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格安SIMの主流は「5分かけ放題」へ。契約のタイミングは2年縛りが終わる頃。
格安SIMの利用者がどんどん増えてます。MMD研究所が発表した格安SIMに関する調査によると、格安SIMを利用している人は全体の14.7%になりました。
今年3月からの半年間で3.2%も増えてます。
そろそろ格安SIMに移行しようと考えている方がかなり増えてるので、格安SIMについて以下の内容でまとめてみました。
格安SIMへの切り替え時のベストタイミングは?
スマートフォンに毎月いくら使ってますか?6,000円?8,000円?10,000円?スマホはガラケーとは違い毎月5,000円以上かかることが多いです。スマホ代金を分割で払っている場合は確実に5,000円は超えてきます。
もし、毎月の料金明細書を見て「もっと安くならないのかなぁ」と悩んでいるなら、「格安SIM」が断然おすすめ。ただ、格安SIMじゃなくてもスマホ料金を安く抑えることは可能。特に、自宅に2人以上パソコンやスマホを使う人がいてガンガンインターネットしてるなら、各キャリアで実施されている固定通信サービス(自宅にインターネット回線を引くこと)との同時契約でスマホ料金が安くなるサービスは絶対に入るべき。後述しますが、自宅にWi-Fiがあれば通信制限を気にせずiPhoneやiPadを使いまくれます。
ちなみに僕は、auのiPhoneを使ってて、自宅にBBIQの光回線を引いてます。これでauスマートバリュー対象になり、スマホの料金が月額1,410円割引(データプランにより変動:最大2,000円割引)されます。iPhoneはいつも契約時に一括で購入してるので分割支払いはなし。電話はかけ放題プラン。そのほか家族割とかカケホ割とか、もろもろ割引があって毎月のスマホ代は3,600円ぐらい。
ただ、これは各キャリアの2年縛りが終わるまでの話。2年経過すると、購入端末が値引きされる毎月割やら上記スマートバリューの割引が1,410円→934円に減る(auスマートバリューは2年間経過後は934円になってしまう…)など、約3,000円ほど割引がなくなります。結果、3,600円 → 6,600円ぐらいに料金が跳ね上がります。
2年縛りが終わるときに、別のスマホに買い替えするならまた毎月割が復活するので4,000円ぐらいには落ち着きますが、それでもやっぱり高い。格安SIMならいろんな割引とか考えずに、3GBの通話SIMでも3,000円もかかりませんからね。
格安SIMへの乗り換えのタイミングで悩んでいるなら、2年縛りが終わった時がおすすめです。
時間無制限かけ放題じゃなく「5分かけ放題」でOKなら、格安SIMに乗り換えても問題ないでしょう。
格安SIMの通話は「5分かけ放題」が定番に
MMD研究所の調査による格安SIMシェアランキング、上位3社「楽天モバイル」「OCNモバイルONE」「IIJmio」で主流になっているのが、音声SIMにオプションで提供されている「電話5分かけ放題」。各キャリアで提供されている無制限定額のかけ放題ではなく、毎月5分以内の通話なら何度かけても定額となるプランです。各社とも約850円(税別)程度で提供してます。
楽天モバイルの「楽天でんわ 5分かけ放題オプション」は、月額850円(税別)。5分以内の国内通話が、何度かけてもかけ放題。5分以降は30秒10円。利用するには、「楽天でんわアプリ」を使って発信するか、「003768」を通話番号の先頭に付けて発信する必要がある。
OCN モバイル ONEの「OCNでんわ 5分かけ放題オプション」は、月額850円(税別)。5分以内の国内通話が、何度かけてもかけ放題。5分以降は30秒10円。利用するには、「OCNでんわアプリ」を使って発信するか、「003543」を通話番号の先頭に付けて発信する必要がある。
IIJmioの「通話定額オプション」は2種類。1回の通話が長い方向けのプランは、家族なら30分以内、そのほかの人なら5分以内の国内通話がかけ放題となる月額830円(税別)のプラン。1回の通話が短い方向けのプランは、家族なら10分以内、そのほかの人なら3分以内の国内通話がかけ放題となる月額600円(税別)のプラン。利用するには、「みおふぉんダイアルアプリ」を使って発信する必要がある。
LINEやツイッターなどのソーシャルメディアやメール・SMSの普及により日本の平均通話時間が短くなりました。総務省の発表によると、通話時間の平均は2分25秒。それに合わせた「5分かけ放題」は今の時代にあった料金プランということです。
シェアランキングの上位3社がそろって導入しているってことは、4位以下の会社も今後追随する可能性が高いですね。
そもそも、SIM(シム)って何なの?
