センス不要!ある公式を理解して応用すれば誰でも「面白い伝え方」はマスターできる

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面白さにはセンスはいらない!ある公式を理解して応用すれば誰でも「面白い伝え方」はマスターできる
初対面でも話しがはずむ おもしろい伝え方の公式

伝え方の公式を実践すれば、口ベタ・あがり症でもうまくいく!
SNSでもっと面白いことをつぶやきたい!
そんなこと思ったことないですか?
SNSだけでなくスピーチや自己紹介をするとき、プレゼン、雑談などなど、人前で話をすることって意外と多いんです。そんな時に、もっと気の利いたこと言えたらなぁ…という方にぴったりなのが、この本『初対面でも話しがはずむ おもしろい伝え方の公式』(石田章洋著 日本能率協会マネジメントセンター)です。
この本には以下のことがまとめられてます。

この本のターゲットはこんな方

こんな失敗したことありませんか?

  • ひとつの話がダラダラと長い
  • ウケを狙いすぎて外してしまう
  • ウケたいがあまり、デリカシーに欠ける
  • 「自分をかっこよく見せたい」と心のどこかで思っている
  • 「おもしろい話=笑わせること」だと考えている

このような伝え方で悩んでいる以下のような方が本書のターゲットです。

  • SNSでたくさんの「いいね!」が欲しい
  • 会話が続かないんだけど…
  • 一生懸命話していても盛り上がらない
  • とっさになにかを言われても気の利いた返しができない
  • 初対面の人とはなにを話していいのかわからない
  • プレゼンやスピーチで聞いている人の心をつかめない
  • 商談や打ち合わせで雑談がうまくなりたい

なぜあなたの話は面白くないのか?
この悩みに、元噺家で30年にわたりテレビのバラエティ番組・クイズ番組・情報番組・報道番組などの企画・構成を担当してきた構成作家の石田章洋氏が応えてくれます。
おもしろいことが当然のように求められる業界で生き抜いてきた「おもしろい伝え方」の公式が分かりやすい言葉とシンプルな文章にまとめられてます。

この本から学べる3つのこと

簡単にこの本に書いてあることをまとめてみました。

笑いを生み出すためのシンプルな公式

この本で紹介する笑いを生み出すためのシンプルな公式。それは…
空気を読む × 笑いの原理 × 伝える技術
覚えていただくのはこの3つだけです。

いきなりですが、この3つが「おもしろい伝え方の公式」です。まず、場の空気をちゃんと把握して、笑いの原理を使って、伝える技術で効果的に伝える、これが面白く伝える極意ですね。

1.おもしろい人は必ず空気を読んでいる

「空気を読む」こと。これこそがあらゆるコミュニケーションの基本中の基本です。空気が読めなければ、どれだけ本を読んでも、どんなテクニックを使ってもムダと言っても過言ではありません。

コミュニケーションは基本的にアドリブです。台本のセリフじゃありません。その場の空気に合わないタイミングの悪い発言は、どんなにユーモアがあっても確実にスベってしまいます。空気を読むって、大切なんです。
本書には「空気を読むってどういうこと?」「空気を読むには観察力!」「空気が読めればコントロールもできる」についてもまとめられてます。

2.たったひとつの「笑いの原理」

枝雀師匠が唯一の笑いの原則としたもの、それが「緊張の緩和」の理論です。それを、枝雀師匠は「緊緩(キンカン)の法則」と名付けました。
この理論は、いたってシンプル。人は緊張が緩和された時に笑うのです。

まったく同じことを話題にしているのに、なぜ話す人によって面白くなったりつまらなくなったりするのか。その答えが「緊張の緩和」です。ビートたけしさんや明石家さんまさんも使うこの原理。哲学者のカントも「緊張が緩和することで笑いが起きる」と分析しています。
本当かどうか疑心暗鬼の方のために、「葬式のおなら」「ガキの使いの笑ってはいけないシリーズがウケる理由」などなど、様々な事例で分かりやすく説明されてます。

3.今より2倍おもしろくなる「伝える技術」

ビートたけしさんは、まだ下積みの修行の頃、ある大先輩から笑いの極意を教わったといいます。それがこのひと言。
「頭の中に、先に映像を浮かべること」
話のおもしろい人とそうでない人の違いは、たったそれだけだと言うのです。

相手の頭の中に映像が浮かぶように話すことで、同じネタでも2倍おもしろくすることができます。
立川談志さんも、弟子のおもしろくない話を聞いてこうアドバイスしたそうです。

おまえがしゃべっている場所は、どういう長屋だ?どういう立て付けで間取りはどうなっている?どんな着物を着た八五郎がどんな着物を着た隠居と話してんだ?

自分の頭の中でまず映像化することがいかに大切か。さっそく実践してみようと思います。
伝える技術についてはそのほか、伝え方に臨場感が生まれる「オノマトペ」の魔法、4W1Hで分かりやすく伝える方法、うまい話の盛り方、も非常に参考になりました。

今よりもっとおもしろくなるために

タイトルにも書いてますが、面白さにはセンスは必要ありません。笑いを生み出す公式にある3つのことを実践し、応用できれば、どんどんとおもしろい人になることは可能です。
ただ、センスがあればよりおもしろくなれるのも事実。
今よりもっとおもしろくなるために、ユーモアセンスを磨く習慣をつけましょう。

  • 笑福亭鶴瓶さんがやっているように、毎日メモを持ち歩き、身の回りで起きたおもしろい人や出来事をまとめて時間がある時に見直す。それを頭に入れておいていつでも引き出せるようにしておく。
  • ユーモアの源である想像力を鍛えるための最強ツール「落語」を聴く(小説を読んでも可)。聴くだけで自然とユーモアのセンスが身につき、笑いのパターンまで理解できる。
  • 今流行っている情報を集めておく。蓄積された材料が、いつか他の異質な材料と結びついて笑いを生み出す。
  • 自虐ネタで自分の欠点を笑いに変えるため、自分自身を客観的に見る「メタ認知」を鍛える。

まとめ

長いことテレビで構成作家されてきただけあって、たくさんの「笑いの達人」の実例が豊富に紹介されてるのがとても参考になりました。
ユーモアがあれば人は笑顔になる、そうすればコミュニケーションも円滑になって仕事も私生活もうまく回っていく。これまで40年近く生きてきて僕が実感してきたことと重なる部分が多かった本書。
伊集院光さんも本書の帯で「石田氏との初対面から30年。あの頃の僕らに読ませたい」と推薦してます。
今からでも遅くないので、どんどん実践してユーモアを身につけた素敵なおじさんになりたいもんです。

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