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MacBookのトラックパッドをキッチンスケール（はかり）として使える驚きのアプリが登場しました。その名も「TrackWeight」。このアプリは、MacBookのForce Touchセンサーを活用して、トラックパッドに置いた物体の重さを計測します。開発者のKrish Shahさんが公開したデモ動画（Xで公開）では、驚くほど正確に重量を測定している様子が確認できます。
TrackWeightの仕組み
You can turn your Mac trackpad into a weighing scale pic.twitter.com/KxbHrVfag3
— Krish Shah (@KrishRShah) July 21, 2025
TrackWeightは、macOSのOpen Multi-Touch Supportライブラリを利用してトラックパッドの圧力データを取得します。興味深いことに、取得されるデータはすでに「グラム」単位で提供されるため、特別な変換は不要です。
ただし、計測時には以下の点に注意が必要です。
- 指をトラックパッドに置く必要がある：MacBookのトラックパッドは、静電容量（指などの導電性物体）を検知しないと圧力データを生成しません。そのため、計測中は指を軽くトラックパッドに触れておく必要があります。
- 指の重さの影響：指を置くことでその重さも計測に含まれるため、できるだけ軽く触れることが重要です。この影響を最小限に抑えれば、かなりの精度で計測可能です。
どんなものが計れる？制限と注意点
TrackWeightは小さな物体を計るのに適していますが、いくつかの制限があります。
- 金属製の物体：金属は導電性があるため、トラックパッドが指のタッチと誤認する可能性があります。金属を計る場合は、布や紙を間に挟む必要があります。
- 大型の物体：トラックパッドのサイズの都合上、大きなものは計れません。ただし、開発者は3.5kgの物体を計測できたとしています（自己責任で！）。
- 精度の限界：指の重さやその他の要因により、完全に正確な計量は難しいですが、十分な目安にはなります。
対応機種とインストールの注意
TrackWeightを使用するには、以下の条件を満たすMacBookが必要です。
- Force Touchトラックパッド搭載：2016年以降のMacBook、または2015年以降のMacBook Pro。
- macOS 13以上：Open Multi-Touch Supportライブラリが必要です。
- App Sandboxの無効化：トラックパッドの低レベルデータにアクセスするため、App Sandboxをオフにする必要があります。
サードパーティ製アプリのインストールは自己責任で行ってください。特に、App Sandboxを無効化することでセキュリティリスクが伴う可能性があるため、注意が必要です。
ユニークな活用例と可能性
TrackWeightは、キッチンでちょっとした材料を計る際や、旅行先で急遽スケールが必要になった場合に便利です。例えば、コーヒー豆やスパイスを計るのに役立つかもしれません。ただし、荷物の計量など重量物を乗せるのはMacBookにダメージを与えるリスクがあるため、開発者も冗談交じりに「やらないで」と警告しています。ネタとして使う場合と、どうしても重さを測りたいけどスケールがない場合（どんな時？）には役立ちそうですね。
まとめ
TrackWeightは、MacBookのトラックパッドを活用したユニークなアプリです。完璧な精度を求めるプロの用途には向きませんが、ちょっとした計量ニーズには十分応えてくれるでしょう。興味がある方は、GitHubで公開されているプロジェクトをチェックしてみてください。ただし、インストールは慎重に！