ここからは、格安SIMの基本情報を簡単にまとめておきます。
まずはSIMについての基礎知識から。
スマートフォンにはSIMと呼ばれるICカードが使用されています。iPhoneだと本体の横に小さな穴が空いてますが、そこにiPhoneに付属している小さなピンを差し込むとSIMカードスロットが出てきます。そのスロットに乗っている小さなカードがSIMです。
このSIMカードには、電話番号やどの端末なのかを識別するために必要な情報が書き込まれたICチップが埋め込まれてます。人間で例えるとDNAみたいなもの。スマホはSIMカードをスロットに挿入することで初めて音声通話やデータ通信端末として利用できるんです。
ドコモやauやソフトバンクなどの大手キャリアでスマホを購入すると、店員さんが全てやってくれるのでSIMカードを目にする機会はほとんどありません。SIMフリーのiPhoneを買うと自分でこれをやる必要があります。
SIMロック?SIMフリー??
大手キャリアでスマホを購入した時によく言う「2年縛り」。
これは大手キャリアがユーザを長期期間獲得するために、スマホ本体の実質価格を大きく割り引き、自社の回線を使って通話やデータ通信をしてもらうためのもの。そうすることで毎月決まった金額をユーザから徴収することができます。安く販売する代わりに、他社の通信網を使えないように制限すること、これが「SIMロック」です。
その反対に、どこの通信会社でも使えるように最初から制限をかけていない端末のことを「SIMフリー」と呼びます。
これまではほとんどの端末がSIMロック端末でしたが、MVNO業者(自社の通信回線網は持たず、他社のインフラをりようしてサービスを展開する通信事業者のこと。)がどんどん増えてきて、SIMフリー端末への注目度が高まっています。
総務省でもSIMロック解除やSIMフリー化を推進しており、2015年5月以降に発売されている端末から、ユーザが申し込みをすればSIMロックを解除することが義務付けられました。(キャリアによって条件が異なります。)
格安SIMって何でそんなに安いの?
格安SIMとは、MVNO業者が大手キャリアよりも低価格で提供しているSIMカードのこと。
利用料が安いのは、安物の設備や機器を使っているから…ではありません。利用料を安くできるのは、MVNO業者が設備投資や販売網などのコストや人件費を省いて薄利で提供しているから。
自社の通信網がないので、そこへの設備投資は全く必要ないっていうのも安い理由の一つです。設備自体は通信網を提供するドコモやauのものなので、安心して利用できます。
格安SIMのメリットデメリット
契約前に知っておきたいのが、格安SIMのメリットとデメリット。
特にデメリットはちゃんと把握しておきましょう。
格安SIMのメリット
●とにかく月額料金が安い
MVNO業者とプランによって大きく金額が変わりますが、大手キャリアと契約するよりもかなり安く使うことができます。データ通信が多いのか、通話が多いのか、自分の使い方をよく理解しておくのが重要です。
●料金プランの変更が自由
MVNO業者によっては、月ごとに料金プランを変更することが可能。しかも変更手数料や違約金などはかかりません。
●最低契約期間がない
大手キャリアのように2年縛りはありません(1年縛りはあるところもある)。業者によりますが、最低契約期間が設定されていないことが多いです。いつ解約してもなにも文句言われません。もちろん解約金も不要です。
●色んなプランから選択可能
MVNO業者は現在もどんどん増加中です。サービスが本格開始されたぐらいの時期なので、色んな業者が増えています。競争も激しく、プランも多種多様。条件や価格がどんどん改善されているので、ユーザにとってはありがたいですね。
格安SIMのデメリット
●ショップでの対面サポートがない
最近増えてはきてますが、対面サポートの窓口がない業者もまだまだあります。特に田舎の方はほとんどありません。利用開始時にはSIMカードを挿しただけでは通信できないことが多く、自分で設定が必要になります。ある程度自分で調べておくか、物知りの若者を見つけておく必要があります。
●通話定額プランがない
最近では当たり前の「話し放題」。格安SIMには無制限の通話定額プランを提供しているMVNO業者はありません。最近は、その代わりに「5分かけ放題」を採用するところが増えてきてます。無料で長時間電話したいなら、LINEや楽天でんわなどの無料通話アプリを使う必要があります。
●通信速度が遅い
400円とか500円などの超格安プランになると、通信速度が最大200〜250kbpsに抑えられるため、動画の視聴・大きな写真・画像の多いページなどでは表示に時間がかかります。
●キャリアメールが使えない
「○○○○○@docomo.ne.jp」や「○○○○○@ezweb.ne.jp」などのキャリアメールは提供されていないので、使えなくなります。そのため、Gmailなどのメールサービスが必須になります。
※メリット・デメリットについては、業者によって異なるので契約前にちゃんと確認してください。
iPhoneで格安SIMを使うには?
