス充電が使えるiPhone 12シリーズ以降では最大7.5Wでの充電になる
  3. 60%ぐらいまではまぁまぁ充電は早いが、それ以降が無茶苦茶遅い
  4. 充電は遅いけどiPhoneのバッテリーには優しい

Apple純正 MagSafeバッテリーパック

Apple純正 MagSafeバッテリーパック
今回購入したApple純正のMagSafeバッテリーパック。


ちょっと弾力性のあるプラスチック使われてるバッテリー本体
バッテリー本体にはちょっと弾力性のあるプラスチック使われてます。表面はサラサラと気持ちの良い質感
です。傷や皮脂も目立ちにくい感じです。


もうかなりお馴染みのMagSafeの丸いマグネット
もうかなりお馴染みのMagSafeの丸いマグネット。

スペックは...

  • 幅64mm 高さ95mm 厚さ11mm
  • 重さ113g
  • 容量1,460mAh(7.62V , 11.13Wh)
  • 通常のワイヤレス充電は5W出力
  • 27W以上の充電器を使えば最大15Wのワイヤレス充電器としても使用可能(※ただし、iPhoneシリーズはQi1の場合は7.5Wまで)

容量が1,460mAhなので、かなり少ないと感じてしまいますが、これは7.62Vの場合。これをリチウムイオン電池の3.7Vに換算すると、「11.13Wh ÷ 3.7V ÷ 1000 = 3,008mAh」となり約3,000mAhとなります。


対するiPhone12シリーズのバッテリー容量は...

  • iPhone 12 Pro Max:3,687mAh
  • iPhone 12 Pro:2,775mAh
  • iPhone 12:2,775mAh
  • iPhone 12 mini:2,227mAh

なので、MagSafeバッテリーパックを使えば、僕が使ってるiPhone 12 miniだと単純計算で約1回半ほど充電できることになります。


iPhone 12 miniの背面にガッチリくっつきました
iPhone 12 miniの背面にガッチリくっつきます。MagSafe対応のケースでもかなりガッチリとくっついて、ちょっと振ったぐらいじゃ外れません。安心感はあります。


MagSafeバッテリーパックの端子はLightning
MagSafeバッテリーパックの端子はLightningです。USB-Cではありません。

iPhone12シリーズも全部Lightning端子なので、同じケーブルを共有して使えます。

iPhone 12 mini 60%ぐらいから充電速度が遅くなる

MagSafeバッテリーパックを使うならiOS14.7以上が必要です
MagSafeバッテリーパックを使うならiOS14.7以上が必要です。また、MagSafeバッテリーパックを使用している場合、iPhoneは約90%以上は充電されなくなります。

これは、バッテリー保護のためですね。iPhoneのバッテリーはフル充電の時間が長いほどバッテリーが劣化します。

一般的なモバイルバッテリーの場合、常に100%までフル充電してしまうので、バッテリーの劣化するスピードが早くなります。

充電状況をOS上で管理することができるのは純正だからできることです。

バッテリーをより長持ちさせたいなら、Apple純正のMagSafeバッテリーパックを使うのがベストですね。


MagSafeバッテリーパックの充電状況
約40%ほどのバッテリー残量のiPhone 12 miniに、MagSafeバッテリーパックをくっつけて、100W出力対応のモバイルバッテリーで充電してみた結果がこちら。

MagSafeバッテリーパックはリバースワイヤレス充電にも対応しているので、iPhoneのLightning端子に接続するとiPhoneはもちろんMagSafeバッテリーパックにも充電されるし、その逆で、MagSafeバッテリーパックのLightning端子に接続するとiPhoneのバッテリーも充電されます。

最初にMagSafeバッテリーパックが100%まで充電され、その後にiPhoneが充電されてるのが分かります。


15Wのワイヤレス充電器として使った場合の出力W数
27W以上の充電器に接続して充電した場合、iPhoneのバッテリー残量が約60%以下だと20W近い数値で充電できてました。

この調子なら90%までかなり早いスピードで充電されるんじゃないかと思ったら、iPhoneの充電が60%を超えたぐらいからガクンと充電スピードが落ちまして、約5W以下でしか充電できなくなりました。

これもバッテリー保護が原因だと思いますが、せっかく15Wの高速充電ができると思って買ったのにこれじゃちょっと話が違うよって感じでした

その後、iPhoneの充電が90%になるまで3時間以上かかりました。

充電は遅いけどバッテリーの劣化は防げる

据え置き型ワイヤレス充電器として使っているMagSafeバッテリーパック

据え置き型の高速ワイヤレス充電器として使うことを目的として買ったので、この充電速度の遅さには正直ガッカリしました。

せっかく11,800円も出して買ったのに、なんか損してしまったという感じ。

ただ、今までいろんなモバイルバッテリーを使ってきましたが、充電の上限を90%に抑えるというバッテリーは初めてでした。

僕の場合は1〜2年ほどでiPhoneを買い替えてますが、妻は特にiPhoneの新機能には興味ないしスマホは使えれば良いというスタンスなので3〜4年は使い続けます。

なので、妻のiPhoneは3年を経過すると急にバッテリーがガクンとへったり、本体が熱くなったりと色々と不具合が発生するのを側で見てました。なので、何度か5、6千円でバッテリー交換したことがあります。

こういう長くiPhoneを使い続けるユーザーだと、iPhoneにくっつけておくだけでバッテリーを過充電することを防いでくれるので、バッテリーの劣化を最小限にすることができそうです。

この点を考えると、11,800円という価格もありなのかな?と思えるようになってきました。

充電速度は重視しないけど、iPhoneは長く使いたいからバッテリーの劣化を極力回避したいという人におすすめのバッテリーですね。

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