当サイトのリンクには一部プロモーションを含みますが、一切その影響は受けず、公正・中立な立場で制作しております。
マットボックスの意味とは?つける意味あるの?
動画撮影にハマってくると、いろんな機材が気になってきますよね。
カメラ本体から始まって、レンズ、マイク、三脚、照明、ソフトボックス、ケージ、リグなどと順を追って欲しいものがどんどん増えていきますが、このマットボックスまで行き着く人は少数派なんじゃないでしょうか。
僕自身も、本格的なシネマを撮影してる方がマットボックスを使ってるのをYouTubeで見たことがありますが、あれってどういう効果がるのか、必要なのか?と疑問に感じてたんです
そんな時に、SmallRigさんから2022年7月からAmazonで取り扱いが始まった「Star-Trailシリーズ」のマットボックス基本キット3556を提供いただいたので、早速使ってみました。
どんなものか知りたい方は、YouTubeに動画レビューをアップしてますので、そちらを先にどうぞ。
SmallRig マットボックス 動画レビュー
約13分のレビュー動画です。
マットボックスにどんな効果があるのか、すぐに理解することができます。
▼ 初めてのマットボックス!SmallRig 多機能モジュラー・マットボックスΦ95mm 基本キット3556 映像撮影の必需品になりそう。
マットボックスの4つの効果
マットボックスには主に4つの役割があります。
- 強い光が原因で発生するフレアやハレーション・ゴーストなどの有害な光を軽減してより高品質な映像を撮影する。レンズについてるフードの王様みたいなもの。
- 角形や円形のフィルターも簡単に着脱可能
- 広角レンズはレンズフードが短いので雨の日は水滴がつきやすいが、マットボックスのトップフラッグが雨よけになるのでレンズに水滴が付きにくくなる(雨の日の撮影に便利)
- 見た目がゴツくなる。特に、クライアントワークなどで使うと「やってる感」とか「仕事できそうな感じ」を簡単に演出できる。
4つのうちで最大の役目は、1つ目のフレアやハレーションを抑えることですね。
光が強く当たって光の玉みたいなのが写ったり、画面全体がコントラストが低くなって白くなる現象を簡単に防ぐことができます。
マットボックスはレンズの先端に取り付けます。
SmallRigのマットボックスは重さが300gちょっと。とても軽いのでレンズ先端に付けても重さを感じません。
上記カメラはEOS R5とEF24-105mm。以前所有してたRF24-105mmはかなり気に入ってたんですが、RF24-70mmを買ってからは使う機会が無くなってたので売却。
その代わりに外での撮影には24-105mmの画角が欲しかったので、中古のEF24-105mmを6万円で買いました。最短撮影距離が45cmなので室内の物撮りには向かないけどやっぱり105mmまであるのは便利ですね。EFマウントなのでBMPCCでも使えるので買ってよかったです。安いし写りも全く問題なし!
屋外で撮影する場合、こんな感じでレンズに直接日光が入り込むことがあります。特に朝日や夕焼けなど太陽が低い位置にある場合に特に入りやすいです。
SmallRigのマットボックスは、トップフラグが16.5cmあるのと、フラグを回転して光の向きに合わせられるので一般的な丸いレンズフードよりも守備範囲が広いです。
マットボックス ありなしの比較写真
マットボックスありなしの比較写真がこちら。
まずはフレア(ハレーション)。マットボックスなしがこちら。
緑部分のコントラストが低くなって本来の緑色ではなくなってます。
次にマットボックスあり。
緑色のコントラストが十分で緑色も本来の鮮やかさな画質を取り戻しました。
続いてゴースト。
マットボックスなし。
レンズ面で反射した光が画像として映り込んでしまってます。
次にマットボックスあり。
ゴーストがキレイに消え去って、全体的に白っぽかったのも解消されてます。
さらに、マットボックスの先端には角形フィルターを簡単に取り付け取り外しができるようになってます。
日差しが強い時の動画撮影にはNDフィルターは必須なので、この点でもマットボックスは便利ですね。
SmallRigの新マットボックスシリーズ
今回レビューした『SmallRig 多機能モジュラー・マットボックス(Φ95mm)基本キット 3556』。
StarTrailシリーズには今回の基本キットの他、VNDフィルターキット3651も用意されてます。
キャリングケースも付属してますので、持ち運びも簡単です。
基本キットの同梱物がこちら。
- 1 x マットボックス (Φ95mm)
- 1 x レンズフード
- 1 x トップフラッグ
- 1 x Φ67-95mm アダプターリング
- 1 x Φ72-95mm アダプターリング
- 1 x Φ77-95mm アダプターリング
- 1 x Φ82-95mm アダプターリング
- 1 x フィルターフレーム(4 x 5.65″)
- 1 x 収納袋
アダプターリングは4つ入ってますが、これ以外のサイズのレンズを使いたい場合はアダプターリングキット3383も販売されてます。
軽くて剛性もあってかなり質感も高いマットボックスです。フィルターフレームは簡単に取り外しが可能です。
マットボックスの重さは約330gです。
角形フィルターは持ってなかったので、手持ちのVNDフィルターを装着してみました。普通に使えます。
ただ、頻繁にレンズ交換するような現場だと角形フィルターを使った方が作業は格段に楽になります。
初めてのマットボックスまとめ
「マットボックスってどんな役目があるんだろう?」
「必要あるの?」
と思ってましたが、実際に使ってみたらこれは絶対にあった方が良いと感じました。
特に屋外で撮影する場合にはかなり重宝することが分かりました。
- これから本格的に映像制作をやりたい
- 屋外で動画撮影することが多い
- 朝日や夕焼けをキレイに撮影したい
- レンズ交換を頻繁に行う
- 雨の日の水滴を防ぎたい
といった方には、マットボックスは絶対に一つは持っておいた方が良いアイテムですよ。
SmallRigからは他にもマットボックスが販売されてますが、このStarTrailシリーズにはさまざまな拡張パーツが用意されてますので、これからマットボックスを本格的に使って行きたい方には特におすすめです。
とりあえずマットボックス使ってみたいという方には1万円ちょっとで買える3196もおすすめです。