SIMのことが大体分かってきたので、ここからはiPhoneで格安SIMを使う方法をご説明していきます。iPhoneの機種、iOSのバージョンによって、使える格安SIMが変わってきます。
まずは使えるiPhoneについて。
格安SIMが使えるiPhoneは?
● SIMフリー版iPhone
Appleで販売されているSIMフリー版のiPhoneではもちろん使えます。
● ドコモ、au、ソフトバンクで購入したiPhoneは制限あり
ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアで購入したiPhoneは、そのキャリアでしか使えないようにSIMロックがかかっています。例えば、ドコモ版iPhoneではドコモのSIMしか使えず、ソフトバンクのSIMを挿しても使えません。
しかし、ドコモの通信インフラを借りているMVNO業者の格安SIMを挿すと、SIMロックされずに使用することができます(初期設定は必要)。同じようにau版iPhoneにauの通信インフラを借りているMNVO業者の格安SIMを挿せば使えます。SIMロックが解除されていないiPhoneでも、この方法であれば格安SIMを使えます。
ソフトバンク版iPhoneは今のところ(ソフトバンクの通信インフラを利用する格安SIMがないため)SIMロック解除しないと格安SIMは使えません。
主なMVNO業者が借りている通信インフラ一覧
格安SIMを提供しているMVNO業者は、大手キャリアの通信インフラを借りてサービスを提供しています。現在では、8割がNTTドコモ、2割がauの通信インフラを借りており、ソフトバンクはこれから徐々に出てくる予定(?)です。
サービス名 | インフラ設備の提供元 |
楽天モバイル | NTTドコモ |
OCN モバイル ONE | NTTドコモ |
IIJmio | NTTドコモ |
mineo | au/NTTドコモ |
DMMモバイル | NTTドコモ |
UQモバイル | au |
BIGLOBE SIM | NTTドコモ |
b-mobile | NTTドコモ |
NifMo | NTTドコモ |
So-net mobile | NTTドコモ |
BIC SIM | NTTドコモ |
U-mobile | NTTドコモ |
SIMロック解除については2015年5月以降に発売された機種であれば、簡単にSIMロックを解除することができます。キャリによって受付条件(端末購入日から6ヶ月以上経過していること、など)は異なりますが、条件を満たしていればすぐ解除可能です。2015年5月以前に発売されている機種についても、少々面倒ですが、ファクトリーアンロックというサービスなどを利用すれば解除が可能です。
格安SIMが使えるiPhoneのiOSバージョンについて
格安SIMをiPhoneで利用するには、iPhoneが搭載しているiOSバージョンにも注意する必要があります。iOSのソフトウェアアップデートがリリースされたのでアップデートしてみたら使えなくなる場合もあります。最新のiOS対応状況は各MVNO業社のWebサイトで公開されてるので、こまめにチェックしてください。
最後にSIMの形状について。iPhoneで使えるSIMは「nanoSIM」という一番小さな種類のものです。一部のMVNO業者では後からSIMカードのサイズ変更に対応しているところもありますが、手数料がかかる場合があるのでご確認を。
格安SIMでFaceTimeは使える?
基本的に、どの格安SIMでもほぼ問題なく使えます。
FaceTimeを使うための条件や料金など、詳しくはこちらにまとめてるのでご覧ください。
FaceTimeの通話料金はいくら?対応端末は?などまとめてみた
iOS 7 以降が動けば使えるので、今現在普通に使っているiPhoneなら使えます。ただ、格安SIMの回線が極端に遅い場合は通話ができなくなる可能性はあります。通信速度の最低水準は40〜50kbps程度。通信制限になった場合の128kbpsでも、FaceTimeオーディオなら遅延も少なく普通に通話できます。
ビデオ通話の場合は、FaceTimeオーディオより8〜10倍ほどパケット量がかかるので、画面がちらついたり音声が途切れる場合は、FaceTimeオーディオの方がおすすめです。
通信制限が気になるならWi-Fi導入がおすすめ
スマホ使ってて通信制限で困ったことないですか?
