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震度7を2回も記録した2016年4月の熊本地震。
平成28年熊本地震 しゃちほこがなくなった熊本城の被害状況 [ 写真61枚 ]
震源からちょっと離れた自宅では、1回目が震度6弱、2回目が震度6強でした。
自宅の外は大きな被害がなかったものの、室内の壁には小さいものから大きいものまでたくさんのヒビが入りました。その中でも一番ひどかったのが上記写真。1階のリビングにある2つの窓の上部にかなり大きなヒビが入りました。
業者に見積もり依頼したら40万円だった
うちの場合は、このように窓枠上の壁にヒビが入ってるところが多くて、自分で修理するのか(できるのか?)どうか悩みました。
まずは業者さん(家を建てた住宅メーカー)にうちに来てもらって、修理にいくらかかるのか見積もりを出してもらったら、なんと40万円を超える金額でした。リビングが特にひどくて、下地の石膏ボードを貼り直して修理するとのこと。さらに家中のヒビも全部修理するという内容でした。
ちょっと高いのでいろいろ話をしてみると、震災後2年が経過してるもののまだまだ職人さんが忙しくて、しかも材料もまだ高騰しているとのこと。
そのため通常の見積もりより1.5〜2倍ほど高くなってるそうです。
正直、震災後2年間この状態で暮らして来たので、そこまで気にならなくなって来てたし、それの補修に40万円はちょっともったいないので、自分で目立つところだけ補修することにしました。
もしかしたら地震保険でどうにかできてたかも?
これ、もしかしたら地震保険で修理できたかも?と思ったのが業者さんと話してる最中。
「地震保険はどうだったんですか?」
と質問された時に、家財だけ補償してもらって家の中の壁は対象にならないとばかり思ってたので、特に気にもしてませんでした。これ、地震保険でもどうにかなったかも知れません。ただ、補償を受けるには地震発生から10日以内じゃないと(地震保険によって異なる)ダメらしいです。10日以上経過した亀裂やひび割れは地震が原因かどうか判別できないため、補償の対象外となるんです。
あー、勿体無いことしてしまいました。ちゃんと地震保険のことを知っておけば業者さんにお願いして今では綺麗な状態になってたはずなのに…。
ちなみに、地震保険は火災保険とセットで加入する必要があります。
火災保険と地震保険は、所有してる物件で一戸建て住宅と集合住宅で加入することができます。うちのように戸建ての場合は、最初に加入した保険会社に長く入り続けるパターンが多いですが、火災保険会社は40以上の商品がありますので、途中で比較検討すれば安くなる可能性が大いにあります。
特に、家を建ててから10年以上経過している場合は、比較見直しすることで大きく火災保険料を安くすることも可能です。少しでも火災保険料を安くしたい場合は、詳しくは保険アドバイザーが火災保険を無料で比較診断してくれるこちらをご利用ください。
自分で壁修理するために用意したもの3点
もう地震保険は期限が過ぎてるのでどうしようもないので、自分でやってみました。
壁を補修するとはいえ、壁の修理に関しては完全にど素人の私。というわけで、色々と方法を調べてAmazonで評判の良いものを2つ購入しました。
用意したのはこの3点。
左から、
- セメダイン 室内壁補修用 かべパテ 300g(→現在のAmazon価格はこちら)
- セメダイン 壁紙補修用(ビニール・紙・布) 接着剤 かべっ子 ビック 500g(→現在のAmazon価格はこちら)
- 木材の端材
室内壁補修用かべパテは、壁紙や壁クロスを貼る前の壁の凸凹面調整に使うもの。
深い穴やへこみを埋めることで壁紙をきれいに貼ることができます。
事前に、地震でヒビが入った石膏ボード部分をきれいに取り除いて、その穴をこのパテで埋めていきます。
水性のパテなので乾燥しても水できれいに洗い流せます。掃除も簡単ですね。
パテ本体のほか、塗るためのヘラ・仕上げ用のサンドペーパーが付属してます。
接着剤のかべっ子ビックは、パテで埋めて乾燥させてサンドペーパーで表面をきれいにならした後、壁紙と石膏ボードをくっつける接着剤です。
今回はちょっと剥がれていた壁紙を接着するために使いました。
素人が壁と壁紙のヒビを補修してみた
うちの中で一番ひどいのがここ。ヒビが最も大きく、石膏ボードがかなりダメージを受けてました。
本来なら壁紙をはがして石膏ボードからやり直しするレベルです。
ずいぶんと奥まで破壊されてます。震度6強の地震の威力はすごい。
ちょっとだけ壁紙をはがして、石膏ボードのかけらをきれいに落としておきます。また、壁紙についてる石膏のかけらもできるだけ落とします。
壁紙がところどころ剥がれてます。こういうところがいくつもありました。
ここはパテ埋めはせずにかべっ子ビッグで接着させます。
木材の端材に補修用パテをのせます。木材の端材がなければダンボールの切れ端とかでも良いです。
補修用パテをヘラにとって凹んでる部分を埋めていきます。
ヘラを使って奥までパテを押し込みます。
本来なら凹みをきれいにならした後、乾燥させてサンドペーパーをするんですが、あまり壁紙をはがしたくなかったのでそのまま接着剤を使わずに壁紙で覆いました。
壁紙が浮いてこないように養生テープで仮押さえします。あとはパテが乾くまで3〜4時間ほど放置します。
素人による壁修理の結果
<ビフォー>修理前の壁がこちら。
これが素人の修理によって…
<アフター>ある程度気にならないようなレベルになりました!
もう1ヶ所の壁も…
<ビフォー>修理前の壁がこちら。
これが…
<アフター>こちらはもっと気にならなくなりました!
ポイントはヘラですね。
パテを細かいヒビの隙間に塗り込んで、ヘラで余分なパテを取り除く!
これをひたすら繰り返しました。素人作業ですが、ある程度気にならないようなレベルに仕上げることができました。妻と子供達に見てもらったら、意外と高評価だったのでよかったよかった(´∀`)
業者さんによると、まだまだ地震の影響で工事がかなり詰まっているようで、職人さんの手が空いて材料費も落ち着くにはあと数年かかるとか。
あれだけの地震だったので、まだまだ完全復活までは時間がかかりそうです。