共感者続出!働きすぎてうっかり自殺してしまわないために…『死ぬ辞め』ができない理由

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共感者続出!働きすぎてうっかり自殺してしまわないために。『死ぬ辞め』
これ、私のことだ。会社辞められた。ありがとう
こんな共感と感謝の声が続出のこの本『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』。元々はイラストレーターの汐街コナさんがTwitterに投稿した「そんなつもりはなかったのに、働きすぎてうっかり自殺しかけた」という実体験漫画が原案となってます。
そのツイートは30万ツイートを超え、書籍化した本作もたった2ヶ月で12万部の大ヒットを記録。
働きすぎて心が病んでしまいそうな人、病んでしまった人、うっかり死んでしまいそうな人、そんな人が身内にいる人、友人にいる人、などなど、とにかく働いてるすべての人に読んでほしい一冊です。

2015年に過労死・過労自殺した人の数は482人

本書のタイトル通り、仕事がきつすぎて精神的・肉体的に限界になってるのになぜまだ仕事をするのか、何でその会社を辞めないのか、転職しないのか、その真相に迫った本書。
厚生労働省によると、2015年に過労死・過労自殺した人の数は482人。がんばり続けてプツンと糸が切れてしまった人がこんなにいるんです。(厚労省が把握しているのがこの人数なので、実際はもっと多いんじゃないでしょうか)
最悪のケースになったのが約500人なので、そこに行く前の段階の人は数千人、数万人、または数十万人の予備軍がいるんじゃないかなと。

なぜ人は、そこまでがんばるのか

じゃ、なぜそこまで頑張るのか。

  • まだ大丈夫だと思ってた
  • 他のみんなもがんばってるから
  • 「できる」じゃなく「がんばる」が目的に
  • 好き”だから”がんばれる。”だから”過労死するのも当たり前?
  • 「過労」は見えない刃物

本書では、こういう項目ごとに、死にそうになるぐらいまでがんばり続けてしまう理由を、わかりやすいマンガとイラストでまとめてくれてます。
僕は、2年前にサラリーマンを退職して独立したんですが、その当時のことを思い出しては何度もうなずいてしまいました。(まだまだ僕の症状は軽かった方なんだなと再認識させられました。)
非常にわかりやすい!非常に共感できる!
本でした。
それと同時に、精神科医のゆうきゆう先生が、専門家として心の問題や心療内科についてのいろんな質問にも答えてくれてます。

  • がんばることは大事だと思うけど、どこまでがんばればいいの?
  • 心を病むのは弱いから?
  • 心療内科に相談したいけど、どうやるの?
  • 心療内科やメンタルクリニックはどの段階で行けばいいの?
  • 追いつめられると、なぜ「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができないの?
  • ブラック企業で働いている家族をどうにか辞めさせたいんだけど、言うことを聞いてくれない。どうすればいいの?
  • つらいから会社を辞めたいのに、家族が理解してくれません。どうしたらいいですか?

心療内科に行くべき人 5つの症状

もし、日常生活に何らかの支障が出てるなら、なるべく早く心療内科やメンタルクリニックを受診することが大切です。
ただ、具体的に受診する基準が分からない人も多いはず。
というわけで、本書で紹介されている心療内科に行くべき5つの判断基準がこちら。

  1. ベッドに入って1時間たっても眠れない状態が1週間以上続いている
  2. 好きな料理が目の前にあっても食べたいと思わない、また何を食べても美味しくない
  3. 仕事に行きたくない。会社に行く日の朝が憂鬱で仕方なかったり、吐き気のような症状が出る
  4. 今まで好きでたまらなかったことが、面倒に思ったり、楽しくないと感じるようになった
  5. 死について考えることが増えてきた

この5つのうち、3つ以上あてはまるなら早めに心療内科に行ってください。
会社はいつでも休めます。あなたの仕事は、誰かが代わりにやってくれます。会社はそういうもんです。あなた一人にしかできない仕事なんて、まずありません。
でも、あなた自身の代わりは誰もいません。友人としてのあなた、子供としてのあなた、夫としてのあなた、妻としてのあなた、父親としてのあなた、母親としてのあなた。
会社員としての自分より、一人の人間としての自分が、いちばん大切なんです。

社員が心療内科に通うようになるまで放置してる会社は早く辞めましょう

社員が心療内科に行くような状況になっている事を把握してない。把握してるのに何も対処しない。そういう会社にしがみついてても何もいいことはありません。
いつまで経っても状況は改善しないと思います。
5年後、10年後、その会社で働いてる自分が想像できないはずです。
そういう会社はさっさと見切りをつけて、次の転職先を探しましょう。
本書にはブラック企業を抜け出した方の事例も紹介されてます。ぜひ参考にしてみてください。

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