FaceTimeも無料だからといって、友達と長い時間ビデオ通話をやってるとすぐ通信制限がかかってしまいます。
FaceTimeのパケット通信量は、FaceTimeオーディオ1分で約800KB、ビデオ通話なら1分で約6MBほどかかります。もし、3GBの通信プランを契約してるなら、FaceTimeオーディオなら64時間、ビデオ通話なら8.5時間で使い切ってしまうことになります。実際は、そのほかの用途にもパケットを使うので、もっと通話時間は短くなります。
もし、自宅でスマホを使うことが多くて、さらに一緒に住んでる人が2人以上、スマホやパソコン使ってインターネットを頻繁にするなら自宅にWi-Fi回線(インターネット回線)を引いた方が断然お得です。うちもパソコンは僕だけですが、妻や子供がiPhoneやiPadをガンガン使いまくるのでBBIQ(九州のプロバイダー)の光回線を引いてます。
自宅にいる時はこのWi-Fi回線を使うので、ほとんど使い切ることがありません。僕は3GBのデータプランを契約してますが、だいたい毎月1GBちょっとは余ってるような状況です。
最近の固定通信サービスを調べてみましたが、Wi-Fi回線の中でも今一番おすすめなのが、ソフトバンクのSoftBank Air。申し込んで届いた端末をコンセントに差して電源を入れるだけで、その日から高速Wi-Fiが使えます。工事も不要だから、自宅に工事の業者さんを入れたくない女性でも安心。お手軽すぎてびっくりですよ。
さらにソフトバンクユーザーなら、おうち割で毎月のスマホ料金が毎月最大2,000円値引きされます。そのほか「いつでもTポイント10倍」とか「無料ストレージ100GB」など1,000以上の特典が使い放題。詳しくはSoftBank Airの公式サイトをご覧ください。
格安SIM 契約前の注意点
格安SIMを契約する前には、上記デメリットの項目を確認するようにしてください。
あと、各キャリアの更新月に注意が必要です。
出典:au
更新月とは、2年間の契約期間が定められている料金プランや割引サービスに加入している場合、契約内容の変更や解約などの手続きができる期間のこと。ドコモ・au・ソフトバンクとも、2年間の縛りがあり、この更新月以外の時に解約を行うと契約解除料が9,500円もかかります。
僕は、iPhone 7 PlusをSIMフリーで購入してIIJmioに移行しようと考えてたんですが、更新月が来年ということが直前になって判明。契約解除料を払うのがバカらしかったので、結局はauで購入することになりました。
しようがないので、来年の更新月にau版iPhone 7 PlusをSIMロック解除して格安SIMに乗り換えるつもり。
皆さんも、更新月にはご注意ください。
おすすめの格安SIMはここ
「たくさん格安SIMの業者があるけど、どれにしたらいいのかわからない。」
「安いところがいいけど、サービスや回線が満足できなかったら嫌だなぁ。」
契約する前には悩むもんですが、ズバリ僕がおすすめするのは「IIJmio」です。
MMD研究所の格安SIMシェアランキングで3位、過去の満足度ランキングでは2位に入ってます。料金や電話のかけ放題などは他者とそんなに違いはないですが、一番の違いはiOSへの対応の早さですね。新しいiOSのアップデートがリリースされた時には、IIJのエンジニアによる公式ブログである「てくろぐ」で、iPhoneやiPadの動作確認がソッコーで行われます。その結果の発表が超早いです。iPhoneやiPadで格安SIM使うならIIJmioで間違いないです。
あと、楽天カードをよく使うなら「楽天モバイル」ですね。貯まったポイントを1ポイントから支払いで使えるし、月々の支払い100円につき1ポイント貯まります。さらに契約中はずーっと楽天市場で買い物でポイントが2倍になります。シェアランキングは1位。
満足度で選ぶなら「mineo」。IIJmioが2位だった満足度ランキングで1位に輝いていたのがmineo。満足度が高いだけあって、ここもIIJmioに負けないくらいiOSの対応状況発表早いです。シェアランキングは4位。
あとは、シェアランキング2位の「OCN モバイル ONE」ですね。通話SIMのランキングは楽天モバイルに譲りましたが、データSIMの利用率はNo.1です。満足度ランキングも3位に入ってます。
それぞれ特徴や価格が違うので、しっかり選んで契約してください。