ノーベル文学賞作家が3冊ボロボロになるまで使い込んだ『広辞苑』第七版が10年ぶりに改定。買うぞ!

ノーベル文学賞作家が3冊ボロボロになるまで使い込んだ『広辞苑』第7版が10年ぶりに改定。買うぞ!

大江健三郎氏がノーベル文学賞を受賞した1994年。

新聞に掲載されインタビューによると、広辞苑を3冊ボロボロになるまで使い込んだとか。年代からすると第四版かな。文章を書くことに携わってる人に求められるのが語彙力。その語彙力を正確に使うために辞書は欠かせない存在です。その辞書の中でも最も広く使われている広辞苑が10年ぶりに改定され『広辞苑 第七版』が2018年1月に発売されます。

10月24日に発表されてから2週間ちょっと経ちましたが、発売前にもかかわらず、予約できるAmazonではすでにベストセラーになってます。

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「ブラック企業」「がっつり」など1万項目追加

「ブラック企業」「がっつり」など1万項目追加
2008年1月以来、10年ぶりの改定です。「安全神話」「デトックス」「ブラック企業」「がっつり」などの新しい言葉約1万項目が追加され、総項目は約25万にも登ります。まさに辞書の王様ですね。

作家である大江健三郎さんが広辞苑を何冊も使い込んだのは先述の通りですが、そのほかの作家さんも広辞苑をこよなく愛しておられるようです。

二〇一七年五月に亡くなられた作家の杉本苑子さんは、随想『春風秋雨』で、「葬式も墓も無用、骨は海にでも撒いてしまってほしい」と書き、続けて、文学者の墓の自分の名の下に、「使い古した『広辞苑』を一冊、埋めてくれ」と遺言した、と記しておられます。


『広辞苑 第七版』 - 岩波書店

作家さんたちの足元にも及びませんが、僕もちょくちょく辞書を使います。今使ってるのが『角川必携国語辞典』。井上ひさし氏推薦の辞書で、「言葉のつかいわけ」がとても分かりやすいのでとても気に入ってます。大江健三郎氏の辞書のくだりはこの辞書の冒頭にも書かれてました。

ただ、登録されてる文字数が5万2千なので、調べても出てこない言葉がたまにあるんですよね。だからもう一冊、よりボリュームのあるものを探してたところにこのニュース。

ここがすごいぞ!広辞苑 第七版

分からない言葉があった場合、ググればすぐ分かるようになりました。でも、ネットには玉石混交の情報が多く散らばってます。メディアや出版に携わる人だけでなく、誰でも簡単にSNSで情報を発信できる時代になりました。そんな今だからこそ、正確な言葉を正確に使うことの重要性が増してます。

今回の第七版での大改訂。どこがすごいポイントかというと...。

各界第一線の専門家が執筆

第六版に収録されている項目を分野ごとに抽出し、各界の専門家が全面的に校閲。文学・歴史から物理学・医学、美術・音楽に武芸・茶道、スポーツ・サブカルチャーまで、学問の研究の進展や最新の動向を反映し、旧版の不備を補うなど、より正確で簡潔な解説に改められた。

言葉の変化、意味の違いをみつめる

世の中の激しい動きにともない、言葉の意味も変化していきます。新しく生じた意味は、その定着度を吟味しながら過不足なく加えてある。また、言葉を発信する機会が増え、それぞれの言葉の意味を的確に把握し表現したいというニーズが増している。そのため、動詞・形容詞を中心に類義語の意味の違いがわかる語釈を追求してある。

日本語の基礎を見直す

言葉の根本の意味をきちんととらえた上で、歴史的な意味変化に沿って語釈を与えるのが『広辞苑』の流儀。その基本に立ち返り、「万葉集」「源氏物語」など古典から引用した用例を総点検し書き換えが行われた。

新たに一万項目を追加

日本語として新たに定着した語、または定着すると考えられる言葉を厳選。新加項目は約一万に達した。ネットでなんでも検索できる時代だからこそ、言葉の使用場面を超えた中心的な意味を一読して把握できるように、余分な言葉をそぎ落とし洗練した語釈が付された

用紙・造本の質をさらに向上

第七版は第六版よりも140ページ増加。しかし厚さは変わらず。製本機械の限界である8cmに収まるように、さらに薄い紙を開発して実現。しかも、手に吸い付くような、めくりやすい「ぬめり感」は保持したまま。これを、高度な印刷・造本技術で一冊にまとめてある。


発売は2018年1月12日。普通版と机上版の2種類あって、机上版は2札に分かれてますが文字が大きくて見やすくなってます。ともに予約だとちょっと安く買えます。

これ、絶対買います。早速予約だー!

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